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食べる物は「たすき掛け」で判断する

クスリのいらない健康法(14)漢方医学の食事療法

石原結實
医学博士/イシハラクリニック院長
概要・テキスト
食べることは全ての臓器に負担をかける。だから少しでも、自分の体質に合った食べ物を食べることが大切だ。普通は苦い漢方薬も病気の人が舐めれば甘くなるように、「体に良い」食べ物は何でも「おいしい」。東西の医学に精通した医師・石原結實氏が行き着いた、常識的でありながら深い含蓄のある「健康への道」とはどんなものか。
時間:10:21
収録日:2015/06/14
追加日:2015/12/21
カテゴリー:
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≪全文≫

●病は「冷え」からくる


 糖尿病は、糖分の取り過ぎが原因ではないですよ。体が冷えていて糖分が燃えないか、水を取り過ぎて燃えないことが原因です。心筋梗塞や脳梗塞も、コレステロール、脂肪の取り過ぎではなく、冷えていて燃えないか、水分が多くて燃えないからです。肝硬変、腎梗塞も、その部分が固くなっているわけです。固いということは、冷えているということです。生姜湿布などで、これらの症状がかなり改善した人もいます。

 自殺の場合、その9割がうつ病かうつ状態だといいます。うつ病、そして自殺が多いのは、ハンガリー、フィンランド、スウェーデン、(日本では)新潟県、秋田県、岩手県、青森県です。自殺、うつ病が多いのは、11月から3月までです。1日のうちで一番自殺が多い時間帯が、午前3時から午前5時です。分かりますね。冷えなのです。老衰も冬に多い。あるいは事故など、とっさのときに体が冷えた人は固まるそうです。体が柔らかい人は、さっと避けられるといいます。だから、冬は事故も多いです。肺炎も風邪、つまり冷えからです。がんも冷えです。皆さん、病は冷えからなのです。


●断食すると体中が休息する


 皆さんは今、断食をしていますが、断食とは、自ら食を断つことです。よく仕事とか勉強で熱中していて、食事ができないときがありますね。そのときは結構頑張れるのですよ。どうしてか分かりますか。食事をしていないということは、胃腸に血を集める必要がないということです。脳、手足に血が十分にいっていますから、食べていないときは頑張れるのです。それが一段落ついて食事をした途端に、どっと疲れがきます。どうしてかというと、胃腸に血が集まったことで、手足や脳にいく血が少なくなるからです。だから眠くなったり、だるくなったりするのです。

 日本には、1日3食食べて、しかも間食までしてゴロゴロしているおばさんがいっぱいいます。いつも「あっちが痛い」「こっちが痛い」「眠れない」と言っています。どうしてかというと、いつも胃腸に血が集まっているからです。食べるということは、胃腸だけではなくて心臓にも負担になります。血を送らなければいけないからです。さらに消化するときには酸素が必要なので、肺の負担にもなります。また、たくさんの老廃物が出てきますので、肝臓や腎臓の負担になります。それらを命令している脳の負担にもなります。だ...
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