社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
コーヒーが老化を遅らせるってホント?
最近では、コンビニでも本格的なドリップコーヒーが100円程度で売られています。コンビニ最大手のセブン-イレブンの2015年2月期の発表によると、一年でおよそ7億杯のコーヒーが提供されたとのことです。金額に換算すると、年間約750億円。しかも、既存のコーヒーチェーンの売上は減少していない、というデータも出されています。つまり、コーヒーを飲む人口自体が増えていると考えられます。
コーヒーと私たちの関係は、だいぶ深まっているようです。そこでコーヒーの効果に関する、ある実験結果が出ているので、その内容を見ていきましょう。
17週間、およそ4カ月間にわたり、レギュラーコーヒー、デカフェ(カフェイン抜きコーヒー)、水の三つに分けてマウスを飼育したそうです。実験に使われたのは20カ月以上の高齢マウスで、人間で例えると60代に当たります。一日に与えたインスタントコーヒーの量は3.3~3.7杯分。その結果、レギュラーコーヒーとデカフェともに2つの結果が得られたそうです。1つは老化のスピードを遅らせたという結果で、もう1つはエネルギー量を増やしたという結果です。
レギュラーコーヒーとデカフェの双方で同様の結果が出たということは、この研究ではカフェインは影響しておらず、コーヒーに含まれる何らかの成分が、好ましい影響を与えていると考えられます。つまり、コーヒーが老化のスピードを遅らせる可能性があるということです。
また、老化のスピードを抑えるために、外を歩くといった運動を習慣化したり、ビタミンCを積極的に摂取したりすることを呼びかけています。ビタミンCは水溶性なので体に蓄積させることができず、不足しがちなので、飲料やサプリメントを活用するのもよい方法ということです。
コーヒー、運動、ビタミンCの3つがアンチエイジングの鍵を握っているとすれば、いますぐにでも始められるそうなものばかりなので、やってみない手はないでしょう。
コーヒーと私たちの関係は、だいぶ深まっているようです。そこでコーヒーの効果に関する、ある実験結果が出ているので、その内容を見ていきましょう。
コーヒーは老化スピードを緩めるという研究結果も?
薬学博士で東京都健康長寿医療センター研究所の研究部長・石神昭人氏は、全日本コーヒー協会の取材を受けて、以下のような実験について語っています。17週間、およそ4カ月間にわたり、レギュラーコーヒー、デカフェ(カフェイン抜きコーヒー)、水の三つに分けてマウスを飼育したそうです。実験に使われたのは20カ月以上の高齢マウスで、人間で例えると60代に当たります。一日に与えたインスタントコーヒーの量は3.3~3.7杯分。その結果、レギュラーコーヒーとデカフェともに2つの結果が得られたそうです。1つは老化のスピードを遅らせたという結果で、もう1つはエネルギー量を増やしたという結果です。
レギュラーコーヒーとデカフェの双方で同様の結果が出たということは、この研究ではカフェインは影響しておらず、コーヒーに含まれる何らかの成分が、好ましい影響を与えていると考えられます。つまり、コーヒーが老化のスピードを遅らせる可能性があるということです。
アンチエイジングの鍵は、コーヒー、定期的な運動、ビタミンC
石神氏は、体質によるものも考えられうるので、この結果を過信しすぎるのはよくないとする一方、コーヒーのリラックス効果など副次的な部分も大事といいます。また、老化のスピードを抑えるために、外を歩くといった運動を習慣化したり、ビタミンCを積極的に摂取したりすることを呼びかけています。ビタミンCは水溶性なので体に蓄積させることができず、不足しがちなので、飲料やサプリメントを活用するのもよい方法ということです。
コーヒー、運動、ビタミンCの3つがアンチエイジングの鍵を握っているとすれば、いますぐにでも始められるそうなものばかりなので、やってみない手はないでしょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
マネへの強烈なライバル意識…セザンヌ作品にみる現代性
作風と評論からみた印象派の画期性と発展(1)セザンヌの個性と現代性
印象派の最長老として多くの画家に影響を与えたピサロ。その影響を多分に受けてきた画家の中でも最大の1人がセザンヌだが、その才覚は第1回の印象派展から発揮されていた。画面構成や現代性による解釈から、セザンヌ作品の特徴...
収録日:2023/12/28
追加日:2025/07/10
AI時代の「真のリアル」は文芸評論の練達の手法にあり!
編集部ラジオ2025(14)なぜAI時代に文芸評論が甦るのか
どんどんと進む社会のAI化。この大激流のなかで、人間の仕事や暮らしの姿もどんどん変わっていっています。では、AI時代に「人間がやるべきこと」とはいったい、何なのでしょうか? さらにAIが、驚くほど便利に何でも教えてく...
収録日:2025/05/28
追加日:2025/07/10
なぜ思春期は大事なのか?コホート研究10年の成果に迫る
今どきの若者たちのからだ、心、社会(1)ライフヒストリーからみた思春期
なぜ思春期に注目するのか。この十年来、10歳だった子どもたちのその後を10年追跡する「コホート研究」を行っている長谷川氏。離乳後の子どもが性成熟しておとなになるための準備期間にあたるこの時期が、ヒトという生物のライ...
収録日:2024/11/27
追加日:2025/07/05
正岡子規と高浜虚子の論争、その軍配と江藤淳暦年のテーマ
AI時代に甦る文芸評論~江藤淳と加藤典洋(3)正岡子規と高浜虚子の「リアリズム」
正岡子規の死後、高浜虚子が回想で述べた師・子規との論争。そこに「リアリズムとは何か」のヒントが隠されていると江藤淳氏は言う。子規と虚子、それぞれの「リアル」とは何か、そしてどちらが本当の「リアル」なのか。近代小...
収録日:2025/04/10
追加日:2025/07/09
グリーンランドに米国の軍事拠点…北極圏の地政学的意味
地政学入門 ヨーロッパ編(10)グリーンランドと北極海
北極圏に位置する世界最大の島グリーンランド。ここはデンマークの領土なのだが、アメリカの軍事拠点でもあり、アメリカ、カナダとヨーロッパ、ロシアの間という地政学的にも重要な位置にある。また、気候変動によってその軍事...
収録日:2025/02/28
追加日:2025/07/07