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DATE/ 2016.06.15

掃除からイライラ解消まで!あの「調味料」が梅雨の悩みを解決!

 今年も梅雨の季節がやってきました。お天気が悪い日が続くと、心も身体もなんだかスッキリしないもの。ジメジメとしてお部屋にカビが出たり、食べ物が傷みやすくなったり、そして体調を崩す人が増えるのも、この季節です。

 そんな梅雨時のさまざまな悩み、その全般に応えてくれる強い味方がいます。それは、どんなご家庭にも必ず1本はある「酢」です。

梅雨の悩みあるあるに効く! お酢のすごいパワーとは。

 お酢には多くの効果効能があるといわれていますが、とくに梅雨時の悩みには万能ともいえる働きをしてくれます。あなたのこんな悩みも、あんな悩みも、もしかするとお酢が全部解決してくれるかも。気になる身近な悩みを5つ取り上げて、お酢のチカラをご紹介していきます。

悩み1・食べ物が腐りやすい、傷みやすい。

 お酢には強い抗菌・殺菌力があり、その殺菌力はO-157にも効果があるといわれるほどで、お酢に付けておくとほとんどの菌は死滅するそうです。この時期、湿度が高まって腐ったり傷みやすくなる食品の調理にお酢を使用すれば、細菌の繁殖を抑えて食中毒の予防にも効果的。また、調理の味付けだけではなく、お弁当箱やまな板、魚や野菜を水で薄めたお酢で洗うのもおすすめです。

悩み2・食欲が出ず、胃腸の調子が悪い。

 梅雨時は心身のバランスを崩しやすくなり、湿度の高さに暑さも加わり、食欲減退など夏バテ状態になることも。そんなときに食べたいのもお酢。酢でさっぱりと食べられるというだけでなく、匂いや酸味が食欲を刺激し、唾液や胃液の分泌を促して胃腸の調子もアップしてくれます。腸の蠕動(ぜんどう)運動も活発にし、善玉菌も増やすので、便秘にも効果がみられます。

悩み3・イライラして、毎日憂うつに。

 雨が続くと、気分が落ち込んだりイライラしやすくなるもの。日照時間が短くなることにも関係しますが、太陽を浴びずにカルシウムが生成されにくくなることにも関係が。というのも、カルシウム不足は怒りっぽくなりイライラを増長させるから。お酢はカルシウムの吸収を促進する働きがあるので、カルシウムを含む食品を食べるときには、ぜひスプーン一杯のお酢を一緒にとってみてください。

悩み4・お風呂場にカビやヌルヌルが発生。

 梅雨は別名「黴雨」と呼ばれるくらい、カビの発生が増えるとき。こまめに掃除していても、お風呂場のカビが急に増えてしまうこの季節、カビ退治にも細菌を死滅させるお酢が使えます。お酢を水で四倍に薄め、気になるところにスプレーして放置、その後こすってみましょう。お酢が着いたままだと、お酢を栄養にしてカビが再繁殖することもあるので、清掃後は水でしっかり流すことを心がけて。

悩み5・生ゴミが、トイレが、なんだか臭い。

 明日捨てよう、と置いてあった生ゴミがすぐに臭くなってしまう梅雨から夏場。臭いの原因は微生物菌の繁殖なので、これにもお酢を利用してみましょう。お酢には殺菌効果に加え、消臭効果もあるので、生ゴミに水で5倍くらいに薄めたお酢をスプレーしておくだけで、かなり臭いが抑えられます。ゴミを捨てる三角コーナーにスプレーしておくとヌルヌル防止にも。また、アンモニア臭にも効果があるので、トイレ掃除に使用してみるといいでしょう。

 ということで、お酢は、殺菌、防腐、消臭、食欲増進など、健康や衛生に優れたさまざまな効果を持つオールマイティな調味料なのです。口に入れるものだけに、薬品に頼らず掃除や洗浄などに使える安全性も魅力。梅雨シーズンを気持ちよく過ごすために、あなたの生活にもお酢のチカラを取り入れてみてはいかがでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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