社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
素人だらけの寿司屋がミシュランに選ばれたそのワケとは?
「飯炊き3年、握り8年」とも言われるように、一人前になるには長い修行を必要とする寿司職人。でも、たった2~3ヶ月で一流の技術が身に着くとしたら…?そんなコンセプトの学校が今注目を集めている。
東京すしアカデミーは2002年に創立されてからこれまでに3000人以上の職人を輩出。現役の生徒が店に立つ「誠寿司」「神楽坂すしアカデミー」(ともに東京都新宿区)は予約がなかなか取れないほど盛況だ。飲食人大学の卒業生と生徒が切り盛りする「鮨 千陽」(大阪市福島区)は開店からわずか11カ月でミシュランガイドに掲載された。
伝統的な寿司職人の修業の場合、最初は下積みで包丁さえ握らせてもらえないこともある。それに対し両校が重視するのは実習。東京すしアカデミーの場合、8週間のコースでも合計200時間の実習があり、一般的な調理専門学校が年間で行う調理実習の時間より多いという。飲食人大学も魚のさばき方、寿司の握り方はもちろん、鮮魚の買い付けやコースの組み方、実店舗での実践実習など本番で役立つ技術や知識が徹底的に叩き込んでくれる。
元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏は「開店からわずか11ヶ月…素人だらけの寿司屋がミシュランに選ばれた理由」というタイトルの記事を引用し、「こういう事実があっても下積み原理主義者や時間を掛けて修行をしないと原理主義者は『なにか大事なものが欠けてるのでは?』などと揶揄したりする。多分大事なものが欠けてるのはお前らの脳だと思うよ。俺は」とツイート。下積みを極端に重視する風潮を痛烈に批判した。
それだけに、寿司職人として技術を習得し、さらに“本場”の日本人であるということもあいまって高待遇を用意している海外の飲食店も少なくない。いきなり月収3~40万を見込める求人もある。日本ではなかなかそうはいかないだろう。
海外での需要の高まりを受け、「東京すしアカデミー」ではオプションの授業として英会話の特別レッスンも用意されている。今や寿司職人は世界に通じる「マイスター」なのだ。
数カ月で技術が身につく秘けつは「実戦」
寿司職人養成学校「東京すしアカデミー」は2カ月、「飲食人大学」は3カ月と、それぞれ短期間でプロの技術を叩き込むコースを用意している。単に形ばかりの授業をするだけではない。ちゃんと結果も残している。東京すしアカデミーは2002年に創立されてからこれまでに3000人以上の職人を輩出。現役の生徒が店に立つ「誠寿司」「神楽坂すしアカデミー」(ともに東京都新宿区)は予約がなかなか取れないほど盛況だ。飲食人大学の卒業生と生徒が切り盛りする「鮨 千陽」(大阪市福島区)は開店からわずか11カ月でミシュランガイドに掲載された。
伝統的な寿司職人の修業の場合、最初は下積みで包丁さえ握らせてもらえないこともある。それに対し両校が重視するのは実習。東京すしアカデミーの場合、8週間のコースでも合計200時間の実習があり、一般的な調理専門学校が年間で行う調理実習の時間より多いという。飲食人大学も魚のさばき方、寿司の握り方はもちろん、鮮魚の買い付けやコースの組み方、実店舗での実践実習など本番で役立つ技術や知識が徹底的に叩き込んでくれる。
元ライブドア社長で実業家の堀江貴文氏は「開店からわずか11ヶ月…素人だらけの寿司屋がミシュランに選ばれた理由」というタイトルの記事を引用し、「こういう事実があっても下積み原理主義者や時間を掛けて修行をしないと原理主義者は『なにか大事なものが欠けてるのでは?』などと揶揄したりする。多分大事なものが欠けてるのはお前らの脳だと思うよ。俺は」とツイート。下積みを極端に重視する風潮を痛烈に批判した。
すし職人志望者が殺到するワケとは
飲食人大学大阪校は4月スタートの寿司職人養成講座が既に満席。7月スタートの講座も残席わずかとなっている。これだけ人気を集める理由の1つとして、寿司が海外でも広く受け入れられているということが挙げられるだろう。というのも、寿司店に限らないが海外の日本料理店は玉石混交。日本人が食べたらとても日本料理とは呼べないような代物を出す店だってある。それだけに、寿司職人として技術を習得し、さらに“本場”の日本人であるということもあいまって高待遇を用意している海外の飲食店も少なくない。いきなり月収3~40万を見込める求人もある。日本ではなかなかそうはいかないだろう。
海外での需要の高まりを受け、「東京すしアカデミー」ではオプションの授業として英会話の特別レッスンも用意されている。今や寿司職人は世界に通じる「マイスター」なのだ。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期に注目するのか。この十年来、10歳だった子どもたちのその後を10年追跡する「コホート研究」を行っている長谷川氏。離乳後の子どもが性成熟しておとなになるための準備期間にあたるこの時期が、ヒトという生物のライ...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/05
フェデラリスト・ハミルトンの経済プログラム「4つの柱」
米国派経済学の礎…ハミルトンとクレイ(1)ハミルトンの経済プログラム
第2次トランプ政権において台頭する米国派経済学。実はこの保護主義的な経済学は、アメリカの成長と繁栄の土台を作っていた。その原点を振り返り解説する今シリーズ。まずはワシントン政権の財務長官でフェデラリストとして、連...
収録日:2025/05/15
追加日:2025/07/08
グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。ここはデンマークの領土なのだが、アメリカの軍事拠点でもあり、アメリカ、カナダとヨーロッパ、ロシアの間という地政学的にも重要な位置にある。また、気候変動によってその軍事...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/07/07
スターバックスのコンセプトは「サードプレイス」
ストーリーとしての競争戦略(6)事例に見る経営者の戦略
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建氏が、ホットペッパーとスターバックスを事例として、コンセプトの重要性を解説する。スターバックスやホットペッパーは、「第3の場所」・「狭域情報」といったコンセプトを的確に...
収録日:2017/05/25
追加日:2017/07/18
最悪のシナリオは?…しかしなぜ日本は報復すべきでないか
第2次トランプ政権の危険性と本質(8)反エリート主義と最悪のシナリオ
反エリート主義を基本線とするトランプ大統領は、金融政策の要であるFRBですらも敵対視し、圧力をかけている。このまま専門家軽視による経済政策が進めば、コロナ禍に匹敵する経済ショックが世界的に起こる可能性がある。最終話...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/06/28