社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
恐ろしい「突然死」…その予防法は?
2018年2月21日、俳優の大杉漣さんの急逝のニュースが伝えられました。大杉さんの命を奪ったのは急性心不全でした。こうした突然死は決して他人事ではありません。突然死とは何か。なぜ突然死は起こるのか。突然死をテーマに役に立つ知識をお届けします。
症状としては、東京都福祉保健局のサイトによると、「胸痛ないし胸部の苦悶感」、「肩から上腕にかけての痛み」、「悪心・嘔吐」、場合によっては「下顎痛」、「歯痛」もあるそうです。高齢者は「腹痛」や「腹部不快感」などもあるそうです。仕事中や就寝中ふくめて、どんなシチュエーションでも起こりえます。
それから心臓マッサージ。日本AED財団によれば、心臓マッサージを行うことで2倍、またAEDによる電気ショックによって突然の心停止の半数以上の人を救えるのだそうです。
ちなみに、現状ではAEDの使用率はたったの4.5パーセント。これが改善されれば、突然死はグッと減少するかもしれません。AEDによる救命処置の方法が気になる方はAED財団のホームページをチェックしてみてください。
たとえば、かならず定期健診を受診すること、まめに血圧測定をおこなうこと、塩分の摂取を少なくすること、肥満を防ぐこと、禁煙禁酒、過度なストレスを避けること、適度に運動すること、睡眠を十分にとること、など。
要は日頃からすこし健康に気を遣って生活していればそれが予防になるのですが、簡単そうに見えて、これがなかなかできないんですね。食生活や禁煙禁酒はあまりストイックになりすぎず、適度に行うのが無難です。ストレスになったら逆効果ですから。まずは手始めに、最初に挙げた定期健診や血圧測定をきちんと行って、自分の健康バロメータをしっかり把握するようにしましょう。
仕事中、就寝中、どんなシチュエーションでも起こる
突然死は病名ではありません。なんらか急性症状があって、その病気から24時間以内に死亡することを突然死と言います。もっとも多いとされている突然死は急性心臓死です。この大半の原因が虚血性心疾患、身近な言葉で言うと、狭心症や心筋梗塞にあたります。症状としては、東京都福祉保健局のサイトによると、「胸痛ないし胸部の苦悶感」、「肩から上腕にかけての痛み」、「悪心・嘔吐」、場合によっては「下顎痛」、「歯痛」もあるそうです。高齢者は「腹痛」や「腹部不快感」などもあるそうです。仕事中や就寝中ふくめて、どんなシチュエーションでも起こりえます。
AEDで突然の心停止の半数以上を救える
もし、目の前の人が虚血性心疾患で倒れたら救助することは可能なのか。どのような救助方法があるのか。まず第一に119番通報します。ただし、119番通報したからといって安心してはいけません。さまざまな事情で、救急車の到着が遅れる可能性が十分にあるからです。そんなときは、救急車にこだわらず、たとえば、タクシーを呼ぶほうがいい場合も考えられます。救助は、あらゆる状況を想定して臨みましょう。それから心臓マッサージ。日本AED財団によれば、心臓マッサージを行うことで2倍、またAEDによる電気ショックによって突然の心停止の半数以上の人を救えるのだそうです。
ちなみに、現状ではAEDの使用率はたったの4.5パーセント。これが改善されれば、突然死はグッと減少するかもしれません。AEDによる救命処置の方法が気になる方はAED財団のホームページをチェックしてみてください。
かならず定期健診を受診する
最後に救助が必要になる前に日常生活のなかでどんな予防ができるのかをお伝えします。実はそんなに難しいことではありません。健康を維持するためのとても基本的なことばかりです。たとえば、かならず定期健診を受診すること、まめに血圧測定をおこなうこと、塩分の摂取を少なくすること、肥満を防ぐこと、禁煙禁酒、過度なストレスを避けること、適度に運動すること、睡眠を十分にとること、など。
要は日頃からすこし健康に気を遣って生活していればそれが予防になるのですが、簡単そうに見えて、これがなかなかできないんですね。食生活や禁煙禁酒はあまりストイックになりすぎず、適度に行うのが無難です。ストレスになったら逆効果ですから。まずは手始めに、最初に挙げた定期健診や血圧測定をきちんと行って、自分の健康バロメータをしっかり把握するようにしましょう。
<参考サイト>
・東京都福祉保健局:突然死の中で最も多い急性心臓死
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/kiso/kyushi.html
・AED財団
http://www.aed-zaidan.jp
・東京都福祉保健局:突然死の中で最も多い急性心臓死
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/kiso/kyushi.html
・AED財団
http://www.aed-zaidan.jp
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
ヒトは共同保育の動物――生物学からみた子育ての基礎知識
ヒトは共同保育~生物学から考える子育て(1)動物の配偶と子育てシステム
「ヒトは共同保育の動物だ」――核家族化が進み、子育ては両親あるいは母親が行うものだという認識が広がった現代社会で長谷川氏が提言するのは、ヒトという動物本来の子育て方法である「共同保育」について生物学的見地から見直...
収録日:2025/03/17
追加日:2025/08/31
日本の弾道ミサイル開発禁止!?米ソとは異なる宇宙開拓の道
未来を知るための宇宙開発の歴史(7)米ソとは異なる日本の宇宙開発
日本は第二次大戦後に軍事飛行等の技術開発が止められていたため、宇宙開発において米ソとは全く違う道を歩むことになる。日本の宇宙開発はどのように技術を培い、発展していったのか。その独自の宇宙開拓の過程を解説する。(...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/02
天平期の天然痘で国民の3割が死亡?…大仏と崩れる律令制
「集権と分権」から考える日本の核心(3)中央集権と六国史の時代の終焉
現代流にいうと地政学的な危機感が日本を中央集権国家にしたわけだが、疫学的な危機によって、それは早い終焉を迎えた。一説によると、天平期の天然痘大流行で3割もの人口が減少したことも影響している。防人も班田収授も成り行...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/01
世界は数学と音楽でできている…歴史が物語る密接な関係
数学と音楽の不思議な関係(1)だれもがみんな数学者で音楽家
数学も音楽も生きていることそのもの。そこに正解はなく、だれもがみんな数学者で音楽家である。これが中島さち子氏の持論だが、この考え方には古代ギリシア以来、西洋で発達したリベラルアーツが投影されている。この信念に基...
収録日:2025/04/16
追加日:2025/08/28
発がんリスク、心身の不調…シフトワークの悪影響に迫る
睡眠から考える健康リスクと社会的時差ボケ(5)シフトワークと健康問題
社会的時差ボケの発生には、働き方も大きな影響をもっている。特にシフトワークによって不規則な生活リズムを強いられる業種ではその回避が難しい。今回は、発がんリスク、メンタルヘルスの不調など、シフトワークが抱える睡眠...
収録日:2025/01/17
追加日:2025/08/30