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DATE/ 2017.09.13

「人生がうまくいっている」人の考え方とは?

 人生は大きく分けて二通りの歩み方があります。ひとつは「うまくいっている人生」。そしてもうひとつは「うまくいっていない人生」です。このコラムを読んでいるあなたはどちらの人生を歩んでいると思いますか?

「うまくいく」秘訣は自尊心

 そんなことを質問されても、そう簡単には答えられない方が多いかもしれません。『うまくいっている人の考え方』(ジェリー・ミンチントン著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)というズバリなタイトルの超ベストセラーによると、「自尊心」が高い人ほど「うまくいく考え方」ができるのだそうです。

自尊心とは

 そもそも、自尊心とは何でしょうか。ジェリー・ミンチントン氏は、「簡単にいうと、それは自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を想像するに値する人間だと信じる気持ちのことである」と述べています。

なぜ人は自尊心が欠如してしまうのか

・私は自分の人生を切り開くことができない弱虫だ。
・私は不完全な人間だ。みんなより劣っている。
・私は生まれつき欠点だらけの人間なんだ。

以上の3点が自分に当てはまると思う方はかなり自尊心が低いと言えます。自尊心の欠如は、成長過程で自分に対して悪感情を抱きたくなるような不快な経験を重ねていくうちに起こります。だんだんと刷り込まれていくのです。

「自分を好きになる」「自分に寛大になる」

 「自尊心を取り戻すのはそんなにむずかしいことではない」ともミンチントン氏は書いています。『うまくいっている人の考え方』という本は「自尊心をどう高めるか」がテーマになっており、自尊心を高めるための100の方法が列挙されています。

 最初のキーフレーズは「1.自分を許す」です。次に「2.自分の長所だけに意識を向ける」「3.したくないことははっきりと断る」…と100個続きます。

 ここでは、失敗を学びの絶好の機会と捉えること、短所を嘆くのではなく長所を伸ばすこと、間違えたときは堂々と認めること、そして、正しくても間違っていても自分は価値のある人間であることを信じることを助言しています。要するに「自分を好きになる」こと、「自分に寛大になる」ことがテーマなのです。

 100すべてを紹介することはできませんが、最後に、かなり実践的でとっておきのキーフレーズを紹介します。それは、100番目のキーフレーズである「賢明な選択をする」です。

 私たちは生活するうえで何事においても常に選択を迫られます。そのとき、どうすれば「いい選択」をできるのかが書かれています。当然、「いい選択」の積み重ねが「いい人生」への道になります。

 「いい選択」とは次の指針をすべて満たすものでなければなりません。

・気分が良くなる
・他の人が変わる必要がない
・自分の幸せが優先されている
・他の人が責任をとる必要がない
・自分を含めて誰も被害を受けない

 以上の5つです。簡単にまとめると、自分の気分が良くなり、他人に何の迷惑もかからないことです。「うまくいく」メソッド満載の「うまくいっている人の手帳」も販売されています。最近、うまくいっていないなと思う方はミンチントン氏の方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

<参考文献・参考サイト>
・『うまくいっている人の考え方』(ジェリー・ミンチントン著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
・うまくいっている人の手帳
https://www.d21.co.jp/diary/umaku_diary
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