チームパフォーマンスを高める心理的安全性
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
リーダーも完璧ではない、メンバーとの相互作用が大事
チームパフォーマンスを高める心理的安全性(7)セキュアベースリーダーシップ〈下〉
青島未佳(一般社団法人チーム力開発研究所 理事)
発達心理学から生まれたセキュアベースリーダーシップから企業が学ぶことは多い。特に「人として受け入れる」ことと「冷静でいる」ことの2点は欠かせない。人として向き合うために、リーダーは固定観念を見直すなどの工夫が必要だ。そして、リーダーもまた心理的安全を確立することがもっとも重要な基盤となる。(全7話中第7話)
時間:7分27秒
収録日:2022年4月26日
追加日:2022年9月3日
≪全文≫

●セキュアベースリーダーシップの特性


 では、「セキュアベースリーダーシップの特性」についてです。スライドにある8つが特性としていわれています。赤字で書いてあるところが、われわれの研究の中でも非常に大事な概念であったことを申し添えておきます。一つ目は「人として受け入れる」ことで、二つ目は「冷静でいる」ことです。もう一つ、「傾聴し、質問する」ことも大事な構成概念ですが、今日お伝えしたいのは1番(「人として受け入れる」)と6番(「冷静でいる」)になります。

 1番の「人として受け入れる」は、先ほどから何度も申し上げていますが、存在として受け入れ、その人を評価しない、あるいはその人を無条件に肯定的に見られているかどうかです。ここは、ぜひ見直していただければいいと思います。

 6番の「冷静でいる」ですが、前回プレッシャーを受けたときにどちらかに寄りがちだということをお伝えしました。ここは結構大事です。われわれの研究の中でも、とても明るくて陽気なリーダーの方と、非常に寡黙で沈着冷静なリーダーの方の二人がいらっしゃいましたが、どちらの心理的安全性が高かったかというと、実は冷静なリーダーのほうでした。

 一見すると、陽気で人の話も聞いてくれそうなリーダーのほうが高そうに見えたのですが、よくよくその方を拝見していくと、非常に感情の起伏が激しい。いいときはとてもいいのですが、落ち込んだとき、あるいはミスやエラーが出ているときにはひどく叱られてしまう。それよりも、いつも沈着冷静でいるリーダーのほうが部下としては信頼が置けるということです。

 これはたぶん親もそうで、子どもに対して叱るとき、子どもが同じ行動をしても、機嫌がいいときには叱らなくて、機嫌が悪いときには叱るような一貫性のない行動を取ってしまうと、心理的安全性を低めることにつながります。冷静でいる、一貫性のある行動をきちんと取るといったことが、非常に大事だろうと考えています。


●「リーダーシップ=人として受け入れる」ということ


 最後にお伝えしたいのは、「リーダーシップ=人として受け入れる」というところです。カール・ロジャース氏は「人間尊重とは、“無条件に肯定的に見ること”」と言っています。

 リーダーとして組織を率いたりま...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
生き続ける松下幸之助の経営観(1)今も生きている幸之助
松下幸之助の考え方には今と昔を貫くものがある
江口克彦
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
運と歴史~人は運で決まるか(1)ソクラテスが見舞われた「運」
歴史における「運」とは?ソクラテスの「運」から考える
山内昌之
プロティアン~最先端の自律的キャリア形成(1)変幻自在のキャリア論
なぜ第二の人生のためにキャリアの棚卸しが必要か~組織から自律へ
田中研之輔

人気の講義ランキングTOP10
「進化」への誤解…本当は何か?(4)ダーウィンの進化論と自然淘汰の理論
『種の起源』…ダーウィンとウォレスの自然淘汰の理論
長谷川眞理子
逆境に対峙する哲学(9)先人の知恵という友
本居宣長も白隠もハイデガーも友となる――大切なのは?
津崎良典
歌舞伎はスゴイ(2)市川團十郎の何がスゴイか(後編)
歌舞伎十八番を定めた七代目市川團十郎、一番モテた八代目
堀口茉純
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(6)秀吉との信頼関係と秀長の軍事能力
文武両道の名将…大大名たちを魅了した秀長の器量とは?
黒田基樹
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
川出良枝
「次世代地熱発電」の可能性~地熱革命が拓く未来
地熱革命が世界を変える――次世代地熱の可能性に迫る
片瀬裕文
過激化した米国~MAGA内戦と民主党の逆襲(1)米国の過激化とそのプロセス
トランプ政権と過激化した米国…MAGA内戦、DSAの台頭
東秀敏
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
今井むつみ
戦略的資本主義と日本~アメリカの復活に学ぶ5つの提言
戦略的資本主義とは?日本再生へアメリカに学ぶ5つの提言
片瀬裕文