テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2023.09.12

走行中にタイヤがパンクしたらどうすべき?

 タイヤの空気圧は適正か、タイヤの溝は十分に残っているか、ひび割れはないか、といった点は日常的に意識しておきましょう。ただしパンクの原因は、タイヤに異物が刺さる、つまり道路状況によるものもかなり多いようです。どれだけタイヤに気をつけていてもパンクするリスクは残ります。実際にパンクしたときに焦らないよう、対処方法を知っておきましょう。

パンクした時に起きる症状

 さまざまな車が行き交う路上には、釘やガラスなどの鋭利なものが落ちている可能性があります。頑丈なタイヤであってもこれらを踏むとパンクの原因となります。またタイヤは路面に接する部分に比べて、横(サイドウォール)は意外と弱いつくり。この部分を縁石などに擦ることにより、タイヤに亀裂が入ってパンクにつながることもあるようです。

 走行中にもし「大きな音がした」「車が傾く、揺れる」「ハンドルが取られる」「ブレーキが鈍い」「加速が鈍い」といったことが起きた場合、タイヤに問題が生じている可能性があります。前輪がパンクしていた場合は、ハンドル操作に問題を感じることが多いようです。一方、後輪がパンクしていた場合は、加速しようとしたときにスリップする可能性があります。いずれにせよ、そのまま走り続けることは危険です。

安全な場所でゆっくり停車する

 一般道の場合、駐車場などの安全な場所に停車しましょう。そこでタイヤの交換をしたり、保険会社やJAFなどのロードサービスに救援要請したりします。また近くのガソリンスタンドやカー用品店まで移動するといった程度であれば、移動しても問題ない場合もあります。ただし、タイヤに異物が刺さっていることを確認できたとしても、その場で引き抜いてはいけません。空気が一気に抜けて状況が悪化するリスクがあります。

 高速道路の場合、路肩や非常停車帯に停車します。ただしそこで自身でタイヤ交換をしてはいけません。ハザードランプをつけながら停車したら、後続車をよく確認しながら同乗者はガードレールの外(車よりも後方)に避難しましょう。ドライバーは停止表示板や発煙筒などを、停車している車の50m以上後方に設置します。高速道路の場合、停止表示機材の設置は義務です。その後1kmおきに設置されている非常電話、もしくは自身の携帯電話で救援要請しましょう。携帯電話の場合、自身の位置を伝えるときには路肩のキロポストの数値を伝えます。

スペアタイヤは10分走って再確認

 タイヤがパンクしたときにやってはいけないことは、「そのまま走行する」「路上でタイヤ交換を行う」「刺さった異物を抜く」といった行為です。また、処置をしたりスペアタイヤに付け替えたりした際には、数分程度走行してみてから再度、安全な場所でナットの緩みがないかといった点をチェックしましょう。ただし高速道路では自分で作業してはいけません。

 またスペアタイヤでは長く走り続けることはできません。できるだけ早いタイミングで修理してもらい、通常のタイヤに交換しましょう。パンクしたタイヤの修理にかかる費用は、およそ2000円程度から5000円程度といったところのようです。またもしタイヤを交換することになれば、タイヤ代に加えて2000円程度から10000円程度の工賃がかかるようです。

<参考>
走行中に車のタイヤがパンクしたときの対処法│チューリッヒ保険会社
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-how-to-repair-a-punctured-tire/
タイヤがパンクしたときの対応は?原因や注意点もチェック|三井住友海上
https://www.ms-ins.com/labo/higoro/article/056.html
[Q]高速道路で事故や故障が発生したらどうすればいいのですか?|JAF
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-traffic-accident/faq103

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