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おじさんの「くしゃみ」はなぜうるさいのか
「それって、わざと?」と思ってしまうような、大きな音を出してくしゃみをするおじさん。幼い時、若い時は「ああはなりたくない」と思っていたのに、中年になり気づけば自分が周りを驚かせるようなくしゃみをするおじさんになっていたり、女性でも”おじさん”のようなくしゃみをするおばさんになっていることもあります。なぜおじさんになるとくしゃみが大きくうるさくなってしまうのでしょうか。
1・くしゃみを制御する筋力が衰えてくるから
まず知っておきたいのは、体格によってくしゃみに使う呼吸筋や肺活量が違うという点。大人の男性は体格が反映されて、子どもや女性よりくしゃみが大きくなる傾向にあります。一方、人間にはそれを抑える反応も備わっており、「くしゃみが出そう」という瞬間に反射的に制御する筋力が働きます。同じ体格でも若い男性よりも呼吸筋や肺活量の劣るおじさんのくしゃみがうるさいのは、おじさんになるとその制御する筋力が衰えてきて、くしゃみの大きさをコントロールすることが難しくなってしまうから。簡単に言ってしまうと「老化」のひとつなのです。
2・恥ずかしさの感度が低下するから
もうひとつ考えられる説は、おじさんになると「恥らい」を感じる脳が衰えてくるからというもの。女性や若い人の方が「恥ずかしい」という気持ちからくしゃみを小さくしようとする脳からの信号が筋肉に伝わりやすく、くしゃみの大きさをコントロールできているそう。おばさんでも「オッサンのようなくしゃみ」をする人は恥じらい不足かもしれませんし、確かに人前で爆音くしゃみを連発する若者もあまり見たことがありません。「くしゃみは生理現象」「大きい音でくしゃみをするとスッキリする」と開き直ったおじさんは、くしゃみのボリュームを制御できないのです。
・くしゃみ前の予告のように「へぇっ」と空気をたくさん吸い込んでいる
・空気だけを吐くのではなく、あえて声を出している
・全身を使ってくしゃみする(くしゃみ中に身体が前後に大きく動く)
・上や前を向いてくしゃみをしている
このような特徴に注意して、「空気を吸い込み過ぎない」「声帯を閉じるイメージで声を出さずくしゃみする」「体があまり動かないように壁や机につかまってくしゃみする」「顔は下や、横を向いて肩に向ける」というような点を意識してみるのも、くしゃみの音量ダウンに有効だと思われます。おじさんくしゃみを直したい人は、自分のくしゃみのクセや特徴を理解することも大切なのではないでしょうか。
「鼻をつまんで塞ぐ」「口をハンカチで強く抑えて塞ぐ」「口を閉じたり、息を止める」。このような物理的な負荷を掛けると、鼓膜の破裂や、血圧の上昇、血管破裂、肋骨骨折、ぎっくり腰になるリスクが高まります。
くしゃみそのものも身体に負担がかかり上記のような事態につながることもありますが、くしゃみを無理に止めようとすると、普通のくしゃみの24倍の圧力が掛かると言われています。くしゃみのスピードは最高時速320km程という説、自動車の走行スピードくらいという説もあり、いずれにしてもそれだけのパワーを出すのも大変ですが、それを抑えるとなると更なる大きな負担が身体にかかることは間違いありません。
おじさんくしゃみで悩む人は、くしゃみを止めることよりも、周りに迷惑を掛けないくしゃみエチケットをしっかり意識することが重要です。そして「恥じらい」の気持ちを少しだけ取り戻してみませんか。
うるさい! おじさんのくしゃみが大きい2つの理由
くしゃみは、鼻の粘膜へのさまざまな刺激に対する反射で、鼻腔内や口腔内から体内に侵入しようとする異物やウィルスを空気と一緒に吹き飛ばして排出しようとする、生体の防御反応のひとつ。呼吸筋を瞬時に激しく収縮させて強い呼気を出すため、咳よりも大きな破裂音や爆発音を伴います。それは子どもも女性も同じシステム。それなのに、おじさんのくしゃみが大きい理由には以下のような理由があります。1・くしゃみを制御する筋力が衰えてくるから
まず知っておきたいのは、体格によってくしゃみに使う呼吸筋や肺活量が違うという点。大人の男性は体格が反映されて、子どもや女性よりくしゃみが大きくなる傾向にあります。一方、人間にはそれを抑える反応も備わっており、「くしゃみが出そう」という瞬間に反射的に制御する筋力が働きます。同じ体格でも若い男性よりも呼吸筋や肺活量の劣るおじさんのくしゃみがうるさいのは、おじさんになるとその制御する筋力が衰えてきて、くしゃみの大きさをコントロールすることが難しくなってしまうから。簡単に言ってしまうと「老化」のひとつなのです。
2・恥ずかしさの感度が低下するから
もうひとつ考えられる説は、おじさんになると「恥らい」を感じる脳が衰えてくるからというもの。女性や若い人の方が「恥ずかしい」という気持ちからくしゃみを小さくしようとする脳からの信号が筋肉に伝わりやすく、くしゃみの大きさをコントロールできているそう。おばさんでも「オッサンのようなくしゃみ」をする人は恥じらい不足かもしれませんし、確かに人前で爆音くしゃみを連発する若者もあまり見たことがありません。「くしゃみは生理現象」「大きい音でくしゃみをするとスッキリする」と開き直ったおじさんは、くしゃみのボリュームを制御できないのです。
くしゃみ爆音おじさんを観察して分った特徴とクセ
うるさい“おじさんくしゃみ”は筋力と脳の衰えだから仕方ないと諦める前に、少しでも控えめなくしゃみにするためにできることはないのか、おじさん達を観察。爆音のくしゃみをするおじさんには以下のような特徴があることが分かりました。・くしゃみ前の予告のように「へぇっ」と空気をたくさん吸い込んでいる
・空気だけを吐くのではなく、あえて声を出している
・全身を使ってくしゃみする(くしゃみ中に身体が前後に大きく動く)
・上や前を向いてくしゃみをしている
このような特徴に注意して、「空気を吸い込み過ぎない」「声帯を閉じるイメージで声を出さずくしゃみする」「体があまり動かないように壁や机につかまってくしゃみする」「顔は下や、横を向いて肩に向ける」というような点を意識してみるのも、くしゃみの音量ダウンに有効だと思われます。おじさんくしゃみを直したい人は、自分のくしゃみのクセや特徴を理解することも大切なのではないでしょうか。
くしゃみを止めるな。でも恥じらいは大切に。
くしゃみを小さくする工夫やマナーは意識したいところですが、くしゃみを我慢することでとんでもないリスクを招くこともあるので注意が必要です。「鼻をつまんで塞ぐ」「口をハンカチで強く抑えて塞ぐ」「口を閉じたり、息を止める」。このような物理的な負荷を掛けると、鼓膜の破裂や、血圧の上昇、血管破裂、肋骨骨折、ぎっくり腰になるリスクが高まります。
くしゃみそのものも身体に負担がかかり上記のような事態につながることもありますが、くしゃみを無理に止めようとすると、普通のくしゃみの24倍の圧力が掛かると言われています。くしゃみのスピードは最高時速320km程という説、自動車の走行スピードくらいという説もあり、いずれにしてもそれだけのパワーを出すのも大変ですが、それを抑えるとなると更なる大きな負担が身体にかかることは間違いありません。
おじさんくしゃみで悩む人は、くしゃみを止めることよりも、周りに迷惑を掛けないくしゃみエチケットをしっかり意識することが重要です。そして「恥じらい」の気持ちを少しだけ取り戻してみませんか。
<参考サイト>
なんでおじさんのくしゃみはうるさいの?│チコちゃんに叱られる
https://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/20974.html
「おじさんのくしゃみ」の音は、なんであんなにデカいのか?│LIMO
https://limo.media/articles/-/11682
危険なくしゃみのお話│ひびのファミリア
https://hibi-kensyu.jp/1335/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1
なんでおじさんのくしゃみはうるさいの?│チコちゃんに叱られる
https://xn--h9jua5ezakf0c3qner030b.com/20974.html
「おじさんのくしゃみ」の音は、なんであんなにデカいのか?│LIMO
https://limo.media/articles/-/11682
危険なくしゃみのお話│ひびのファミリア
https://hibi-kensyu.jp/1335/%E5%8D%B1%E9%99%BA%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%81%8A%E8%A9%B1
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