社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
20~50代に聞いた「結婚しないことは悪いのか?」
大人になったら、結婚して家庭を築き、子どもを産み育てるのが当たり前。子どもの頃は多くの人がそう感じていたかもしれませんが、いざ大人になると、その当たり前が「当たり前ではない」ということに直面することもあります。
50歳時点で1度も結婚経験がない人の割合を示した「生涯未婚率」も年々上昇し、2017年4月3日に国立社会保障・人口問題研究所(厚生労働省管轄)が発表したデータでは、男性は23.37%、女性は14.06%と過去最高に。5年前の前回の調査から男女とも3%以上上昇し、過去最高を更新しています。
男性は約5人に1人、女性は約7人に1人が結婚しない今、結婚したくてもできない人ばかりではなく、自ら結婚しないという選択をする人も増えて来ました。それでも「結婚しないなんてどこかおかしい…」「家庭を持って一人前」という考え方も根強くあり、結婚しないことは悪いことなのか?欠陥があると思われてしまうのか?という葛藤を抱えている独身男女もいるようです。
今回はそんな「結婚しないことは悪いことなのか?」をテーマに、世間の本音を取材。既婚・未婚問わず様々な年代の男女に意見を伺ってみました。
・35歳を過ぎて未婚の先輩女性たちを見ていると、わがままな人が多いように感じる。欠点が多いから結婚できないのかもと思ってしまいます。(未婚・女性)
・今は、結婚しないのはモテないから?くらいしか思いません。(未婚・男性)
・どうして結婚しないと一人前だと思われないのか、まったく分かりません。結婚したからって、人間そんなに変わるものでしょうか。(未婚・男性)
・いつか結婚したいけれど、結婚しない自立した生き方もかっこいいと思う。(未婚・女性)
・「女の子がいくら勉強や仕事が出来てもねえ」と親にダメ人間扱いされます。教育熱心で就職にもうるさかったくせに、私の育て方が悪かったと泣かれたりすると、結婚がすべてなの?と今までの自分を全否定された気分で落ち込みます。(未婚・女性)
・結婚していましたが離婚したので、結婚が全面的に正しいことだとは思いません。結婚しているかどうかより、幸せかどうか。(未婚・男性)
・既婚男性と不倫している独身のアラサー女性たちを見ていると、結婚しないことは社会的悪のように思ってしまう。結婚できないからくだらない恋愛に振り回されているのでは。(既婚・女性)
・40歳過ぎても独身で、好き勝手やっている姉を心配する親がかわいそう。でも姉は気にしていない様子で楽しそうに暮らしていて、少し羨ましい。(既婚・女性)
・結婚しても相手に先立たれる場合もあるし、子どもが出来ない場合もあるし、離婚することも。あたかも結婚ですべてが解決するかのような考え方のほうがおかしい。(既婚・男性)
・45歳を過ぎたら「結婚しないの?」とも聞かれなくなった。変わり者、という見方をされているのも知っていますが、やっと自由になれて満足。人の結婚に、他人がとやかく言う権利はないと思う。(未婚・男性)
・独身の女友達数人が「歳を取ったらみんなで住もう」と話しているのを聞いた時、やはり孤独が怖くなるなら結婚すれば良かったのにと思いました。でも今は夫が亡くなり、子どもだけが頼りで生きていると、結婚しようがしまいが関係ないなと思う。大事なのは自分自身だとやっと気づきました。(既婚・女性)
・すっかりプロの独身ですが、結婚しなかったことへの後ろめたい気持ちは特にありません。結婚しないことで具体的には誰にも迷惑はかけませんし、結婚しないのも自己責任です。(未婚・男性)
いかがでしたか?先頃は、「独身は扶養家族がいないのだからその分税金を上げたらどうか」と、いわゆる”独身税”の提案があったとの記事が炎上したり、世間的には生涯未婚率の上昇や少子化問題など、結婚・出産の重要性が危機的に語られています。まだまだ世の中は結婚しない人への風当たりが強いという印象がありましたが、今回多くの方の意見を伺うと、実際には「結婚しても、しなくてもいい」という声が多い傾向にありました。
周囲の仲間も次々と結婚し、親や周りからのプレッシャーを感じるようになる30代では「結婚しなくてはいけないのでは?」と「結婚できないのはおかしい」と思う人も多く、意外にも結婚しない他人への厳しい言葉も聞かれました。
しかし40代、50代となると、「結婚」がその人自身を決めるものではないと実感する人が増えていきます。「結婚しないのはおかしい」という古い価値観を持っていると思われた年輩の方が、実は結婚するしないへの執着から解放されているという意外な結果となりました。そんな方々の子どもである10代、20代が結婚適齢期となる10年後くらいには、もしかしたら今よりもっと結婚しない生き方をする人も増え、結婚するかしないかは自分が決めるという意識が高まっていくのかもしれません。
50歳時点で1度も結婚経験がない人の割合を示した「生涯未婚率」も年々上昇し、2017年4月3日に国立社会保障・人口問題研究所(厚生労働省管轄)が発表したデータでは、男性は23.37%、女性は14.06%と過去最高に。5年前の前回の調査から男女とも3%以上上昇し、過去最高を更新しています。
男性は約5人に1人、女性は約7人に1人が結婚しない今、結婚したくてもできない人ばかりではなく、自ら結婚しないという選択をする人も増えて来ました。それでも「結婚しないなんてどこかおかしい…」「家庭を持って一人前」という考え方も根強くあり、結婚しないことは悪いことなのか?欠陥があると思われてしまうのか?という葛藤を抱えている独身男女もいるようです。
今回はそんな「結婚しないことは悪いことなのか?」をテーマに、世間の本音を取材。既婚・未婚問わず様々な年代の男女に意見を伺ってみました。
20代: 良くも悪くも「結婚は自分次第」とドライな意見多数
・別に結婚してもしなくても、個人の自由なのでは?(既婚・男性)・35歳を過ぎて未婚の先輩女性たちを見ていると、わがままな人が多いように感じる。欠点が多いから結婚できないのかもと思ってしまいます。(未婚・女性)
・今は、結婚しないのはモテないから?くらいしか思いません。(未婚・男性)
・どうして結婚しないと一人前だと思われないのか、まったく分かりません。結婚したからって、人間そんなに変わるものでしょうか。(未婚・男性)
・いつか結婚したいけれど、結婚しない自立した生き方もかっこいいと思う。(未婚・女性)
30代:「結婚しなきゃいけない?」の葛藤とプレッシャーで苦闘
・独身を謳歌しているチャラチャラした友達を見ていると、結婚してちゃんとしろと思う。後で後悔するから。(既婚・男性)・「女の子がいくら勉強や仕事が出来てもねえ」と親にダメ人間扱いされます。教育熱心で就職にもうるさかったくせに、私の育て方が悪かったと泣かれたりすると、結婚がすべてなの?と今までの自分を全否定された気分で落ち込みます。(未婚・女性)
・結婚していましたが離婚したので、結婚が全面的に正しいことだとは思いません。結婚しているかどうかより、幸せかどうか。(未婚・男性)
・既婚男性と不倫している独身のアラサー女性たちを見ていると、結婚しないことは社会的悪のように思ってしまう。結婚できないからくだらない恋愛に振り回されているのでは。(既婚・女性)
40代:「結婚は正しい」という幻想から抜け出す時期!?
・私はもう結婚しないと決めていますが、子どもを持たない分、社会的な貢献をしたい、何かを遺したいという気持ちが強くなりボランティアや寄付をしています。もしかしたら罪悪感からなのかもしれないです。(未婚・女性)・40歳過ぎても独身で、好き勝手やっている姉を心配する親がかわいそう。でも姉は気にしていない様子で楽しそうに暮らしていて、少し羨ましい。(既婚・女性)
・結婚しても相手に先立たれる場合もあるし、子どもが出来ない場合もあるし、離婚することも。あたかも結婚ですべてが解決するかのような考え方のほうがおかしい。(既婚・男性)
・45歳を過ぎたら「結婚しないの?」とも聞かれなくなった。変わり者、という見方をされているのも知っていますが、やっと自由になれて満足。人の結婚に、他人がとやかく言う権利はないと思う。(未婚・男性)
50代は、意外な意見が続出。「結婚」より「自分の生き方」へ
・自分は結婚して良かったが、皆が皆、結婚しなくてはいけないとは思わない。未婚でも既婚でも、いいことも悪いこともありますから。この歳になると分かります。(既婚・男性)・独身の女友達数人が「歳を取ったらみんなで住もう」と話しているのを聞いた時、やはり孤独が怖くなるなら結婚すれば良かったのにと思いました。でも今は夫が亡くなり、子どもだけが頼りで生きていると、結婚しようがしまいが関係ないなと思う。大事なのは自分自身だとやっと気づきました。(既婚・女性)
・すっかりプロの独身ですが、結婚しなかったことへの後ろめたい気持ちは特にありません。結婚しないことで具体的には誰にも迷惑はかけませんし、結婚しないのも自己責任です。(未婚・男性)
いかがでしたか?先頃は、「独身は扶養家族がいないのだからその分税金を上げたらどうか」と、いわゆる”独身税”の提案があったとの記事が炎上したり、世間的には生涯未婚率の上昇や少子化問題など、結婚・出産の重要性が危機的に語られています。まだまだ世の中は結婚しない人への風当たりが強いという印象がありましたが、今回多くの方の意見を伺うと、実際には「結婚しても、しなくてもいい」という声が多い傾向にありました。
周囲の仲間も次々と結婚し、親や周りからのプレッシャーを感じるようになる30代では「結婚しなくてはいけないのでは?」と「結婚できないのはおかしい」と思う人も多く、意外にも結婚しない他人への厳しい言葉も聞かれました。
しかし40代、50代となると、「結婚」がその人自身を決めるものではないと実感する人が増えていきます。「結婚しないのはおかしい」という古い価値観を持っていると思われた年輩の方が、実は結婚するしないへの執着から解放されているという意外な結果となりました。そんな方々の子どもである10代、20代が結婚適齢期となる10年後くらいには、もしかしたら今よりもっと結婚しない生き方をする人も増え、結婚するかしないかは自分が決めるという意識が高まっていくのかもしれません。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
“社会人学習”できていますか? 『テンミニッツTV』 なら手軽に始められます。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
布団に入る何分前がいい?入眠しやすいお風呂の入り方
熟睡できる環境・習慣とは(3)睡眠にいい環境とお風呂の入り方
眠る環境は各家庭の状況や個人の好みによって大きく異なるが、一般的に「良い睡眠」のために望ましい環境はどのようなものだろうか。布団や枕などの寝具、エアコンなどの室温コントロールを含めた寝室の環境、また寝つきの良く...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/12/07
なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために
エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如
現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
世界は音楽と数学であふれている…歴史が物語る密接な関係
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
数学も音楽も生きていることそのもの。そこに正解はなく、だれもがみんな数学者で音楽家である。これが中島さち子氏の持論だが、この考え方には古代ギリシア以来、西洋で発達したリベラルアーツが投影されている。この信念に基...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/08/28
なぜ算数が苦手な子どもが多いのか?学力喪失の真相に迫る
学力喪失の危機~言語習得と理解の本質(1)数が理解できない子どもたち
たかが「1」、されど「1」――今、数の意味が理解できない子どもがたくさんいるという。そもそも私たちは、「1」という概念を、いつ、どのように理解していったのか。あらためて考え出すと不思議な、言葉という抽象概念の習得プロ...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/10/06


