松下幸之助と人間大事の経営
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「天下の松下幸之助」になっていた時代に施された教育とは
松下幸之助と人間大事の経営(2)気づかせる教育
『人間を考える―新しい人間観の提唱―』という本の編集という大役の最中に、江口氏は別の任務を松下幸之助自身から仰せつかる。旧著の改訂版作りに取り組めというのである。1週間から10日ほど徹夜の作業が続く中、江口氏が手にしたものは何だったのだろうか。(全7話中第2話)
※インタビュアー:神藏孝之(テンミニッツTV論説主幹)
時間:11分10秒
収録日:2019年8月20日
追加日:2020年7月5日
≪全文≫

●緊張と繁忙の最中に降りかかった別の大役


江口 『人間観』(『人間を考える―新しい人間観の提唱―』)の仕事をしている最中、突然松下幸之助に「わしが書いた『PHPのことば』という本を知っているか」と言われました。繁栄や幸福などについての松下幸之助の考え方が書かれた、かなり分厚い本(昭和28年刊行)です。

 「知っています」と答えると、「あれの改訂版を出そうと思う」と言う。「はい、分かりました。研究本部に言っておきます」「いやいや、君が読んでどこを直したらいいか、教えてくれ。時代も変わっとるやろう」という。それは昭和23~24年から連載されていた話ですから、時代は変わっています。「闇市」などの記述も出てくるので、そういうところは修正しないと、そのままでは分からない。そういう改訂の方向付けを「あんたがやってくれ」という。

 こちらは、それでなくても『人間観』をずっと二人で読み合わせた後、会社に帰って修正するので、毎晩10時~11時くらいまでかかっていました。もちろん最初で、緊張もしていました。向こうは「君、忙しいやろ」と言いながら、「『PHPのことば』の改訂版をやってくれ」と言ってくるので、心中「なんたるこっちゃ」と思いました。

 どれだけ忙しいかも分かっているくせに、なんで私に…と思いましたが、松下幸之助からの「神の声」ですから、やらないわけにはいきません。


●通常業務の後、徹夜で取り組んだ『PHPのことば』


江口 その日その日の原稿修正が終わってから取り掛かるので、1週間くらいはほとんど徹夜でした。改訂版ではなく感想文だったら、飛ばし読みをしながら、「これはこういう内容です」と説明すればいいので簡単です。しかし、「君が読んで、直したほうがいい箇所を全部チェックしてくれ」ということなので、「てにをは」まで全部読まないといけないのです。

 そのようなことで、1週間から10日間くらいは徹夜同然でした。『人間観』の原稿修正が終わり、調べものが終わり、それでも間に合わないときには、当時、非常に頭のいい、文章のうまい人がいて、この方に私の時間が足りない、力及ばないときには「助けてくれ」と言って、応援してもらいました。

 夜中の1時くらいになってから、『PHPのことば』を丹念に読んでいく。それが分厚い本で、500ページ近くあるのを1行ずつ見て、「てにをは」まで直していかないといけない。「ど...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
組織改革の要諦~活性化と人材活用(1)準備、スピード、タイミング
組織改革は最初に全体像と将来像を示すのが重要
秋池玲子
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤

人気の講義ランキングTOP10
「満洲」から考える日本とアジア(4)蒙古襲来と清朝建国
実は元寇はモンゴル人ではなかった?満洲をめぐる民族興亡史と「漢族」との関係…蒙古襲来から清朝建国まで
宮脇淳子
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(8)『オデュッセイア』の世界的影響
オデュッセイアが物語のフォーマット?…アラビアンナイトから百合若物語、ひまわりまで
松村一男
ピアノでたどる西洋音楽史(1)ヴィヴァルディとバッハ
クラシック音楽の歴史をピアノ演奏で辿る~ヴィヴァルディ四季
野本由紀夫
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
「ホメロス叙事詩」を読むために(1)ホメロスを読む
2700年前のホメロスの叙事詩が感動を与え続ける理由
納富信留
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
ポスト国連と憲法9条・安保(1)国連の構造的問題
核保有する国連常任理事国は、むしろ安心して戦争できる
橋爪大三郎