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炎症は病気を治す一番の特効薬

クスリのいらない健康法(6)病気は血をきれいする生理反応

石原結實
医学博士/イシハラクリニック院長
概要・テキスト
身体の不調は、全て血の「汚れ」が関係している。ストレスや運動不足、汚染物質は体内に老廃物を溜め、病気を引き起こす。そして血を汚す一番の原因が、食べ過ぎだ。血の「汚れ」は長い時間をかけて蓄積し、やがて動脈硬化や高血圧を引き起こす。医師・石原結實氏が、万病の源である血の「汚れ」について、明快にレクチャーする。「クスリのいらない健康法」シリーズ第6回。
時間:08:30
収録日:2015/06/14
追加日:2015/10/26
キーワード:
≪全文≫

●食べ過ぎだけでなく運動不足やストレスも血を汚す


 血を汚す一番の原因が、食べ過ぎです。食べ過ぎると、血の中にコレステロール、中性脂肪、糖分といった余剰栄養物、さらに尿酸等の老廃物がいっぱいになります。血液は、45秒に1回、全身を回ります。その食毒がずっと身体に刺激を与えれば、病気するのは当たり前です。だから病気の一番の原因は、食べ過ぎです。だから、この食べ過ぎ、過食は、結婚式の時だけにしてください。あれは「華燭の典」というわけですから。

 2番目は運動不足です。体温の4割は筋肉から出ます。運動が不足すると体温が下がるでしょう。そうすると、コレステロールや脂肪等が燃えないため、血が汚れます。3番目はストレスです。「ストレス」という言葉は、カナダのハンス・セリエという医者が作ったものです。心身に負担がかかると、腎臓の上の副腎からアドレナリンが出てきます。これが出ると、血管が縮んで血圧が上がります。古来のストレスは、動物同士のけんかです。血圧が上がると、戦おうとして強くなるのです。さらに血管が縮むと、噛みつかれても出血しにくくなります。それはそれでよかったのですが、人間のストレスが続くと、血管は縮む、血圧は上がる、血流は悪くなる、老廃物はたまる。その結果、病気をなりますと言ったのが、先ほどのセリエ先生です。彼はそれでノーベル賞をもらいました。


●気持ち次第でがんの治り方は変わってくる


 ところが、この人はがんだったのです。それで西洋医学の治療を受けたくないと言って、民間療法をいろいろやるのです。最終的に到達したのが、人にもモノにも感謝することでした。すると、この人はがんが治ったと言うのですよ。そこから、がんの時に気の持ち方によって症状がどう変わるかという研究があります。サイコオンコロジー(精神がん学)というのがあって、いろいろ研究されています。イギリスのキングス・カレッジ病院で、大体同じぐらいの病気の状態の乳がん患者69人に、あなたは今どう思いますかと聞くと、半分ぐらいがもう駄目だと思っているか、お医者さんに任せますと言います。あとの半分は、何がなんでも治してみせるということで、ニンジンジュース、瞑想、サプリメント、運動などをいろいろやる人がいます。5年後に見てみたら、駄目だと思った人、お医者さんに任せると言った人は、80パーセントが死んでいるのです...
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