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DATE/ 2016.06.30

美容と健康に最適!話題のスーパーフード BEST 10

 チアシード、ココナッツオイル、アサイー…、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。健康への意識の高い米国のモデルや俳優などが取り入れていることから、SNSなどで一大ブームとなったスーパーフード。日本でもネットやお店で手軽に入手できるだけでなく、商品化も増えています。では、スーパーフードは実際どんな食材なのでしょう?

 スーパーモデルがすすめているからスーパーフードというわけではなく、日本スーパーフード協会は以下のように定義しています。

・栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること
・ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること
・一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ食品であること

 毎年、新たなスーパーフードがお目見えしますが、2016年はどんな食材が注目されるか気になるところですね。日本スーパーフード協会が発表した、今年流行するであろうスーパーフード BEST10について、その効能とともに紹介しましょう

第1位  アマランサス

 栄養価が豊富なスーパーグレイン。江戸時代くらいから東北地方で「赤粟」として栽培されていた雑穀類です。青森県の恐山で修行する修行僧たちがアマランサスを食べながら修行していたことから「仙人穀」と呼ばれたという説もあるようです。

第2位  テフ

 エチオピアで栽培され主食とされている世界でもっとも小さい穀物。鉄分とカルシウムを多く含み、良質なエネルギー源です。効能としては、血糖値を上がりにくくし、体重コントロールにもつながる食物繊維を含み、56グラムで大きな卵と同量のたんぱく質を含んでいます。

第3位  ワイルドライス

 ミネラル分の豊かな水辺に自生する、マコモダケの種子。スープの具材や雑穀のブレンドなどに活用されます。アメリカン・インディアンが数千年も前から特別の崇拝の念をもって食べ続けてきた食材です。

第4位  アマニ(亜麻仁・フラックスシード)

 人気となっている亜麻仁油、そのオイルの元となる種子。効能は、抗がん、抗ストレス作用が期待されます。熱に弱いので、サラダやシリアルにかけてそのまま食べる食材です。

第5位  ブラック・クミンシード

 ニオイクロタネソウという植物の種。「死以外は何でも癒せる」ともいわれ、その栄養価の高さが非常に注目されています。たんぱく質と抗酸化物質を多く含み、効能としては、空腹時の血糖値を下げ、ガンや心臓病の予防にも良いといわれています。

第6位:タイガーナッツ

 カヤツリグサという草の根っこの部分。さつまいもやじゃがいもに類する食材で、いわゆるナッツ系とは違っていますが、スナック感覚で食べられるスーパーフードとしてNYですでに流行しているようです。

第7位:ビーツ

 ボルシチなどロシア料理に使われ、日本ではよく知られている栄養価の高い根菜。効能としては、腸内環境の正常化、肝臓の機能を高める、がんの予防、脳卒中や心臓病の原因となる血栓の予防などが知られています。生のビーツはなかなか売られておらず、日本では缶詰などで入手可能です。

第8位:ピタヤ(ドラゴンフルーツ)

 いわゆる、ドラゴンフルーツ。ポスト・アサイーと呼ばれ、すでにハワイや日本ではピタヤボウルが登場しています。

第9位:チャーガ

 シベリア霊芝と呼ばれるきのこ類。白樺やダケカンバなどのカバノキ科の幹に寄生し、希少価値が高く、「黒いダイヤ」とも呼ばれています。免疫力アップに抜群の効果あるとのこと。

第10位:メイプルウォーター

 いわゆるカエデの樹液。ココナッツウォーターの次に流行すると言われています。樹木から自然に流れ出る澄んだ透明な液体で、これをひたすら煮つめて水分を飛ばしたものがメープルシロップになります。

 1位のアマランサス(赤粟)など意外な伝統食材が再発見されるキッカケにもなっているスーパーフード、手に入りにくい食材もあったりはしますが、ご自身やご家族の健康のためにも、いろいろと試してみることをオススメします。
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西野精治
スタンフォード大学医学部精神科教授