社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「婚活」をして結婚できる可能性は〇%!
「最近、結婚したいと強く思うんです」と言うのは、都内で弁護士として働く37歳の岩崎洋之さん(仮名)。「でも、背も低いし小太りで髪も薄くなってきました。社交性もないのでモテないし、それ以前に出会いもありません」。
確かにイケメンではありませんが、人当たりは良く清潔感もあり、何より弁護士という高学歴、高収入の岩崎さん。そこで「本格的に婚活してみたら?」と薦めてみました。しかし岩崎さんにはある疑問があります。それは「婚活で、実際どのくらいの人が結婚できるのでしょうか?」ということ。
今回は、岩崎さんと一緒に、2016年3月に明治安田生活福祉研究所が実施した全国の 20~49 歳の男女 3,595 人を対象にした「恋愛と結婚」をテーマとする調査結果を踏まえ、婚活中の誰もが気になる婚活による結婚の可能性について探っていきます。
そんな諦めムードの知人たちは、婚活してもそう簡単に結婚できるわけではないと口々に言いますが、2016年3月に明治安田生活福祉研究所が実施した「恋愛と結婚」をテーマとする調査によると、20~40 代の婚活経験がある既婚者では、男性の23.8%・女性の22.7%が「婚活で出会った人と結婚」しています。さらに、「婚活で出会った人ではないが、結婚につながった」という人を合わせると、男性の46.1%・女性の44.7%が“婚活による成果”があったという報告が。
この数字に岩崎さんは、「婚活って、なんだか恥ずかしいと思っていたのですが、何もしないで結婚したいと言っているより断然やるべきですね。4割ですもんね」と前向きな気持ちになってくれました。
同調査によると男性の27%・女性の38.6%が婚活経験ありと答えています。しかし3年前の調査と比べると、男女ともに緩やかな減少傾向が。そもそも結婚願望のある人が男女ともに大幅に減少しており、婚活をしない理由を「結婚に興味がないから」と答えた割合は約半数というデータもあります。このように、結婚願望の低下により婚活市場は少し活気を失っているよう。しかし単純に考えれば、婚活で出会う異性の絶対数が少なくなったとしても、婚活のライバルは減ります。岩崎さんも「結婚願望のない異性を追いかけるより効率的かも。まずは友人に合コンをお願いしてみようかな」と、さらに前向きに。
婚活経験のある方々がどんな婚活をしたことがあるのかというデータでは、「友人などに異性の紹介を依頼した」・「合コンに参加した」・「婚活パーティーに参加した」が上位に。しかしこれらは、結婚よりも出会いや恋愛の場といった色が濃く、30代、40代と年齢が上がるにつれ、男女ともに「結婚相談所や結婚紹介サービスの利用」や「お見合い」など、より結婚に即した婚活が多くなっています。年齢を考えると早く結婚したいという岩崎さんの場合、ここは合コンではなく「結婚相談所」「お見合い」も検討したいところです。
この、親が婚活に関与・介入してくる問題ですが、データを見ると意外にも「迷惑だった」と答える人よりも「助かった」と答えている人が多数派。積極的に異性との出会いを求めて動けない岩崎さんのようなタイプの方は、親が薦めてくれるお見合いなども婚活の大きな助けとなるのではないでしょうか。
また、婚活男性にとって結婚できるかどうかの重要なポイントは、やはり「経済力」。結婚願望のある未婚男女の「結婚したい理由」では、男性と比べると女性側の「経済的に安心したい」「老後の安心を得たい」という割合が高くなっています。そんな結果を見た岩崎さんは「女性はやっぱり金なのか…」と少しがっかりしていましたが、実は男性も年収が高い人の方が結婚願望が強く、女性との交際経験や恋人の有無の割合も年収に比例して高くなっていきます。
男性自身、経済的に安定していないと恋愛や結婚に前向きになれない部分もあるようで、婚活に積極的になるためにはある程度の年収が必要なのかもしれません。言ってみたら、収入は仕事への対価であり、男性にとってはある種の「自信」にもなるようです。
いかがでしたか?
ご協力いただいた婚活男子・岩崎さんは、「4割が結婚につながる、ということを信じて積極的に婚活していこうと思います。短所をカバーできるかは分かりませんが、自分の仕事や収入も自信に変えていきたい。親が持って来てくれるお見合い話も、ありがたく挑戦してみようと思います」と最後にまとめてくれました。今回の岩崎さんのように、婚活の実情を知って、より自分に合った婚活方法を考えることは、やみくもに出会いを求めて合コンを重ねるよりもずっと結婚に近づく効果があるのかもしれませんね。
確かにイケメンではありませんが、人当たりは良く清潔感もあり、何より弁護士という高学歴、高収入の岩崎さん。そこで「本格的に婚活してみたら?」と薦めてみました。しかし岩崎さんにはある疑問があります。それは「婚活で、実際どのくらいの人が結婚できるのでしょうか?」ということ。
今回は、岩崎さんと一緒に、2016年3月に明治安田生活福祉研究所が実施した全国の 20~49 歳の男女 3,595 人を対象にした「恋愛と結婚」をテーマとする調査結果を踏まえ、婚活中の誰もが気になる婚活による結婚の可能性について探っていきます。
2割強が「結婚できた」、4割以上が「結婚につながった」
ここ数年、婚活はメディアでも話題でしたが、ここへ来てそのブームに翳りが見えてきた気もします。当スタッフの周りにも、婚活に励むアラフォーの知人が数人いましたが、最近では「結婚しなくてもいいかな」という言葉を聞くことも。そんな諦めムードの知人たちは、婚活してもそう簡単に結婚できるわけではないと口々に言いますが、2016年3月に明治安田生活福祉研究所が実施した「恋愛と結婚」をテーマとする調査によると、20~40 代の婚活経験がある既婚者では、男性の23.8%・女性の22.7%が「婚活で出会った人と結婚」しています。さらに、「婚活で出会った人ではないが、結婚につながった」という人を合わせると、男性の46.1%・女性の44.7%が“婚活による成果”があったという報告が。
この数字に岩崎さんは、「婚活って、なんだか恥ずかしいと思っていたのですが、何もしないで結婚したいと言っているより断然やるべきですね。4割ですもんね」と前向きな気持ちになってくれました。
30、40代で増える婚活方法は「結婚相談所」・「お見合い」
岩崎さんの言うように、婚活はやらないよりは、やった方が結婚の可能性は高まります。では、実際にどのくらいの人が婚活を経験したことがあるのでしょうか。同調査によると男性の27%・女性の38.6%が婚活経験ありと答えています。しかし3年前の調査と比べると、男女ともに緩やかな減少傾向が。そもそも結婚願望のある人が男女ともに大幅に減少しており、婚活をしない理由を「結婚に興味がないから」と答えた割合は約半数というデータもあります。このように、結婚願望の低下により婚活市場は少し活気を失っているよう。しかし単純に考えれば、婚活で出会う異性の絶対数が少なくなったとしても、婚活のライバルは減ります。岩崎さんも「結婚願望のない異性を追いかけるより効率的かも。まずは友人に合コンをお願いしてみようかな」と、さらに前向きに。
婚活経験のある方々がどんな婚活をしたことがあるのかというデータでは、「友人などに異性の紹介を依頼した」・「合コンに参加した」・「婚活パーティーに参加した」が上位に。しかしこれらは、結婚よりも出会いや恋愛の場といった色が濃く、30代、40代と年齢が上がるにつれ、男女ともに「結婚相談所や結婚紹介サービスの利用」や「お見合い」など、より結婚に即した婚活が多くなっています。年齢を考えると早く結婚したいという岩崎さんの場合、ここは合コンではなく「結婚相談所」「お見合い」も検討したいところです。
婚活で意外と見過ごせないのは、「親の協力」や「年収」
そもそも岩崎さんが結婚を真剣に考えるようになったのは、両親にお見合いを薦められたのがきっかけ。その時は「余計なお世話」と断ったのですが、それ以来「早く結婚して親を安心させたい」と思うように。この、親が婚活に関与・介入してくる問題ですが、データを見ると意外にも「迷惑だった」と答える人よりも「助かった」と答えている人が多数派。積極的に異性との出会いを求めて動けない岩崎さんのようなタイプの方は、親が薦めてくれるお見合いなども婚活の大きな助けとなるのではないでしょうか。
また、婚活男性にとって結婚できるかどうかの重要なポイントは、やはり「経済力」。結婚願望のある未婚男女の「結婚したい理由」では、男性と比べると女性側の「経済的に安心したい」「老後の安心を得たい」という割合が高くなっています。そんな結果を見た岩崎さんは「女性はやっぱり金なのか…」と少しがっかりしていましたが、実は男性も年収が高い人の方が結婚願望が強く、女性との交際経験や恋人の有無の割合も年収に比例して高くなっていきます。
男性自身、経済的に安定していないと恋愛や結婚に前向きになれない部分もあるようで、婚活に積極的になるためにはある程度の年収が必要なのかもしれません。言ってみたら、収入は仕事への対価であり、男性にとってはある種の「自信」にもなるようです。
いかがでしたか?
ご協力いただいた婚活男子・岩崎さんは、「4割が結婚につながる、ということを信じて積極的に婚活していこうと思います。短所をカバーできるかは分かりませんが、自分の仕事や収入も自信に変えていきたい。親が持って来てくれるお見合い話も、ありがたく挑戦してみようと思います」と最後にまとめてくれました。今回の岩崎さんのように、婚活の実情を知って、より自分に合った婚活方法を考えることは、やみくもに出会いを求めて合コンを重ねるよりもずっと結婚に近づく効果があるのかもしれませんね。
<参考サイト>
・2016年 20~40代の恋愛と結婚
http://www.myilw.co.jp/research/report/2016_01.php
・2016年 20~40代の恋愛と結婚
http://www.myilw.co.jp/research/report/2016_01.php
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
自分を豊かにする“教養の自己投資”始めてみませんか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
トランプ関税はアダム・スミス以前の重商主義より原始的
第2次トランプ政権の危険性と本質(2)トランプ関税のおかしな発想
「トランプ関税」といわれる関税政策を積極的に行う第二次トランプ政権だが、この政策によるショックから株価が乱高下している。この政策は二国間の貿易収支を問題視し、それを「損得」で判断してのものだが、そもそもその考え...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/17
大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本
デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性
アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16
【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?
編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税
会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。
第2次トランプ...
第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
相互関税の影響は?…トランプが築く現代版の万里の長城
世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い(1)「相互関税」とは何か?
トランプ大統領は、2025年4月2日(アメリカ時間)に貿易相手国に「相互関税」を課すと発表し、「解放の日」だと唱えた。しかし、「相互関税」の考え方は、まったくよくわからないのが実状だ。はたして、トランプ大統領がめざす...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/04/10
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24