社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「畳」で絶対にしてはいけないこと
畳のある生活していますでしょうか?
新築物件など、洋室の設えが多くなり、和室と縁遠くなっている方も少なくないようです。エアコンである程度しのげるようになっていますが、日本の風土気候に畳は重要な役割を担ってきました。
冠婚葬祭など、和のイベントは畳の敷かれた空間で行われることが多く、儀礼的なふるまい方についても知っておいたほうが良いことが多々あります。今回は、ふるまいと手入れ、二つの方向性から畳のある部屋でのNG行為についてアプローチしてみます。
「畳のヘリ」とは、畳の縁の部分にあたり、帯のような布で補強している部分になります。
畳のヘリには装飾や家紋などがあしらわれており、畳のヘリを踏むことは、装飾や意匠を痛めるばかりでなく、家の持ち主についての礼を欠くことになることから、禁じられてきました。
また、和室では上座と下座が畳によって区切られており、境界線である畳のヘリを踏んでしまうと、上座にいる位の高い人への礼を欠くところとなり、礼儀として禁じられています。
なお、儀礼的理由だけでなく、畳のヘリは僅かな段差にもなっていることから、躓いて転ばないようにするための注意喚起ともなっています。
・座布団を踏まない
座布団も畳のヘリと同じく、招待した側のおもてなしの象徴であることから、座るときであっても決して踏みつけてはならないというルールがあります。座布団への座り方は、いったん座布団の横に正座をして、膝から座布団に上がるようにしましょう。
水拭きをすると、水分が畳にしみ込み、ダニやカビが繁殖するリスクがあります。箒でホコリを払い、乾拭きをするようにしましょう。
・重曹は使わない
ナチュラル系の汚れ落としに用いられる重曹は、畳の素材と反応して黒ずみの原因になることがあるので使わないようにしましょう。飲み物などをこぼしてしまったら、畳専用の汚れ落としを用いるか、速やかに畳が痛まないように乾拭きでしっかりとふき取るようにしましょう。
・絨毯やカーペットは使わない
畳の日焼けや汚したくないという理由から、絨毯やカーペットを敷くケースが少なくありませんが、これはNGです。畳の通気性を損ないカビやダニの原因となってしまうからです。
昔のような畳のある住居は減少の途にあります。そのため、作法や畳のお手入れの方法などもあまり身近でないかもしれませんが、日本の風土に適応した文化資材として、理解を深めるようにしたいものです。
新築物件など、洋室の設えが多くなり、和室と縁遠くなっている方も少なくないようです。エアコンである程度しのげるようになっていますが、日本の風土気候に畳は重要な役割を担ってきました。
冠婚葬祭など、和のイベントは畳の敷かれた空間で行われることが多く、儀礼的なふるまい方についても知っておいたほうが良いことが多々あります。今回は、ふるまいと手入れ、二つの方向性から畳のある部屋でのNG行為についてアプローチしてみます。
ふるまいについてのNG
・畳のヘリを踏まない「畳のヘリ」とは、畳の縁の部分にあたり、帯のような布で補強している部分になります。
畳のヘリには装飾や家紋などがあしらわれており、畳のヘリを踏むことは、装飾や意匠を痛めるばかりでなく、家の持ち主についての礼を欠くことになることから、禁じられてきました。
また、和室では上座と下座が畳によって区切られており、境界線である畳のヘリを踏んでしまうと、上座にいる位の高い人への礼を欠くところとなり、礼儀として禁じられています。
なお、儀礼的理由だけでなく、畳のヘリは僅かな段差にもなっていることから、躓いて転ばないようにするための注意喚起ともなっています。
・座布団を踏まない
座布団も畳のヘリと同じく、招待した側のおもてなしの象徴であることから、座るときであっても決して踏みつけてはならないというルールがあります。座布団への座り方は、いったん座布団の横に正座をして、膝から座布団に上がるようにしましょう。
手入れについてのNG
・水拭きはしない水拭きをすると、水分が畳にしみ込み、ダニやカビが繁殖するリスクがあります。箒でホコリを払い、乾拭きをするようにしましょう。
・重曹は使わない
ナチュラル系の汚れ落としに用いられる重曹は、畳の素材と反応して黒ずみの原因になることがあるので使わないようにしましょう。飲み物などをこぼしてしまったら、畳専用の汚れ落としを用いるか、速やかに畳が痛まないように乾拭きでしっかりとふき取るようにしましょう。
・絨毯やカーペットは使わない
畳の日焼けや汚したくないという理由から、絨毯やカーペットを敷くケースが少なくありませんが、これはNGです。畳の通気性を損ないカビやダニの原因となってしまうからです。
昔のような畳のある住居は減少の途にあります。そのため、作法や畳のお手入れの方法などもあまり身近でないかもしれませんが、日本の風土に適応した文化資材として、理解を深めるようにしたいものです。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた要因はオウンゴール
内側から見たアメリカと日本(6)日本企業の敗因は二つのオウンゴール
日本企業が世界のビジネスに乗り遅れた主な要因として、二つのオウンゴールを挙げる島田氏。その一つとして台湾のモリス・チャン氏によるTSMC立ち上げの話を取り上げるが、日本はその動きに興味を示さず、かつて世界を席巻して...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/25
日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは
歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本
「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
熟睡のために――認知行動療法とポジティブ・ルーティーン
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23
習近平への権力集中…習近平思想と中国の夢と強国強軍
習近平―その政治の「核心」とは何か?(1)習近平政権の特徴
国際社会における中国の動きに注目が集まっている。新冷戦ともいわれる米中摩擦が激化する中、2021年7月に中国共産党は創立100周年を迎えた。毛沢東以来、初めて「思想」という言葉を党規約に盛り込んだ習近平。彼が唱える「中...
収録日:2021/07/07
追加日:2021/09/07
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」という現象は起こるのか。対人コミュニケーションにおいて誰もが経験する理解や認識の行き違いだが、私たちは同じ言語を使っているのになぜすれ違うのか。この謎について、ベストセラー『「何...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/02


