キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術
この講義は登録不要無料視聴できます!
▶ 無料視聴する
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
(会員の方に広告は表示されません)
「お客様のため」に心が向かうとイノベーションも起きる
キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(2)どうすれば好循環が生まれるか
田村潤(元キリンビール株式会社代表取締役副社長/100年プランニング代表)
「自分は自分、人は人」というエゴイズムから、どうすれば脱却できて、好循環に持っていけるのか。田村潤氏は、「自分の利益を超える『1つ上の概念』に向かうことが大切だ」と説く。それこそ、企業の「使命」なのである。なにしろ、企業の「使命」は絶対に実現できない。しかし、「不可能なこと」に向かうからこそ、イノベーションも起こるのである。では、どうすればイノベーションを起こせるのか。まずは、現場にどんどん出て行って、どんどん聞いていくことから始まるのだ。(全8話中第2話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:15分01秒
収録日:2022年3月30日
追加日:2022年8月22日
≪全文≫

●マニュアル化できなかった高知支店の成功


―― それをどうすると好循環と言うか、いい流れができてくるのでしょう。

田村 「自分は自分、他者は他者」ですから、「これまでの自分にとらわれない」ことになったのです。そのためには、自分の利益を超える(ことが必要ですが)、自分の利益を超える存在というのは、企業の(キリンビールの)「使命」なのです。1本でも飲んでもらう。そして、おいしいビールをつくる。お客さんを幸せにする。日本人を幸せにする。

 これは自分の利益ではない。自分さえ得すればいいというものではない。その上の概念で、これは絶対的なものです。

 そこに向かうようになったら、それまでの自分が切り離された感じになりました。「自分の利益にとらわれる自分」がなくなり、とらわれるのはその上の概念、「会社の使命を果たしていく」なのです。
 
 そうすると劇的にお客さんとの関係が変わります。お客様からすると、これまでは自分の都合で言ってくるキリンのセールスだったものが、変わった。今度は自分たちのことも飲み屋さんのこともお客さんのことも考えて、その人たちを幸せにするセールスになってしまうわけです。これもう決定的に変わります。社外との関係が。

 社内も変わります。隣りに座っている人間が自分の成績だけ考えていれば、別に共感もしないし、どうってことはない。ときには足を引っ張ってやろうと思う人がいるかもしれない。ところが隣りに座っているセールスが、純粋にお客さんの幸せを目指してやっている。それは、やはり「すごい」となるのです。

 だから途中からみんな「あいつはすごい。ああいうふうになりたい」とリスペクトしだした。それまでは結構、悪口をよく言っていたのですが、「やはりすごい」と。そうなると実績も上がってくるのです。

 そこから「お客さんに喜んでもらうことだけをやろう」となった。キリンビールの経営理念として、これが昔あった。「それをもう一度、自分たち高知でやろう」とやっているわけですから、お客さんも喜んでくれます。

 もちろん1カ月や2カ月では、全くダメです。それまでの信用関係がありますから。でも、やっているうちに、1年ぐらいすると実績が上がってくる。それを見てチームが「これがいいんだ。自分たちもやろう」「目標数を達成するのが仕事じゃないんだ」と。

 目標はいろいろ来るの...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
(会員の方に広告は表示されません)
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
優れた経営者の条件(1)スキルとセンスの違い
経営者のセンスは担当者のスキルとは全く違う
楠木建
イーロン・マスクの成功哲学(1)マスクが「世界一」になるまで
イーロン・マスクは何がすごい?生い立ちと経歴
桑原晃弥
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
認知バイアス~その仕組みと可能性(1)認知バイアス入門
誰もが陥る「認知バイアス」…その例とメカニズム
鈴木宏昭
不便益システムデザインの魅力と可能性(1)「便利・不便」「益・害」の関係
便利を求めるだけのいいの?…「不便益」で発見できる新たな魅力
川上浩司
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建

人気の講義ランキングTOP10
テロメアから考える「アンチエイジング」(1)老化とテロメアの関係
テロメアの長さが「がんリスク」と「老化」のカギを握る
堀江重郎
「満洲」から考える日本とアジア(3)「渤海」とはいかなる国か
謎の「渤海」…7世紀末から10世紀まで満洲で栄えた渤海と奈良時代以降の日本との交流の背景は安全保障
宮脇淳子
編集部ラジオ2026(32)鎌田東二先生の法華経講義解説-1
【10min名作探訪】鎌田東二先生の『法華経』講義の核心ビジョン
テンミニッツ・アカデミー編集部
『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)物語の構造を読み解くおもしろさ
『オデュッセイア』の面白さの秘密を神話の構造から読み解く…なぜ波乱万丈の神話が人間の創作の源泉になったか
松村一男
モンゴル帝国の世界史(1)日本の世界史教育の大問題
なぜ日本の「世界史」はいびつなのか…東洋史と西洋史の違い
宮脇淳子
おもしろき『法華経』の世界(1)法華経はSFだ!
法華経はSFだ!…心を元気にしてくれる法華経入門
鎌田東二
仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(1)神とは何か、そして天皇とは?
日本と世界の「神と信仰」の違いは?…そして天皇の大切な役割
橋爪大三郎
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か(1)AIに置き換わる仕事と人間がやる仕事
AI時代にリベラルアーツがなぜ必要か…人間がやるべきこととは?
橋爪大三郎
中国史概説~『皇帝たちの中国』を読む(1)なぜ「中国史はつまらない」のか?
驚きの中国史~「中国史はつまらない」という通説の裏の波乱の真実
宮脇淳子
小澤開作と満洲事変・日中戦争(1)少年時代の苦労と五族協和の夢
満洲で「五族協和」に命を懸けた小澤征爾の父・小澤開作
小澤俊夫