茹でガエル日本への処方箋
この講義シリーズは第2話まで
登録不要で無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「儲からないものは捨てる」では今の時代は成り立たない
茹でガエル日本への処方箋(4)「社会性」を数値化する
小林喜光(元東京電力ホールディングス株式会社 取締役会長)
「企業活動」と「社会性」をどう両立させるか。かなうことならば、ぜひ「社会性」も数値化して判断したい。儲からなくても、やらなければならぬことはやらなければならない。だが一方で、儲からない仕組みを放置してもいけない。未来のために、何ができるか。そこを考え抜くことが大切なのである。(全5話中第4話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:14分50秒
収録日:2019年5月14日
追加日:2019年8月26日
≪全文≫

●それでも「サステナビリティ」に関連するものはやりつづける


―― 「公益資本主義」を唱える、原丈人さんは?

小林:昔、けっこういろいろ議論しましたよ。基本的には(公益資本主義を)、なんとか数値化したいのですが、数値化はそう簡単にいかないですね。

 私は3軸経営【※注、(1)「MOS(サステナビリティの向上をめざす経営/Management of Sustainability)」、(2)「MOT(イノベーション創出を追求する経営/Management of Technology)」、(3)「MOE(資本の効率化を重視する経営/Management of Economics)」】ということをいっていますが、MOEは簿記で表現できる。キャッシュフローであり、バランスシートであり、プロフィット&ロスであり、全部数字で表現できる。MOTもそこそこ、わが社でも数値化して導入しようとしている。

 原さんのいう公益資本主義、私のいうMOSや、Z軸というか社会性の軸は、これを定量化するのが、まだまだ大きなテーマだと思います。

 サステナビリティという意味でいえば、国家も同じです。GDP(富)を増やしていく部分と、アフリカを含めフロンティアを開発し、また、テクノロジーのフロンティアを開発していき、それで社会を変えていくという意味合いがあります。もう一つ、Z軸というのは、財政の健全化、あるいは安全保障、あるいは教育、ありとあらゆる持続可能性ですよね。これも、やはりX(GDP)は数値で出てくる。この数値も、かなりいい加減に「名目3.0パーセント、実質2.0パーセント」「こんなに成長するからお金を使おう」などとやっている人もいますが、少なくとも数値化できる。Y軸もできる。しかしZ軸は難しい。財政の健全化はかなり数値化できますが、今回の消費税も、非常に政治的なファクターが多い。防衛もしかり。あるいは社会性という意味で、いちばん明確であるCO2の削減もしかり。

 いま最大の課題は、原さんのいう公益資本主義、僕のいうMOSの「定量化」だと思うのです。はっきりと差を明確にしていく。

 TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)などは石炭火力は使うなといい、金融系のイングランド銀行なども、石炭火力をやったら投資しないなどといってくる。また、海中のプラスチックデブリをどう回収するかということもあれば、新たなプラスチックはもう、どんどんは作らないということもある。そのようなものを、定量的なところで規...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓

人気の講義ランキングTOP10
編集部ラジオ2026(34)『オデュッセイア』の秘密と愉しみ
【10min解説】大ヒット映画『オデュッセイア』がもっと楽しくなる神話講義
テンミニッツ・アカデミー編集部
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
高齢者のフレイル・認知症とその予防対策(2)高齢者総合機能評価とフレイル
“マッチョな老衰”はいない!?若い頃からいかに骨格筋肉量を蓄えるかが健康長寿の鍵
小川純人
「満洲」から考える日本とアジア(1)「満洲」を知る意義とは
「満洲史」はなぜ現代日本でタブー視されるのか?…王道楽土の夢とアヘンなどの裏面から見えてくる現代への教訓
宮脇淳子
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(5)「原則なし」の日本
世界は「原則」でできているが、日本は「原則はなし」にする
橋爪大三郎
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治
教養としての「人口減少問題と社会保障」(1)急速に人口減少する日本の現実
毎年100万人ずつ減少…急降下する日本の人口問題を考える
森田朗