茹でガエル日本への処方箋
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
世界人口で0.2%のユダヤ系がノーベル賞受賞者の23%
茹でガエル日本への処方箋(3)学ばず尖らず考えない日本
小林喜光(東京電力ホールディングス株式会社 取締役会長)
GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)はじめ世界の企業は、社会的な転換を必死に考え抜き、猛烈に手を打っている。だが、日本は真剣にそれを考えているだろうか? いまの日本人は勉強も足りず、ただ自分自身を守っているだけではないか? これでは、やがて共倒れの運命である。(全5話中第3話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:11分47秒
収録日:2019年5月14日
追加日:2019年8月19日
≪全文≫

●日本人はまっとうに戦っているか?


小林:ここ5年~10年というのは、主体がユーザーになってきますよね。日本の資本主義そのものも、テクノロジーも、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)に象徴されるように、既存の自動車屋さんが、自動車をつくってディーラーを通して売るという仕掛けから、グーグルのように自動運転をベースにして、シェアリングエコノミーで、いってみれば乗る人がモビリティを「アズ・ア・サービス」として見ていく。あと5年したらどちらが勝つかです。

 ヘルスケアも、みんな同じだと思います。かつては医者や病院が圧倒的な権威を持っていた。医学という情報を盾に、患者に対しては圧倒的な力で押さえてきた。あるいは厚生行政で守ってきた。しかし今、これからは予防医学とかヘルスケア・ソリューションの時代になってきました。

 どちらかといえば、人生100年時代に、ピンピンコロリをどう設計するか。患者自体が、そうとうレベル高く自分で決定しなければいけない。昔のような薬害はもちろん駄目ですが、お上が決めてくれたもの以外は一切やらないような文化圏ではなくて、ユーザーがヘルスケアやメディカルを自分なりに選ぶ。「ヘルスケア・アズ・ア・サービス」「メディスン・アズ・ア・サービス」の時代になってきています。

 私たち素材屋も、IT、デジタルの時代で、ただ「モノがあればいい」という時代は明らかに終わったと思います。社会性という意味で、CO2の削減、プラスチックごみの問題など、全体構造を見ながら、どうやってサプライするか。あるいはサーキュラー・エコノミーで、サプライしたものをいかにリサイクルしていくか。全体のデータのプラットフォームもありますが、モノのプラットフォームというようなものも考える。そういう社会的な転換を考えていかない人は、時代に取り残されます。全部がXaaSの時代になるのではないかと思います。

 そういうことに日本人がまっとうに戦っているかが気になるのです。ドイツの化学会社にせよ、アメリカにせよ、GAFAにせよ、絶対に先を考えています。そこが戦いの基本になっているのに、ここ5~6年前まで、日本はモノづくりが強いなどと、のんきなことを言っていた。そのうちに、あっという間にこういう状況になっている。それも非常に心配です。

 ものすごいスピードで変わっている。ガバナンス、産業構造、社会システムの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(1)心理的安全性が注目される理由
なぜ今「心理的安全性」なのか、注目を集める背景に迫る
青島未佳
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
ウォーレン・バフェットの成功哲学(1)「世界一の投資家」の実像
世界一の投資家ウォーレン・バフェット…賢人と呼ばれる理由
桑原晃弥

人気の講義ランキングTOP10
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
伊藤博文暗殺…日本近代化で本当にいいことがあったのか
與那覇潤
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
齋藤純一
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(7)マネのトリックと印象派の表現方法
印象派の画家たちによる最先端の表現方法「筆触分割」とは
安井裕雄
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
今井むつみ