クスリのいらない健康法
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
過食を改めることが日本経済を救う
クスリのいらない健康法(7)「的外れ」な西洋医学
石原結實(医学博士/イシハラクリニック院長)
出血も血栓も、そしてがんも、身体が血の汚れをなんとかしようとして生じる反応だ。それをわざわざ抑えようとするばかりの西洋医学は、的外れなことをしているだけであり、それではいくら医療費を増やしてもがんが減ることはない。医師・石原結實氏が、問題多き日本医療のあり方を斬る。「クスリのいらない健康法」シリーズ第7回。
時間:5分36秒
収録日:2015年6月14日
追加日:2015年11月2日
≪全文≫

●瀉血療法が寿命を伸ばす


 皆さんの中に、キリスト教徒の方はいますか。日本に最初に来た宣教師のフランシスコ・ザビエルが、ポルトガルのリスボンにある港を発った日は知っていますか。1541年4月7日です。そこから南の喜望峰を回って、インドに着いたのが1542年5月8日です。彼は13カ月の間に9回も死にかけました。お抱えの医者を連れていたのですが、症状を良くしたのは全部、瀉血(しゃけつ)です。血を抜いて治したのです。石原慎太郎さんの『弟』という本にも、お父さまが脳卒中の時、女医さんが飛んで来て瀉血をするシーンが出てきます。ドイツのミュンヘンの市民病院に行ったら、自然療法科というのがあります。がん患者やリュウマチ患者は、ヒルを使って瀉血、血を吸って治していました。

 このように、瀉血療法というのが昔からあるのです。汚れた血というのは、吸い玉のところから、すっと出てくるのです。血がきれいな人は絶対に出てきません。汚れた血を、外に出したかったということです。女の人は、15歳から50歳ぐらいまで生理がありますね。これは自然の瀉血です。月経というぐらいですから、28日に1回、年間13回、1回につき6日。6(日)×13(回)×35(年)で、2800日となります。この2800日を365日で割ると、ちょうど7年です。そうすると、女は平均寿命87歳、男は80歳ですね。女性の方が7年間長いのは、自然の瀉血現象だという考え方もあります。ですから神様は、メスや女性の生命を大事につくっています。

 私の本籍地である種子島の隣に、馬毛島という無人島があります。そこにはシカがいっぱいいるのです。シカが増えすぎると、誰にも言われないのに、オスジカはみんなで集まって、トボトボと渚まで歩いていって、餓死するのです。子ジカとメスジカを、草の中央に残してね。神様がそうするのです。だからオスというのはかわいそうなものなのですよね。


●時代を予期していた森下敬一医師の見解


 そういうことで、出血も血栓も意味があると思ってください。最終的に血液の汚れを治療していると、血液の汚れを1カ所に固めて、他の所に血が行かないようにする装置、これががんだと言ったのが、森下敬一先生です。先生は昭和3年3月3日生まれで、昭和25年に東京医科大学を出られました。いま87歳でピンピンしています。先生は38歳の時、昭和...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「健康と医療」でまず見るべき講義シリーズ
男性医学とテストステロン(1)リーダーと男性ホルモン
チャレンジ精神、神経ニューロン、認知症にも影響!?
堀江重郎
「男性更年期」とは何か
うつやほてり…男性ホルモン・テストステロン減少のせい?
堀江重郎
“膝の痛みの名医”が語る(1)変形性膝関節症とは
膝の痛み…変形性膝関節症に有効なのは「運動療法」
黒澤尚
アンチエイジングのための「5:2ダイエット」
「5:2ダイエット」活性酸素を減らしてアンチエイジング
堀江重郎
オートファジー入門~細胞内のリサイクル~(1)細胞と細胞内の入れ替え
ノーベル賞受賞「オートファジー」とは?その仕組みに迫る
水島昇
和食の深い秘密~なぜ身体に良いのか(1)和食の特徴と日本人
日本人は地球上最もベジタリアンだった?和食の7つの基本
小泉武夫

人気の講義ランキングTOP10
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(1)北斎の画狂人生と名作への進化
葛飾北斎と応為…画狂の親娘はいかに傑作へと進化したか
堀口茉純
熟睡できる環境・習慣とは(4)起きているときを充実させるために
夜まとめて寝なくてもいい!?「分割睡眠」という方法とは
西野精治
平和の追求~哲学者たちの構想(3)サン=ピエールとモンテスキュー
「国連」の発想の源は?…一方、小共和国連合=連邦構想も
川出良枝
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
禅とは何か~禅と仏教の心(2)仏典漢訳から日本仏教へ
「ブッダに帰れ」――禅とは己事究明の道
藤田一照
大人の学び~発展しつづける人生のために(2)熟達と遊び~好奇心から始まる学び
好奇心はコントロールが効かない…遊びの重要な条件とは
為末大
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
プロジェクトマネジメントの基本(1)国際標準とプロジェクトの定義
プロジェクトマネジメントとは?国際標準から考える特性
大塚有希子
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(2)量子論と空海密教の本質
脳内の量子的効果――ペンローズ=ハメロフ仮説とは
鎌田東二
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
松尾睦