社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
「チケット予約に公衆電話」は都市伝説?
コンサートのチケット購入、テレビショッピングの申し込み、各種サポートセンターへの問い合わせなど、ネット上では解決できず、電話がつながりにくくてイライラすること、ときどきありますよね。そんな時に何が起こっているのか、どうしたらつながりやすいのか。調べてみました。
何が違うかというと、災害時に集中するのは電話番号ではなく、ある一定の地域に向けた電話だということ。このため、交換機の処理が限界に達する手前で、トラフィック(通信量)制御装置に指令が出され、全国の交換機からの接続量制御が行われます。こういう場合は、公衆電話など、優先電話のほうがつながりやすくなります(災害でなくても、イベント時や休み明けなどの電話が集中するときも同じです)。
チケット予約やテレビショッピングの場合は、集中する回線は決まっていますので、処理の過負荷が自動検出されると、トラヒック制御装置への指令、全国の交換機からの接続料制御が行われます。「公衆電話がつながりやすい」「固定電話よりPHS」「iPhoneよりアンドロイド」などは都市伝説の類なので、惑わされないようにしましょう。
リダイヤルを続けることで、つながりにくさは余計に増大します。「しばらく待って、おかけなおしください」というガイダンスは、ダテではないのです。
このナビダイヤル、一般の固定電話からであれば、全国どこからでも3分間8.5円(税込9.18円)の通話料金なのですが、携帯電話及びPHSからは20秒10円(税込10.8円)の通話料となります。また、スマホの「カケホーダイ」などの通話定額サービスの対象外になります。
さらに言えば、「ナビダイヤルでおつなぎします」とアナウンスされた瞬間から課金が始まり、担当者につながるまでの待ち時間もカウントされるのも、ユーザーからは不評で、「ナビダイヤルは企業イメージをダウンさせる」という意見さえ出ているほどです。
問い合わせなどは、HPにいくつか出ている電話番号の中から市外局番のある固定電話にかければ「カケホーダイ」プラン内に収まります。
最近では、「電話問い合わせの混雑する時間帯」をこまめにHP上で更新している企業も多くなりました。たとえばNTTドコモでは毎週の「混雑予想カレンダー」をアップしています(ドコモの携帯電話からの151は無料です)。土・日・祝日は終日、平日でも月末の午前中や夕方以降はつながりにくい状況が多いので、狙い目は平日の正午から夕方の間です。「ねんきんダイヤル」では毎月の混雑を予測。月曜日の10時~14時、他の曜日も平日は11時~13時が混雑のピーク。16時以降は比較的空いているなど、サービスによって混雑する曜日・時間帯が違います。
一度検索をかけてみて、「混雑する時間帯」を避けて電話するのがストレスを減らす方法になるのではないでしょうか。
「チケット予約に公衆電話」は都市伝説だった
多くの人が一斉に電話をすると、「輻輳(ふくそう。ビジー)」という状態がおこります。交換機が一定時間内で処理できる能力を超えてしまうため、「電気通信網の渋滞」がおこるのです。スマホや携帯からの通話もまったく同じ。ただ、大きく分けると「災害時など」「コンサート・チケット売り出しなど」の二つのケースに分けられます。何が違うかというと、災害時に集中するのは電話番号ではなく、ある一定の地域に向けた電話だということ。このため、交換機の処理が限界に達する手前で、トラフィック(通信量)制御装置に指令が出され、全国の交換機からの接続量制御が行われます。こういう場合は、公衆電話など、優先電話のほうがつながりやすくなります(災害でなくても、イベント時や休み明けなどの電話が集中するときも同じです)。
チケット予約やテレビショッピングの場合は、集中する回線は決まっていますので、処理の過負荷が自動検出されると、トラヒック制御装置への指令、全国の交換機からの接続料制御が行われます。「公衆電話がつながりやすい」「固定電話よりPHS」「iPhoneよりアンドロイド」などは都市伝説の類なので、惑わされないようにしましょう。
リダイヤルを続けることで、つながりにくさは余計に増大します。「しばらく待って、おかけなおしください」というガイダンスは、ダテではないのです。
「ナビダイヤル」は「カケホーダイ」の対象外?
最近では、通話が集中するヘルプデスクに電話した場合に「ナビダイヤルでおつなぎします」と音声ガイドされることも多いですね。官公庁や企業など、問い合わせの多い部署では、全国のコンタクトセンターで分散受付が可能な「0570」から始まるナビダイヤルの番号を紹介しています。このナビダイヤル、一般の固定電話からであれば、全国どこからでも3分間8.5円(税込9.18円)の通話料金なのですが、携帯電話及びPHSからは20秒10円(税込10.8円)の通話料となります。また、スマホの「カケホーダイ」などの通話定額サービスの対象外になります。
さらに言えば、「ナビダイヤルでおつなぎします」とアナウンスされた瞬間から課金が始まり、担当者につながるまでの待ち時間もカウントされるのも、ユーザーからは不評で、「ナビダイヤルは企業イメージをダウンさせる」という意見さえ出ているほどです。
問い合わせなどは、HPにいくつか出ている電話番号の中から市外局番のある固定電話にかければ「カケホーダイ」プラン内に収まります。
ストレスなくコールセンターを利用するために
ただ、ナビダイヤルが導入されたのは、「コールセンターがいつも混み合っていてなかなかつながらない」という不満を解消するためのものでもあります。東京の人が東京の企業の製品について問い合わせしているときも、受け付けているセンター自体は四国にあったり九州にあったり、ということはこれまでもままありました。ナビダイヤルは、「全国統一の専用番号」を用い、問い合わせ内容によって専用回線を振り分けることで、作業を省力化しているのです。最近では、「電話問い合わせの混雑する時間帯」をこまめにHP上で更新している企業も多くなりました。たとえばNTTドコモでは毎週の「混雑予想カレンダー」をアップしています(ドコモの携帯電話からの151は無料です)。土・日・祝日は終日、平日でも月末の午前中や夕方以降はつながりにくい状況が多いので、狙い目は平日の正午から夕方の間です。「ねんきんダイヤル」では毎月の混雑を予測。月曜日の10時~14時、他の曜日も平日は11時~13時が混雑のピーク。16時以降は比較的空いているなど、サービスによって混雑する曜日・時間帯が違います。
一度検索をかけてみて、「混雑する時間帯」を避けて電話するのがストレスを減らす方法になるのではないでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
雑学から一段上の「大人の教養」はいかがですか?
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
東大生YouTuber!?『三四郎』に描かれたメンタルヘルス問題
いま夏目漱石の前期三部作を読む(3)『三四郎』の時代背景と深い陰影
夏目漱石の前期三部作の最初の作品となる『三四郎』は、九州から上京した三四郎の視点を通じて明治末期の知識人の姿を描いている。特に東京帝大の学生たちの姿や、彼らが直面する不条理を鋭く捉え、知的に生きることの困難さを...
収録日:2024/12/02
追加日:2025/03/16
国民医療費の膨張と現役世代の巨額の「負担」
緊急提言・社会保障改革(1)国民負担の軽減は実現するか
令和7年度予算をめぐる国会審議では、国民民主党が提起した「103万円の壁」問題と、日本維新の会が提起した「高校授業料無償化」に大きな注目が集まった。結果的に、少数野党となった自民党・公明党が維新の会と三党合意を結び...
収録日:2025/03/06
追加日:2025/03/15
米国ではどのようにお金が回っているか…日米比較で考える
お金の回し方…日本の死蔵マネー活用法(4)資産循環の日米比較
日本の経済成長が停滞する一因として、お金の「死蔵」が挙げられる。その背景にある資金偏在の問題とは何か。財政支出の影響や日米のマネー活用の違いを検証し、日本の資産循環モデルの課題と改善策を考える。(全6話中第4話)
収録日:2024/12/04
追加日:2025/03/15
長寿雇用戦略…いくつになっても働きたい人が働ける社会へ
第2の人生を明るくする労働市場改革(6)長寿雇用戦略と健全な危機感
労働市場を流動化させることが急務である日本だが、企業や個人はどのように対応していくべきなのだろうか。労働者の生産性に応じた給与システムの導入、スキルアップによる能力向上が求められる中、政策としては非常に重要なの...
収録日:2024/08/03
追加日:2025/03/14
生成AIの利活用に格差…世界の導入事情と日本の現状
生成AI「Round 2」への向き合い方(1)生成AI導入の現在地
日進月歩の進化を遂げている生成AIは、私たちの生活や仕事の欠かせないパートナーになりつつある。企業における生成AI技術の利用に焦点をあてる今シリーズ。まずは世界的な生成AIの導入事情から、日本の現在地を確認しよう。(...
収録日:2024/11/05
追加日:2024/12/24