キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術
この講義シリーズは第2話まで
登録不要無料視聴できます!
▶ 第1話を無料視聴する
閉じる
この講義の続きはもちろん、
5,000本以上の動画を好きなだけ見られる。
スキマ時間に“一流の教養”が身につく
まずは72時間¥0で体験
使命を果たすためには「自由」が必須…だから幸福になれる
キリンでつかんだ「幸せになる」仕事術(4)自由でなければ始まらない
田村潤(元キリンビール株式会社代表取締役副社長/100年プランニング代表)
実は、「使命を果たすこと」を目標にすると、「自由にせざるをえなくなる」。なぜなら、たとえば「お客様に喜んでもらう」ことを使命と考えた場合、お客様は百人百様なので、全部正解が違うからだ。だからこそ、「使命を果たす」という目標だけを与えて、「そのためには何をやってもいい」と自由に任せるのである。すると、会社の奴隷のような状態から解放されて、幸せになっていく。だが、「数字」を目標にしたら、失敗する。そうではなくて、お客様に喜んでもらえたら、利益は必ずどんどん後からついてくる。しかも、使命を果たして誰かに喜んでもらうことが、日本人には最強のモチベーションになる。(全8話中第4話)
※インタビュアー:川上達史(テンミニッツTV編集長)
時間:11分39秒
収録日:2022年3月30日
追加日:2022年9月5日
≪全文≫

●使命を果たすには「自由」に任せるしかない


―― そのように(使命を果たすことに)「目標の設定」を変えることで、「自己裁量」が増えることになるのですか。自分の決定できる範囲が増えてくることにもなってくるのですか。

田村 そうです。マネジメントから言わせてもらうと、「自由にせざるをえない」のです。「高知の人に喜んでもらう」を使命とします。でも、人はさまざまですから、全部正解が違う。その心の集合体が、エリアの市場性になってくるわけです。

 高知県も、高知市内と郡部では全然数字が違うのです。郡部にしてもキリンのシェアが高いところは7割ぐらいありましたが、低いところは2割ぐらいです。これは何なのかということです、同じことをやっていても。

 これは、そこに住んでいる人の心です。心が銘柄を決めている。

 そうすると、やはり「個別」なのです。全部の平均値で考えると失敗すると、よくわかったのです。使命を果たすには、個別の正解を自分で見つけて、解決するしかない。

 従ってマネジメントから言うと、自由にするしかないのです。自由に考えてもらって、最適な答えを自分で見つけて、やってもらうしかない。ほかに方法はないのです。全部違うから。

 そうすると、「勝手にやれ」と言っても、何をやっていいかわからない。

―― そうですよね。

田村 「『自由にやれ』といったって、何をやればいいんですか」と聞かれます。そこで「目標」が大事になるのです。

 目標は、「数字」ではダメです。やっぱり「使命を果たしていく」(ことが目標です)。「使命を果たすには、(キリンビールが)どこにでもある状態をつくるのだ」と。

 これがあるから、自由になれたのです。「それをやるためには、何をやってもいいのだ」と。得意先の話をよく聞き、相手と相談して、喜んでもらえるやり方を自分たちで工夫してやっていく。これしか方法はないのです。

 現場はセールスがやっていますから、自分たちで考えて、どんどんいろいろな工夫を起こしていかないと、使命は果たせません。だから、自分たちでとにかく考えて、行動して、議論して、正解を見つけて、やってもらう。これは自由にせざるをえません。

 そして自由になったのです、実は。軸があったから自由になれた。これが「幸せ」とも関係していると思います。

「会社の奴隷」という言葉があります...

スキマ時間でも、ながら学びでも
第一人者による講義を1話10分でお届け
さっそく始めてみる
「経営ビジネス」でまず見るべき講義シリーズ
メンタルヘルスの現在地とこれから(1)「心を病む」とはどういうことか
なぜ「心の病」が増えている?メンタルヘルスの実態に迫る
斎藤環
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
三谷宏治
ハラスメント防止に向けた風土づくり(1)ハラスメントの概要
増え続けるハラスメント…その背景としての職場の特徴
青島未佳
組織心理学~若者とのコミュニケーション(1)「Z世代」の特徴と接し方
Z世代は傷つきやすい!?…昔の世代との相違点、共通点とは
山浦一保
野獣の経営、家畜の経営(1)経営センスが育つ土壌
ファーストリテイリングで経営者が育つ理由
楠木建
オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(1)ビジネスのヒントは歴史にあり
『失敗の本質』、中国古典…ビジネスのヒントを歴史に学ぶ
三谷宏治

人気の講義ランキングTOP10
歌舞伎はスゴイ(1)市川團十郎の何がスゴイか(前編)
市川團十郎の歴史…圧倒的才能の初代から六代目までの奮闘
堀口茉純
「進化」への誤解…本当は何か?(6)木村資生の中立説
欧州では不人気…木村資生の中立説とダーウィンとの違い
長谷川眞理子
豊臣兄弟~秀吉と秀長の実像に迫る(序)時代考証が語る『豊臣兄弟!』の魅力
2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』秀吉と秀長の実像に迫る
黒田基樹
「幸福とは何か」を考えてみよう(1)なぜ幸せになりたいのですか
「幸福」について語り合う「哲学カフェ」を再現
津崎良典
大統領に告ぐ…硫黄島からの手紙の真実(2)翻訳に込めた日米の架け橋への夢
アメリカ人の心を震わせた20歳の日系二世・三上弘文の翻訳
門田隆将
何回説明しても伝わらない問題と認知科学(1)「スキーマ」問題と認知の仕組み
なぜ「何回説明しても伝わらない」のか?鍵は認知の仕組み
今井むつみ
本質から考えるコンプライアンスと内部統制(1)「法令遵守」でリスクは管理できない
「コンプライアンス=法令遵守」ではない…実例が示す本質
國廣正
経済と社会の本質を見抜く(4)コンプライアンスとリスクの境界線
コンプライアンスよりも重いレピュテーショナルリスク問題
柳川範之
逆境に対峙する哲学(1)日常性が「破れ」て思考が始まる
逆境にどう対峙するか…西洋哲学×東洋哲学で問う知的ライブ
津崎良典
健診結果から考える健康管理・新5カ条(7)良い生活習慣が健康寿命を延ばす
その後の余命が変わる!続けるべき良い生活習慣とは
野口緑