テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
ログイン 会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2015.11.21

電話1本で仕事が変わる!できる人の電話の話し方・使い方

 メールでのやりとりが増えた昨今、若い世代は電話をかけることを「面倒くさい」とさけがちらしい。時代の流れで手段が変化するのは当然だが、かといって明瞭簡潔なメールを書けるような文章力を備えた人が増えたかというとそうでもないのが気になるところ。

 一方的に意味不明なメールを送りつけられ、解読に時間と手間をかけてもやっぱりチンプンカンプンで「えーい電話の方が早い!」と電話をかけて確認したことのある方も多いのでは。

 そうでなくとも急いでいたり、相手の反応を直に感じながら交渉したい場合など、肝心なときにはやはり電話で話すのが手っ取り早く、確実だ。電話は相手の表情が見えない分、声のトーンや話し方で印象が決まるのはご存知の通り。電話というツールをいま一度見直して、以下のようなポイントを押さえながら仕事に生かしてみてはいかがだろう。

電話をかけるとき

1:答えを急いでいるときこそ冷静に話しかける

 ダイレクトな反応が欲しくて急いで電話をすることも多いものだが、そういうときは電話をかける側が焦りがち。電話をかける前にまず一呼吸置き、丁寧に、穏やかな気持ちで話すようにしよう。焦っている人の声には相手も身構えてしまう。返答を迫るような話し方は相手をムダに追い立ててしまい、お互いのためにならないはずだ。

2:交渉の電話をするときは世間話をするぐらいの余裕を

 駆け引きのようなものが必要な状況で電話をする際は、最初に「お忙しい中、すみません」と、まず相手を気遣う言葉を投げかけてみよう。いきなり本題に入らず「今お時間いただいても大丈夫ですか?」と相手の状態を確認するのも大切だ。考えて返事ができるメールと違い、電話はある意味突然かかってくるもの。相手に心の準備を整える時間を与えてあげたい。

 もし相手に余裕がありそうだったら、挨拶のあと「最近どうですか」など世間話を交わしお互いの気持ちをほぐしてから本題に入るのもいいだろう。

電話を受けるとき

 先に挙げたように電話をかける側が焦っていたり、気が張っているケースも多い。受ける側が明るく優しい声で電話を受け取ってくれると、相手の緊張がフッと解けて、落ち着いて話せるはず。時間に追われているときは「忙しいときに電話なんて」と思いがちだが、それほどの要件があってのことだと受け止めて対応すると、双方が心地よいコミュニケーションになるのではないだろうか。

 特に相手が取引先や目上の場合は、「お電話ありがとうございました」と締めくくることも大切だ。

 電話は、声のトーンや話し方次第で「伝える力が足りない」部分を補えるのがメリット。「相手と同じ時間を共有できる」という点を踏まえ電話を使えば、メールよりも効率的で、かつ余談や世間話などから思わぬ有益な情報を得ることもできる。要点や条件など重要案件は先にメールを送りつつ、電話でニュアンスを使えてフォロー、もしくは電話で話した内容を追ってメールするという、ダブル使いも有効だ。

 仕事は相手があってのもの。個人的な合理主義にとらわれず、双方がプラスになるような使い方でツールを役立てたい。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,100本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

陰の主役はイラン!?イスラエル・ハマス紛争の宗教的背景

グローバル・サウスは世界をどう変えるか(4)サウジアラビアとイランの存在感

中東のグローバル・サウスといえば、サウジアラビアとイランである。両国ともに世界的な産油国であり、世界の政治・経済に大きな存在感を示している。ただし、石油を武器にアメリカとの関係を深めてきたのがサウジアラビアであ...
収録日:2024/02/14
追加日:2024/04/24
島田晴雄
慶應義塾大学名誉教授
2

権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう

権威主義とポピュリズムへの対抗…歴史を学び、連帯しよう

民主主義の本質(5)民主主義を守り育てるために

ポピュリズムや権威主義的な国家の脅威が迫る現在の国際社会。それに対抗し、民主主義的な社会を堅持するために、国際社会の中で日本はどのように振る舞うべきか。議論を進める前提として大事なのは「歴史から学ぶ」ことである...
収録日:2024/02/05
追加日:2024/04/23
橋爪大三郎
社会学者
3

起業の極意!サム・アルトマンと松下幸之助

起業の極意!サム・アルトマンと松下幸之助

編集部ラジオ2024:4月24日(水)

ChatGPTを開発したことで一躍有名となったOpenAI創業者のサム・アルトマン。AIの発展によって社会は大きく、急速に変化しており、その中心的な人物こそが彼であるといっても過言ではありません。

そんなアルトマンが...
収録日:2024/04/15
追加日:2024/04/24
テンミニッツTV編集部
教養動画メディア
4

ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景

ルネサンスはどうやって始まった?…美術の時代背景

ルネサンス美術の見方(1)ルネサンス美術とは何か

ルネサンス美術とはいったい何なのか。これを考えるためには、なぜその時代に古代ギリシャ、ローマの文化が復活しなければならなかったのかを考える必要がある。その鍵は、ルネサンス以前のイタリアの分裂した都市国家の状態や...
収録日:2019/09/06
追加日:2019/10/31
池上英洋
東京造形大学教授
5

ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る

オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え

2016年ノーベル医学・生理学賞の受賞テーマである「オートファジー」とは何か。私たちの体は無数の細胞でできているが、それが日々、どのようなプロセスで新鮮な状態を保っているかを知る機会は少ない。今シリーズでは、細胞が...
収録日:2023/12/15
追加日:2024/03/17
水島昇
東京大学 大学院医学系研究科・医学部 教授