小澤開作と満洲事変・日中戦争
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
ロバート・ケネディに直接訴えた満洲事変・日中戦争の教訓
小澤開作と満洲事変・日中戦争(9)ベトナム戦争への助言
小澤俊夫(小澤昔ばなし研究所所長/筑波大学名誉教授)
「単刀直入」で「陰日向ない」、そして「情にもろい」。それが小澤俊夫氏が見るところの小澤開作のタイプだった。指揮者として成功した小澤征爾氏に、折にふれて投げかけた言葉から、そんな小澤開作の人柄が浮かび上がってくる。さらに小澤開作は、ベトナム戦争が泥沼に陥っているのを見かねて、なんとロバート・ケネディ(ジョン・F・ケネディ大統領の実弟)に直接、自身の満洲や中国での経験を元にしたベトナム紛争解決への提言を行おうと思い立つ。やろうと思ったら、やってしまうのが小澤開作である。小澤征爾氏の尽力もあり、1966年(昭和41年)、ロバート・ケネディ上院議員との面会は実現するのだった。(全10話中第9話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:9分41秒
収録日:2019年10月9日
追加日:2020年11月9日
≪全文≫

●「お前はワイシャツで音楽をやるのかっ。そんな音楽ならやめちまえっ!」


―― なかなか、ご子息の立場では見えるところ、見えないところがあると思うのですが、お父さんの姿として、よく、たとえば人付き合いのうまいタイプの人とか、誰とでも友達になってしまうタイプとか、色々なタイプがありますけれども、お父さんはどんな感じの方なのですか。

小澤 「単刀直入」というのがいいんじゃないかな。気が短くて、単刀直入。で、「陰日向ない」というかね。

―― 陰日向ない。

小澤 陰日向ない。正直に言っちゃう、と。それに尽きるんじゃないかな。それと、「情にもろい」(笑)。満洲時代に言われたそうですよ。山口重次という優れた理論家がいて、理の山口重次、情の小澤開作と言われていたそうだ(笑)。

―― なるほど、その情の部分ですね。

小澤 あとから聞いたんですけどね、そう言われていたそうですね。

―― やっぱり満洲事変のきっかけとなった、万宝山の事件の、朝鮮の方々もそうですけれども、何か起きると自分が黙ってはいられないところなのでしょうか。

小澤 そうそう。黙っちゃいられない(笑)。黙っていられないしね。すごいですよ、やっぱり命を懸けてやってきたからだろうと思うんだけどね。

 話は飛ぶけれど、征爾がNHK交響楽団からすっぽかされたことがあるわけですよ(1962年)。排斥されて。

―― 揉め事がございましたね。

小澤 揉め事があったでしょ。あのとき、大変だったんです、本当に。征爾も孤軍奮闘だからね、1人だから本当に大変だった。そのときに親父はね、「お前は自分が信ずるとおりにトコトンやれ。骨は俺が拾ってやる」と言ったんだよ(笑)。親父らしいと思って。「骨は俺が拾ってやる」っていうんだもんね(笑)。

―― それはいい応援ですね。「謝れ」などという言葉ではなかったんですね。

小澤 全然、それはないんです。反省せよとか、そんなことはひと言も言わないの。もうトコトンやれと。思う存分、思ったとおりやれと。骨は俺が拾ってやる。親父らしいと思ったよ、あのとき。

―― それはかっこいい台詞ですね。

小澤 かっこいいというか、ヤクザだよね(笑)。ヤクザの台詞だよ、これ。

―― これは小澤征爾さんが『父を語る』のご本に書かれたと思うんですが。

小澤 書いたかな?

―― いや、このエピソードではなくて、ワイ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「歴史と社会」でまず見るべき講義シリーズ
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
歌舞伎の魅力とサバイバル術…市川團十郎の歴史から考える
堀口茉純
概説・縄文時代~その最新常識(1)縄文時代のイメージと新たな発見
高校日本史で学んだ縄文時代のイメージが最新の研究で変化
山田康弘
百姓からみた戦国大名~国家の本質(1)戦国時代の過酷な生存環境
戦国時代、民衆にとっての課題は生き延びること
黒田基樹
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
近現代史に学ぶ、日本の成功・失敗の本質(1)「無任所大臣」が生まれた経緯
現代の「担当大臣」の是非は戦前の「無任所大臣」でわかる
片山杜秀
本当のことがわかる昭和史《1》誰が東アジアに戦乱を呼び込んだのか(1)「客観的かつ科学的な歴史」という偽り
半藤一利氏のベストセラー『昭和史』が持つ危険な面とは?
渡部昇一

人気の講義ランキングTOP10
ソニー流「人的資本経営と新規事業」成功論(1)人を真に活かす人事評価とは
ソニー流の「人材論」「新規ビジネス論」を具体的に語ろう
水野道訓
AI時代と人間の再定義(1)AIは思考するのか
AIでは「思考の三位一体」が成立しない…考えるとは?
中島隆博
こどもと学ぶ戦争と平和(2)「本当の平和」とは何か
「平和」には2つある…今の日本は本当に平和なのか?
小原雅博
プロジェクトマネジメントの基本(10)大脳生理学によるモチベーション理論
論理的?計画的?社交的?冒険的?利き脳による4タイプ
大塚有希子
いま夏目漱石の前期三部作を読む(8)『門』の世界観と日本の近代化
伊藤博文暗殺…日本近代化で本当にいいことがあったのか
與那覇潤
平和の追求~哲学者たちの構想(6)EU批判とアメリカの現状
理想を具現化した国連やEUへの批判がなぜ高まっているのか
川出良枝
おもしろき『法華経』の世界(9)「如来寿量品」と三身論
仏の寿命は無量で久遠に実在する…「如来寿量品」の神秘
鎌田東二
危機のデモクラシー…公共哲学から考える(5)共存・共生のための理性
共生への道…ジョン・ロールズが説く「合理性と道理性」
齋藤純一
印象派とは~画家たちの関係性から技法まで(7)マネのトリックと印象派の表現方法
印象派の画家たちによる最先端の表現方法「筆触分割」とは
安井裕雄
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(2)バイアスの正体と情報の抑制
『100万回死んだねこ』って…!?記憶の限界とバイアスの役割
今井むつみ