社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
50代の3割が独身に…結婚しない50代男性の本音
あなたの周りに、50代で独身の方はどのくらいいるでしょうか。改めて友人・知人を見回すと、50代の未婚女性が多いように感じる方もいるかもしれませんが、実は割合的に見ると男性の方が多いというのです。
また、男性の未婚率は急上昇している傾向にあり、現在50代の方が20代だった1985年と比較すると、およそ10倍も増えています。1990年頃から男性の生涯未婚率が女性のそれを越え、以来ずっと上回っている状態が続いているのです。
加えて、結婚経験はあっても、離婚や伴侶との死別で独身となっている50代男性も含めると、50~54歳の前半では30%に迫る勢いとなり、このまま生涯未婚率が年々上昇し続ければ、いずれ50代男性の3人に1人は独身となる可能性も否定できません。
・1度も結婚を意識したことはなかったのか→したくてもできなかった
・なぜ結婚しなかったのか→女性にモテず縁がなかったので諦めていた
・今からでも縁があれば結婚したいか→もうしたくない
・独身でいる不安はあるか→特にナシ
大手メーカーに勤務するBさんは、明るい性格で趣味や友人も多い行動派。しかし自分の容姿などに自信がなかったため、女性へのアプローチが苦手で、30代早々に結婚へ諦めの気持ちを持ってしまったそうです。しかし結婚しなかった分、経済的にも時間的にも余裕があり、自分の趣味の旅やグルメ、音楽に没頭でき、それを通して仲間も多く、あまり寂しさを感じたことはないと言います。独身でも老後の心配をしなくて済むように、すでに居住型の介護付き老人用マンションの購入資金も貯めてあるとのこと。
結婚しなかったことに後悔はないのか?と聞いたところ、「もうないです。若いうちは結婚できない自分はダメだなあとか思っていましたが。今は全部自分の思うようにできて、自分にだけ責任を追えばいい人生も気楽でいいものだと悟りました」と笑顔で答えてくれました。もしこの先恋人となる女性と出会っても、結婚はしない選択をすると言っています。
<離婚から独身、Nさん58歳の場合>
・離婚後に再婚を考えたことはあるか→1度もない
・なぜ再婚しなかったのか→子どもが1人いたから
・この先再婚する可能性はあるか→ない
・独身でいる不安はあるか→少しだけある
印刷会社に勤務するNさんは、28歳で結婚。息子をもうけたが離婚し、子どもは妻が引き取ったという過去があります。離婚後別居してから10年以上養育費を払っていましたが、元妻が再婚することになり、予想外にも高校生となった息子がNさんと一緒に暮らしたいと言い出し同居生活が始まったそう。当時Nさんには交際中の女性がいましたが、思春期の息子のことも考え、再婚はしなかったそうで、男二人で自由に暮らしてきたと言います。
現在も交際女性がいるというNさんですが、息子さんが成人した今も再婚は考えないのか?と聞いたところ「この歳になって、また結婚で苦労したり複雑な人生になるのは嫌です。もっと若くて、もし子どもが居なければ再婚も考えたかもしれませんが、老い先長くないですから」とのこと。ただ老後、息子に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいか、少しだけ不安だと本音を教えてくれました。
少し前なら、「自分の介護をしてくれる嫁がほしい」というような中年独身男性の発言も時々耳にしましたが、それを受け容れる女性たちが減って来たことも事実です。「結婚して夫に養ってもらいたい」と言う女性が減ったのと同じように、結婚や結婚相手に頼るのではなく、老後まで自立して生きていくという意識が、男女ともに浸透してきた結果とも言えるのではないでしょうか。
ここ25年、女性を上回り続ける男性の生涯未婚率
50歳までに一度も結婚しない人の割合を表す「生涯未婚率」では、最新のデータで2015年は男性が23.4%、女性が14.1%。50代男性の5人に1人以上は1度も結婚経験がないとデータが示しています (2017年4月3日に厚生労働省、国立社会保障・人口問題研究所発表)。また、男性の未婚率は急上昇している傾向にあり、現在50代の方が20代だった1985年と比較すると、およそ10倍も増えています。1990年頃から男性の生涯未婚率が女性のそれを越え、以来ずっと上回っている状態が続いているのです。
加えて、結婚経験はあっても、離婚や伴侶との死別で独身となっている50代男性も含めると、50~54歳の前半では30%に迫る勢いとなり、このまま生涯未婚率が年々上昇し続ければ、いずれ50代男性の3人に1人は独身となる可能性も否定できません。
結婚しない50代男性たちに、その本音を聞きました
<結婚未経験、Bさん55歳の場合>・1度も結婚を意識したことはなかったのか→したくてもできなかった
・なぜ結婚しなかったのか→女性にモテず縁がなかったので諦めていた
・今からでも縁があれば結婚したいか→もうしたくない
・独身でいる不安はあるか→特にナシ
大手メーカーに勤務するBさんは、明るい性格で趣味や友人も多い行動派。しかし自分の容姿などに自信がなかったため、女性へのアプローチが苦手で、30代早々に結婚へ諦めの気持ちを持ってしまったそうです。しかし結婚しなかった分、経済的にも時間的にも余裕があり、自分の趣味の旅やグルメ、音楽に没頭でき、それを通して仲間も多く、あまり寂しさを感じたことはないと言います。独身でも老後の心配をしなくて済むように、すでに居住型の介護付き老人用マンションの購入資金も貯めてあるとのこと。
結婚しなかったことに後悔はないのか?と聞いたところ、「もうないです。若いうちは結婚できない自分はダメだなあとか思っていましたが。今は全部自分の思うようにできて、自分にだけ責任を追えばいい人生も気楽でいいものだと悟りました」と笑顔で答えてくれました。もしこの先恋人となる女性と出会っても、結婚はしない選択をすると言っています。
<離婚から独身、Nさん58歳の場合>
・離婚後に再婚を考えたことはあるか→1度もない
・なぜ再婚しなかったのか→子どもが1人いたから
・この先再婚する可能性はあるか→ない
・独身でいる不安はあるか→少しだけある
印刷会社に勤務するNさんは、28歳で結婚。息子をもうけたが離婚し、子どもは妻が引き取ったという過去があります。離婚後別居してから10年以上養育費を払っていましたが、元妻が再婚することになり、予想外にも高校生となった息子がNさんと一緒に暮らしたいと言い出し同居生活が始まったそう。当時Nさんには交際中の女性がいましたが、思春期の息子のことも考え、再婚はしなかったそうで、男二人で自由に暮らしてきたと言います。
現在も交際女性がいるというNさんですが、息子さんが成人した今も再婚は考えないのか?と聞いたところ「この歳になって、また結婚で苦労したり複雑な人生になるのは嫌です。もっと若くて、もし子どもが居なければ再婚も考えたかもしれませんが、老い先長くないですから」とのこと。ただ老後、息子に迷惑を掛けないためにはどうしたらいいか、少しだけ不安だと本音を教えてくれました。
50代は「結婚」より「自分の老後」に関心が?
Bさんは結婚未経験、Nさんは離婚経験者と、立場の違う50代独身男性ですが、ふたりとも結婚願望はもうないようでした。50代となると、新たに家庭を持つかどうかよりも、自分の老後への関心の方が強く、結婚への関心はどんどん薄れていくものだという印象も。しかしふたりとも、子どもや仲間など、結婚していなくても心の拠り所となる人間関係を構築してきたことが、独身という生き方の選択に繋がっているようにも思えます。少し前なら、「自分の介護をしてくれる嫁がほしい」というような中年独身男性の発言も時々耳にしましたが、それを受け容れる女性たちが減って来たことも事実です。「結婚して夫に養ってもらいたい」と言う女性が減ったのと同じように、結婚や結婚相手に頼るのではなく、老後まで自立して生きていくという意識が、男女ともに浸透してきた結果とも言えるのではないでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
トランプ関税はアダム・スミス以前の重商主義より原始的
第2次トランプ政権の危険性と本質(2)トランプ関税のおかしな発想
「トランプ関税」といわれる関税政策を積極的に行う第二次トランプ政権だが、この政策によるショックから株価が乱高下している。この政策は二国間の貿易収支を問題視し、それを「損得」で判断してのものだが、そもそもその考え...
収録日:2025/04/07
追加日:2025/05/17
大隈重信と福澤諭吉…実は多元性に富んでいた明治日本
デモクラシーの基盤とは何か(2)明治日本の惑溺と多元性
アメリカは民主主義の土壌が育まれていたが、日本はどうだったのだろうか。幕末の藩士たちはアメリカの建国の父たちに憧憬を抱いていた。そして、幕末から明治初期には雨後の筍のように、様々な政治結社も登場した。明治日本は...
収録日:2024/09/11
追加日:2025/05/16
【会員アンケート】談論風発!トランプ関税をどう考える?
編集部ラジオ2025(8)会員アンケート企画:トランプ関税
会員の皆さまからお寄せいただいたご意見を元に考え、テンミニッツTVの講義をつないでいく「会員アンケート企画」。今回は、「トランプ関税をどう考える?」というテーマでご意見をいただきました。
第2次トランプ...
第2次トランプ...
収録日:2025/05/07
追加日:2025/05/15
相互関税の影響は?…トランプが築く現代版の万里の長城
世界を混乱させるトランプ関税攻勢の狙い(1)「相互関税」とは何か?
トランプ大統領は、2025年4月2日(アメリカ時間)に貿易相手国に「相互関税」を課すと発表し、「解放の日」だと唱えた。しかし、「相互関税」の考え方は、まったくよくわからないのが実状だ。はたして、トランプ大統領がめざす...
収録日:2025/04/04
追加日:2025/04/10
重要思考とは?「一瞬で大切なことを伝える技術」を学ぶ
「重要思考」で考え、伝え、聴き、議論する(1)「重要思考」のエッセンス
「重要思考」で考え、伝え、聴き、そして会話・議論する――三谷宏治氏が著書『一瞬で大切なことを伝える技術』の中で提唱した「重要思考」は、大事な論理思考の一つである。近年、「ロジカルシンキング」の重要性が叫ばれるよう...
収録日:2023/10/06
追加日:2024/01/24