クスリのいらない健康法
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病気の一番の原因は「現代人は食べすぎ」
クスリのいらない健康法(3)食が血となり血が肉となる
健康と医療
石原結實(医学博士/イシハラクリニック院長)
ゲーテは言った。「人は彼が食べた物そのものだ」。古代文明でも、同じことが言われてきた。しかし現代の医学は食べ物のことが分かっていない。膨大な医療費と多くの人材を投入しているのに病気が一向に減らないのは、食べ物に注目しない医療のやり方がそもそも的外れだからだ。医師・石原結實氏が、食べ物と健康の関係から医療問題を斬る。「クスリのいらない健康法」シリーズ第3回。
時間:9分09秒
収録日:2015年6月14日
追加日:2015年10月5日
カテゴリー:
≪全文≫

●食べ物のことが分かっていない西洋医学は的外れなことをしている


石原 今、医療費は、年間で40兆円も使っています。40兆円です。この中に銀行関係の方はいらっしゃいますか。お仕事は何関係ですか。

── 弁護士です。

石原 弁護士先生。そうしたら、お金のことも扱われますか。1兆円というのは、どのくらいの量でしょうか。

── 量ですか。1兆円は・・・。

石原 分からないですね。1兆円とは、どのくらいの量かというと、大体100万円の束をジュラルミンのケースに入れて、何千箱、何万箱と言うのですよ。でもそれだと、とても分かりにくい説明ですね。分かりやすく言うと、1兆円というのは、3000年前の縄文時代から、毎年ではなく毎日100万円ずつ、それを3000年間使い続けると1兆円になるそうです。そのくらいのお金です。その40倍の医療費を毎年使って、医者も一生懸命仕事をし、医療機関も発達しているのに、病気は減らないのです。これをおかしいと思わないと、おかしいですよ。何がおかしいかと言うと、医者も一生懸命仕事をしていて、先ほど言ったように、55年間もがん制圧月間をやっているのに、それでもがんは全然減らないでしょう。減るどころか、逆に増えています。だから、もう医療が的外れなのだと思わないと、おかしいのです。的外れたところにいくらお金注いでも、一生懸命情熱を注いでも、効果が上がらないのは当たり前です。だから、医者は一生懸命ですが、西洋医学の考え方が少しおかしいのです。

 何がおかしいかというと、(西洋医学は)食べ物のことをよく分かっていませんね。糖尿病には糖分が悪い、これは幼稚園でも分かります。心筋梗塞や脳梗塞にコレステロールが悪い、それは小学生でも分かるのです。でも(大切なのは)そんなことではないですね。東洋医学では、1000年も前から、「食が血となり血が肉となる」と言っているのです。肉というのは、筋肉という意味ではなく器官という意味です。だから、食べたものが血液に入り、さらにその血液がそのまま体になるということを指します。


●毎日食べるもので、健康にも病気にもなる


石原 先生は、大学時代はドイツ語を取ったでしょう。ドイツ語ですね。だったら、今から集中的に説明してしまいます。この説明では、尋問をしないといけません。ゲーテという人がいましたね。ドイツの詩人です。彼の名...

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