社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
これはNG!バイクの違法カスタムとは
バイクの楽しみは、乗ることだけでなくカスタムすることにもあります。さまざまなパーツを見比べたり、自分だけのバイクにしていったりする感覚は楽しいですが、やり過ぎれば「不正改造」とみなされることもあるようです。また、もし違法となってしまうと代償はそれなりに大きいです。ではどこからが違法なのでしょうか。
また、2016年10月以降に製造されたバイクや、カスタムしたマフラーでは、基準に適合していることを表すJMCA(全国二輪車用品連合会)のマークやEマークがついたものを使用しなければなりません。他にも、排ガスに関する規制もあります。ただし、こういったルールは、製造されたタイミングによって内容が異なります。新しい基準はそれ以降に製造されたものに対して有効で、遡って適用されることはありません。
ナンバープレートの位置をカスタマイズすることもあるでしょう。こちらのルールは2021年10月1日以降、より厳しくなっています。まずプレートは、覆ったりフレームをつけたりしてはなりません。また折り返したり、上下逆さにしたりするのもNG。他にもボトルカバーの大きさや上下角度といったところでも決まりがあります。なかなか細かいところまで決められている印象です。
マフラーの騒音基準
マフラーをカスタムする人は多いかもしれません。マフラーのカスタムで違法となる最大のポイントは音量です。測定方法はいくつかありますが、特に重視されるのは「近接騒音測定」と呼ばれる方法で測定されるものです。車検でもこの方法で測定され、それぞれ排気量に応じた基準があります。この基準は数年ごとに変更されてきます。たとえば2014年(平成26年)以降に製造されたバイクではこの測定方法において、原付は79dB以下、125cc以下(第二種原付)は85dB、250cc以下(軽二輪)以上では89dB(それぞれさらに経年劣化などを踏まえて+5dBまで)といったルールになっています。また、2016年10月以降に製造されたバイクや、カスタムしたマフラーでは、基準に適合していることを表すJMCA(全国二輪車用品連合会)のマークやEマークがついたものを使用しなければなりません。他にも、排ガスに関する規制もあります。ただし、こういったルールは、製造されたタイミングによって内容が異なります。新しい基準はそれ以降に製造されたものに対して有効で、遡って適用されることはありません。
ハンドル、ウィンカー、ヘッドライト、ナンバープレート
ハンドルは規定値に対して幅はプラスマイナス2cm、高さについてはプラスマイナス4cmの範囲内である必要があります。またウィンカーは「オレンジ色、10w以上60W以下、照明部の面積7平方cm以上」といったことに加えて、角度や点滅数、ウィンカー同士の距離など細かく数値で決められています。ただし、Eマークが付いていればこの基準の限りではないようです。また、ヘッドライトの色温度は3500kから6000kの範囲内と定められており、1998年4月以降に製造された車種に関しては、常時点灯していなければなりません。ナンバープレートの位置をカスタマイズすることもあるでしょう。こちらのルールは2021年10月1日以降、より厳しくなっています。まずプレートは、覆ったりフレームをつけたりしてはなりません。また折り返したり、上下逆さにしたりするのもNG。他にもボトルカバーの大きさや上下角度といったところでも決まりがあります。なかなか細かいところまで決められている印象です。
違反した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金
もし「不正改造」とされた場合、道路運送車両法第54条に関連した違反となり、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金となります。なかなか重い罪だといえるでしょう。また本人が改造したかどうかは問題とはなりません。ショップや知り合いに依頼して結果的にルールを越えた場合であっても罪は同様です。もし「不正改造」したとみなされる状態で公道を走った場合、整備命令を受けます。この命令を受けると15日以内に整備し直して運輸支局に車両を提示する必要があります。もし整備命令を無視すれば、ナンバープレートなどが没収され、場合によっては50万円以下の罰金が科されることになります。<参考サイト>
自動車の不正改造|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/huseikaizou/h2/h2-3/
前面ガラス等への装飾板の装着 「法令」|国土交通省
http://www.tenken-seibi.com/husei/kaizou/glass/hourei/index.html
自動車の不正改造|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/huseikaizou/h2/h2-3/
前面ガラス等への装飾板の装着 「法令」|国土交通省
http://www.tenken-seibi.com/husei/kaizou/glass/hourei/index.html
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
アジア的成熟国家モデルづくりへ、日本が目指すべき道とは
日本の財政と金融問題の現状(4)日本が目指すべき成熟国家への道
機関投資家や経営者の生の声から日本の金融市場の問題点を見ていくと、リスクマネーを供給するための市場づくりや人材育成等の課題が浮き彫りになる。良質なスタートアップ企業を育てるにはどうすればいいのか。今こそアジア的...
収録日:2025/04/13
追加日:2025/07/01
相互依存で平和は保てるか…EUの深化・拡大の難題とは
地政学入門 ヨーロッパ編(9)EUの深化・拡大とトルコの問題
国際政治の理論として国同士の経済交流、相互依存が安全保障、つまり平和を維持できると伝統的に考えられてきたが、今般の国際政治ではそれは必ずしも当てはまらないようだ。そこでEUの問題である。国の垣根を越えて世界国家に...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/06/30
最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか
第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ
反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28
江藤淳と加藤典洋――AI時代を生きる鍵は文芸評論家の仕事
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(1)AIに代わられない仕事とは何か
昨今、生成AIに代表されるようにAIの進化が目覚ましく、「AIに代わられる仕事、代わられない仕事」といったテーマが巷で非常に話題となっている。では、AIに代わられない事とは何であろうか。そこで、『江藤淳と加藤典洋』(文...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/06/25
寝ないとよく食べる…睡眠不足が生活習慣病を招く理由
睡眠と健康~その驚きの影響(1)睡眠が担う5つのミッション
私たちに欠かせない「睡眠」。そのメカニズムや役割についていまだ謎も多いが、それでも近年は解明が進み、私たちの健康に大きく関与することが明らかになっている。まずは最新情報を盛り込んだ睡眠が果たす5つの役割を紹介し、...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/06/05