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ビタミン不足が引き起こす病気の数々

クスリのいらない健康法(10)ビタミン不足に効く食べ物

石原結實
医学博士/グルジア共和国科学アカデミー長寿医学会名誉会員
情報・テキスト
歯の形から考えれば、人間が食べるべき物の約6割は穀物だ。しかし現代では、ビタミンやミネラルを豊富に含む胚芽を取ってしまった穀物を食べるため、「栄養過剰の栄養失調症」に陥っている。医師・石原結實氏は、ビタミンを取って健康になるためには、1日1食、ある食べ物を取るのが良いという。その「ある食べ物」とは何か。
時間:10:24
収録日:2015/06/14
追加日:2015/11/23
ジャンル:
≪全文≫

●歯が教える「健康な食生活」


 皆さん、人間の食べ物は歯の形で決まるのです。みなさんは歯が32本ありますね。32本ある歯のうち、20本は臼歯(臼の歯)です。これは、62.5パーセントは穀物を食べなさいということです。32分の8、25パーセントは門歯で、これで野菜や果物を食べ、32分の4が犬歯で、肉・魚・卵を食べるのです。こういう割合で食べるのが、一番健康になるのです。

 ですから、ほとんど9割が炭水化物と糖なのです。それなのに、なぜタンパク質(32分の4の肉・魚・卵)を多く取ってしまうのか。人間は、アフリカでゴリラからチンパンジーと分かれてきたといわれています。300万年前までずっとアフリカにいたのですが、5万年前に一部の人類がジブラルタル海峡を渡ってウラル地方まで来ます。そこから東に行ったのが、私たちアジア人です。ヨーロッパ人は北上していったのです。北上していった人類は、中部ヨーロッパ以北では農業ができませんから、狩猟民族になったのですね。しかし、それでは面倒くさいので、動物を集めて牧畜をやりだします。


●ヨーロッパ人はなぜ胴が短いのか


 「腑に落ちない」といいますね。腑というのは胃腸という意味です。胃腸の中に肉を食べる生活が始まりました。この漢字(腐)は何と読みますか。「腐(くさ)る」と読みますね。胃腸でものが腐ったら、血に吸収されると血が汚れて病気しますから、便秘したり下痢したりします。ヨーロッパ人は早く便を出すために腸を短くしたのです。だから、腸を納めている胴が短いのです。ヨーロッパ人は足が長いわけではなく、胴が短いのです。僕らは別に足が短いわけではなく、胴が長いだけなのです。

 どちらが良いかというと、胴が長い方がいいのです。どうしてかというと、胴の中に胃腸・肝臓・すい臓があります。それらが大きいほど体に良いです。手と足など、長い必要など全くありません。私などは、ほとんど尻からかかとの状態です。でも66年間、一度もこれで不便したことはありません。もう元気いっぱいです。走らせると早いのですよ。回転力がありますから。

 そういうことで、ヨーロッパの人たちは食べ物がないですから、これ(肉)ばかり食べてきたわけです。英語でタンパク質のことをプロテインといいますね。プロテインのプロは、プリマドンナのプリ、プライマリーケアのプリで、一番という意味です。人間にとって一番大切な栄養が、タンパク質ですよという栄養学が、ヨーロッパでできています。今の栄養学はそういう由来でできたのです。でも本当は違うのです。本当はこの順番(穀物、野菜・果物、肉)ですよ。


●文明人はビタミンとミネラルが不足している


 ここに胚芽という部分があります。ここから芽が出るのです。胚とは命という意味です。この胚芽を、文明社会ではわざわざ切り取るのです。でもここに、ビタミンとミネラルがいっぱい入っているのですよ。

 ビタミンの「ビタ」は、命という意味です。それが1種類でも不足すると死にますよということです。ビタミンA、D、E、Kが油に溶けるビタミンです。B類、C、U、L、Pが水溶性のビタミンです。Bは1から17まであります。ビタミンは全部で30種類です。

 ミネラルは、マインということで「鉱物」という言葉からきているのですね。「私のもの」という場合は、I、my、mineという言葉がありますね。ミネラルというのは鉱物なのですね。だからミネラルは、土の中の成分です。鉄、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、カルシウム、カリウム、コバルト、モリブデン、バナジウムなどです。これら土の中に含まれる鉄分、金属質がミネラルです。ミネラルだけで100種類もあるのです。

 栄養素は、タンパク質・脂肪・炭水化物で三大栄養素、ビタミンとミネラルを含めて五大栄養素になります。ビタミンとミネラルは微量ですから、微量栄養素といいます。アメリカの農務省は、我々文明人は栄養過剰の栄養失調病ですといっています。タンパク質・脂肪・炭水化物を取り過ぎて病気していますということです。その三大栄養素をうまく体で利用するためのビタミンやミネラルが不足しているというのです。


●ビタミン不足が引き起こす病気の数々


 微量栄養素は、130種類も毎日必要なのです。129種類は取っても、例えばビタミンAが不足すれば、肺がん、膀胱がん、視力低下、肌荒れになります。ビタミンAは、「ええ(良い)」色の食べ物に入っています。ニンジン、カボチャ、プルーン、レバーなどです。色の濃い食べ物に多いのがビタミンAです。ビタミンDが不足すると、骨が弱くなります。ひどくなると佝僂(くる)病です。ビタミンEが不足すると、不眠、老化、動脈硬化が起きます。ビタミンKが不足すると、出血しやすくなります。ただ、今の...
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