チームパフォーマンスを高める心理的安全性
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
第1話へ
▶ この講義を再生
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
心理的安全性の阻害要因「5つの対人不安」とは
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(3)心理的安全性と対人不安の関係
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
「率直な意見を」と促されても気を許せないのが日本の企業風土。「空気が読めない」「立場をわきまえろ」と言われてしまうことへの不安や、自分は無知であるという意識から発言を控えることもある。だが、そんな対人不安こそ、重大な事故や事件を招いてしまいかねない。今回は、心理的安全性を阻害する「5つの不安」とそれによって事故につながった実例を取り上げながら、心理的安全性と対人不安の関係について考えていく。(全7話中第3話)
時間:11分48秒
収録日:2022年4月26日
追加日:2022年8月6日
≪全文≫

●心理的安全性を阻害する「5つの不安」


 今回は、心理的安全性を阻害する対人不安からお話ししていきます。組織の中で、なぜ心理的安全性が作られないかについて、エドモンドソン氏は「無知」「無能」「ネガティブ」「邪魔をする人」という4つの不安を挙げています。

 対人不安は、社会心理学でいう「評価懸念」を具現化したものだと考えられます。人間である以上、われわれは多かれ少なかれ「人からどう思われるか」ということを自然と感じてしまうものです。この評価懸念をいかに払拭できるのかというところが、心理的安全性における一つの大事なポイントであろうと思います。

 では、4つの対人不安がどんなところにあるのか、ご説明します。1つ目は「無知」です。「こんなことも知らないのか」と思われることへの不安です。この不安が高まると、チームのメンバーに「なかなか質問ができない」「相談ができない」もしくは「分からないことを聞かない」といった行動が現れてしまうといわれています。

 2つ目は「無能」です。知らないのではなく、「こんなこともできないのか」「能力がない」と思われることへの不安です。この不安が高まってくると、できないことを「できない」と言えなかったり、ミスを報告せず隠してしまったりします。今の日本社会でもよく起きていますが、不正をしたり嘘をついたりしてしまうところにつながるのが見て取れるかと思います。

 3つ目は「ネガティブ」で、そのように思われたくない不安です。今後「VUCAの時代」となっていくにつれて、過去の活動は是ではなく、批判的な目で見ることが必要だといわれています。そうはいってもやはり「他人のミスやエラーを指摘する」「過去の成功体験を持つ上司の正論を否定していく」ことはネガティブだと捉えられがちなので、そう思われたくないリスクが働くといわれています。

 4つ目は「邪魔をする人」だと思われたくない不安です。この後でも申し上げますが、日本社会には「空気を読まない人だ」と思われたくない不安がかなりあります。自分が場の空気を壊してまで発言したり、議論を長引かせたりしたくないと思ってしまう、そんな不安があると考えられています。このような不安があると、自分のアイデアや思ったことを披露できない、決まったことに異を唱えられない、もしくは自分でフィードバ...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
組織改革の要諦~活性化と人材活用(1)準備、スピード、タイミング
組織改革は最初に全体像と将来像を示すのが重要
秋池玲子
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
営業から考える企業戦略(1)成功するブランド戦略とは?
ブランド力を高めるために「自社の強み」を徹底的に聞け
田村潤
「逆・タイムマシン経営論」で磨く経営センス(1)人口問題の本質
「逆・タイムマシン経営論」は本質を見抜くための方法論
楠木建
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳

人気の講義ランキングTOP10
徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(3)水戸藩の問題と安政の大獄
安政の大獄は失政!?…井伊直弼は何を見誤ったのか
山内昌之
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)教義の宗教と覚りの宗教
キリスト教は教義の宗教、仏教は覚りの宗教…仏教はなぜ普遍宗教か
橋爪大三郎
もののあはれと日本の道徳・倫理(1)もののあはれへの共感と倫理
本居宣長が考えた「もののあはれ」と倫理の基礎
板東洋介
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
教養としての「ユダヤ人の歴史とユダヤ教」(1)ユダヤ人とは誰のことか
ユダヤ人とは?なぜ差別?お金持ち?…『ユダヤ人の歴史』に学ぶ
鶴見太郎
資本主義の再定義…哲学で考える(1)アダム・スミスの「市場と感情」
資本主義を哲学する…まずアダム・スミスの見えざる手と道徳感情論
中島隆博
『江戸名所図会』で歩く東京~日本橋 (1)日本橋に見る徳川家康の手腕
徳川家康と江戸の町づくりー江戸時代の「日本橋」の姿とは
堀口茉純
原因と結果の迷宮~因果関係と哲学(6)不在因果の問題
不作為(◯◯しなかったこと)の原因は無限に拡散する
一ノ瀬正樹
ギリシア悲劇への誘い(7)ギリシア悲劇を論じた歴史
アリストテレス、ニーチェ…哲学者によるギリシア悲劇批評
納富信留
デカルトの存在論に学ぶ(1) 「我思う、ゆえに我在り」
「我思う、ゆえに我在り」はデカルトの専売特許ではない
津崎良典