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議院内閣制

議院内閣制
議院内閣制とは、政府(内閣)が議会(あるいは下院)の信任によって存立する政治制度。アメリカを筆頭に多くの国で見られる大統領制、大日本帝国憲法下の日本に見られた超然内閣制などと同様に、議会と政府との関係から見た政治形態の一つ。スイスのように議会が政府の機能を完全に支配する議会統治制も広い意味では、議院内閣制のうちに含まれる。イギリスで生まれた政治制度であり、1215年成立したマグナ・カルタで全ての実権を握っていた国王が司法、立法、行政の権限を失うことで、議会の存在こそが中心となる現在のような議院内閣制が生まれた。「10MTVオピニオン」では政治学者で慶應義塾大学教授の曽根泰教氏が、「法の支配“Rule of Law”」を根本精神とするマグナ・カルタの制定から約800年がたった今、もう一度その精神を考え直す必要性を説き、解説している。また、日本のような議院内閣制では、衆議院と内閣のねじれは起こり得ないが、アメリカのような大統領制では、大統領選挙、衆議院選挙、さらに上院・下院選挙と、三つの選挙の結果が異なる場合も多々あり、ねじれが非常に起きやすいなど、議院内閣制と大統領制の徹底比較を行っている。

ヨーロッパのどこにも模範とすべき民主政のモデルがない

民主主義と政治(2)民主政のモデルと多数派形成の失敗
かつて民主主義の2つのモデルとして議論された、イギリス型の民主政とヨーロッパ型(コンセンサス型)の民主政。現代では、どちらの制度の下でも多数派形成に苦しんでいる。よって、模範とすべき民主政の形は不明瞭...
収録日:2019/08/28
追加日:2019/09/21

国会の質問時間配分は「与党のあり方」を考える問題

「国会の質問時間の変更」から考える日本政治の本質的問題
2017年11月14日、国会の質問時間を「与党1、野党2」とし、この配分比率を「先例としない」ことで合意がなされた。この問題には「時間の長さ」だけでなく、本質的問題が潜んでいると、政治学者で慶應義塾大学大学...
収録日:2017/12/07
追加日:2017/12/31
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

マグナ・カルタに書かれた「法の支配」…近代立憲主義の起源

マグナ・カルタから考える「法の支配」と議院内閣制
制定800年を迎えたマグナ・カルタの根本精神は、「法の支配」にある。全ての政治的実権を握っていた国王が、司法や立法、そして行政の権限を奪われることで、現在の議院内閣制は生まれた。慶應義塾大学大学院...
収録日:2015/09/15
追加日:2015/10/12
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授

今の選挙制度では当選後に教養を身につけることは難しい

良質なリーダーをどう育てるか(2)教養と選挙制度と改革
 良質なリーダーを育成するための課題として鍵となるのが、教養と選挙制度と改革である。選挙制度が教養にどう影響を与えているか。また、改革を進める上で何が障害となっているのか。齋藤健氏が日本の選挙制度...
収録日:2014/02/18
追加日:2014/05/29
齋藤健
衆議院議員

政権が代われば、その前後では必ずねじれている

政権交代とねじれ国会
衆参両院の多数が異なる状態を「ねじれ」という。大統領制と議院内閣制における「ねじれ」の対比や、政権交代と「ねじれ」との関係を解説し、「ねじれ」を如何にとらえ対処すべきかを論じる。
収録日:2013/12/12
追加日:2014/02/24
曽根泰教
慶應義塾大学名誉教授