社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2016.06.19

夏場に気になる顔のテカり…実はコレが原因だった!?

 夏が始まります。汗ばむこの時期、肌のべたつきが気になりますよね。「脂性肌」の人には厳しい季節。脂取り紙を持ち歩いて、まめに脂をとり、クレンジングの後にがっちり洗顔、という人はいませんか?

 実はそれ、ますます皮脂の分泌を増やしているのです。

「脂性肌」って何?

 「脂性肌」とは、皮脂の分泌量が多い肌のこと。顔のテカりはかっこわるいし、せっかくのメイクも落ちてしまう。朝のべたつきや夕方の疲れ肌ににじんでくる脂を見ると、げんなりします。ビタミンBをとったり食生活に気をつけたりして、改善することは可能です。

 しかし、なかなか生活習慣を急に変えるのは難しいですし、ホルモンバランスや体質によるところも大きい。いつまでも悩んでしまう人も少なくないと思います。

皮脂を落としていることが症状の悪化につながっていた

 世の中にはそんな人たちのために、皮脂を落とすための商品がたくさん売られています。

 「脂が出たら取り除けばいい」という発想から、クレンジングも洗顔もしっかり行う、うるおいは極力与えない、常に脂取り紙で油分を除く。と、色々気をつかっているのに、朝起きてみたらひどくなっている!こんな経験、一度はあるのではないでしょうか。

 原因はずばり、がんばって脂を落としていたことだったのです。不快を取り除こうとさまざまな方法で皮脂を落としていることこそが、症状の悪化につながっていたということです。

脂を出すことで天然のバリア機能を果たしている

 私たちの体は、皮脂が必要だから出すのです。脂というと、血管について病気を招くもの、においの元となるもの、というようにイメージが悪いのですが、それは実は体の防御反応だそうです。脂のない状態の肌はつるつるできれいに見えますが、紫外線や汚れ、菌などに弱くなっています。つまり、脂を出すことによって、天然のバリア機能を果たしてくれているということです。

 これを取り除きすぎてしまうと、体は油分が足りない、もっと必要だと感じ、余計に皮脂を出してしまい、一時的な乾燥状態から、また「脂性肌」へ逆戻り。それどころか、もっとひどくなっている、ということもよくあるそうです。

 脂取り紙が悪いというわけではありませんが、しょっちゅう使うのは控えましょう。テッシュで抑えるだけでも肌をすっきりさせることができるということです。

「優しい洗顔」を心がける

 とはいえ、放っておけばよいのかというと、そうではありません。肌の脂は酸化して、悪いものへと変わり、肌疲れや老化の原因になるとのこと。なので、「優しい洗顔」を心がけるといいでしょう。

 無添加の、やさしい洗顔料(ミノンやNOVなどがおすすめ)で、たっぷり泡立て、こすらずに洗いましょう。そして、しっかりと保湿すること。栄養分の多いクリームなどは必要ないので、保湿化粧水とその成分を閉じ込める乳液を使って、肌のうるおいを保つようにするといいでしょう。

「やりすぎない」精神が大事

 過ぎたるは及ばざるがごとし。やりすぎることはやらないことと同じほど、悪い結果をもたらしてしまうことがあります。ちょっと不快に思っても、これは肌を守るために必要な油分だ、と思うことです。

 私たちはついつい不必要だと思い込んだものを全部とってしまおうとしてしまいます。でもその前に、なぜあるのか、ということを考えてみる。その上で行動すれば、きっと上手なスキンケアができるはずです。

<参考サイト>
http://www.skincare-univ.com/article/000084/
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

日本の外交には「インテリジェンス」が足りない

インテリジェンス・ヒストリー入門(1)情報収集と行動

国家が的確な情報を素早く見つけ行動するためには、インテリジェンスが欠かせない。日本の外交がかくも交渉下手なのは、インテリジェンスに対する意識の低さが原因だ。日本人の苦手なインテリジェンスの重要性について、また日...
収録日:2017/11/14
追加日:2018/05/07
中西輝政
京都大学名誉教授 歴史学者 国際政治学者
2

ルソーの「コスモポリタニズム批判」…分権的連邦国家構想

ルソーの「コスモポリタニズム批判」…分権的連邦国家構想

平和の追求~哲学者たちの構想(4)ルソーが考える平和と自由

かのジャン=ジャック・ルソーも平和問題を考えた一人である。個人の「自由意志」を尊重するルソーは、市民が直接参加して自分の意思を反映できる小さな単位を基本としつつ、国家間紛争を解決する手段を考えた。「自由の追求」に...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/16
川出良枝
東京大学名誉教授 放送大学教養学部教授
3

夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは

夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは

熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために

「腸脳相関」という言葉がある。健康には腸内環境が大切といわれるが、腸で重要な役割をしている物質が脳にも存在することが分かっている。「バランスの良い食事」が健康ひいては睡眠にも大切なのは、このためだ。人生は寝るた...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/12/14
西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授
4

『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり

『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり

葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道

役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
堀口茉純
歴史作家 江戸風俗研究家
5

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如

現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12