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DATE/ 2016.06.14

姑息、煮詰まる…間違いやすい日本語に要注意!

社長:「君を執行役員に推薦しようと思うのだが...」
社員:「ありがたいお話ですが、私には役不足でございます!」

 3月期決算を経て、株主総会など、あらたな役員人事などが発表される頃、こんな会話がありやなしや。

 一見、控えめに聞こえるこの社員の言葉ではありますが、致命的な間違いにお気づきでしょうか。この受け答えをした時点で、役員昇格は立ち消えになるでしょう。

 間違いはひとつの言葉の使い方にありました。【役不足】は、「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと」という意味。

 この場合、「執行役員は自分には軽すぎるので、もっと上のポジションにしてほしい」というアピールになってしまいます。つまりここでは、「与えられた役目などを全うするだけの力量がない」という意味の<力不足>という言葉を使うべきだったのです。

 このように、ビジネスシーンで間違いやすい言葉をまとめてみましょう。

【確信犯】
「罪と知りながら行われる犯罪」 → ×
「悪いことでないと確信してなされる犯罪」 → ○

【なし崩し】
「適当にする、うやむやにする/だいなしにする」 → ×
「物事を少しずつかたづけていくこと」 → ○

【檄を飛ばす】
「叱咤激励する、刺激を与えて活気づける」 → ×
「自分の主張や考えを広く人々に知らせ同意を求める」 → ○

【煮詰まる】
「膠着して結論が出ない状態になること」 → ×
「討議・検討が十分になされて、結論が出る段階に近づく」 → ○

【姑息】
「卑怯なこと、正々堂々していない様子」 → ×
「一時のがれ、その場しのぎ」 → ○

【情けは人の為ならず】
「誰かに情を掛けることは、その人のためにならない」 → ×
「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分に戻ってくる」 → ○

 いかがでしょう。日本語の場合、漢字や言葉の並びから何となく意味を取ることができます。しかし、昔の出来事をひとつの言葉にした故事熟語など、置かれた文脈で受け取る意味が大きく違ってしまうケースが多々あります。コミュニケーションにおいて変な誤解を避けるべく、本来の意味で使えるように注意したいところです。
(10MTV編集部)

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