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ゴールドカードを持っている人が多い都道府県は?
あまり知られていませんが、クレジットカードの所有事情は意外と地域差や世代差があるものです。たとえば、ゴールドカードを持っている人の数は都道府県によってけっこう違います。ランキング第1位はどこだと思いますか。
ただし、ゴールドカードはトップ・オブ・トップではありません。プラチナカードとブラックカードというさらにランクの高いカードがあります。いずれにしてもゴールドはシルバーより格上。一般庶民からすれば、いわば高嶺の花なわけです。ただ、ゴールドにすればサービスが向上するといっても、年会費がかかるとなると、やはり悩んでしまいますね。
では、トップ3を発表します。まず、第1位は、兵庫県。そして、長野県と大阪府が同率2位でした。第1位に輝いた兵庫県は「節約家である」と答えた人の割合でも1位でした。また、クレジットカードの「早期デビュー県」と「高額利用県」で2位、さらに「貯金するのが好き」と「クレジットカード選びにおいてポイント還元率をチェックしている」人のランキングで3位と、マネー感覚が非常に優れていることがうかがえます。
ゴールドカードというと、見栄というかステータスのためという部分も少なからずあるように思われますが、兵庫県民はそれよりもお得感を重視しているのかもしれません。
ちなみにゴールドカードを持っている人のパーセンテージを具体的に示すと、1位の兵庫県は36パーセント、2位の長野県と大阪府は僅差の33パーセントでした。全国平均は23パーセントです。最下位の福井県はなんと12パーセントだったので、兵庫県とは24ポイントも差があることになります。これだけ地域差があるのは本当に驚きです。
ただし、どのくらいキャッシュレスで買い物するかは世代によって異なるようです。バブル世代を中心とした50代より就職氷河期世代である30代の方がキャッシュレスな買い物をする人が多いことがわかっています。30代はお得に、しかも効率的に買い物をしたいという傾向があるようです。
日本は世界的に見てキャッシュレス化が遅れています。現金主義が強いとみられています。しかし、日本人はいったん頭が切り替わればものすごい勢いとスピードで変化を遂げるので、もしかしたら、もう数年もすれば、どこ国よりもキャッシュレス大国になっているかもしれません。
シルバーとゴールドとプラチナのちがい
ゴールドカードを持っている人が多い都道府県はどこかという本題に入る前に、そもそもゴールドカードが一般的なカードとどう違うのか、ご存じでしょうか。ゴールドカードとは、一般のいわゆるシルバーカードと違って、年会費があり、その代わりいろんなサービスが受けられるカードのこと。名前の通り、カード自体が金ぴかに光っています。ただし、ゴールドカードはトップ・オブ・トップではありません。プラチナカードとブラックカードというさらにランクの高いカードがあります。いずれにしてもゴールドはシルバーより格上。一般庶民からすれば、いわば高嶺の花なわけです。ただ、ゴールドにすればサービスが向上するといっても、年会費がかかるとなると、やはり悩んでしまいますね。
ゴールドカードを持っている人が多い都道府県
さあ、本題に戻ります。ゴールドカードを持っている人が多い都道府県はどこか。NTTドコモの「世代・地域で異なる『クレジットカード』事情を調査」を参考にお伝えします。この調査は「クレジットカードの選び方・使い方」をテーマに行われた調査で、対象は20歳から69歳までの男女、合計4700名です。さあ、どんな結果になったのでしょうか。では、トップ3を発表します。まず、第1位は、兵庫県。そして、長野県と大阪府が同率2位でした。第1位に輝いた兵庫県は「節約家である」と答えた人の割合でも1位でした。また、クレジットカードの「早期デビュー県」と「高額利用県」で2位、さらに「貯金するのが好き」と「クレジットカード選びにおいてポイント還元率をチェックしている」人のランキングで3位と、マネー感覚が非常に優れていることがうかがえます。
ゴールドカードというと、見栄というかステータスのためという部分も少なからずあるように思われますが、兵庫県民はそれよりもお得感を重視しているのかもしれません。
ちなみにゴールドカードを持っている人のパーセンテージを具体的に示すと、1位の兵庫県は36パーセント、2位の長野県と大阪府は僅差の33パーセントでした。全国平均は23パーセントです。最下位の福井県はなんと12パーセントだったので、兵庫県とは24ポイントも差があることになります。これだけ地域差があるのは本当に驚きです。
ステータスよりお得がポイント
かつてゴールドカードをふくめてクレジットカードを持つことはひとつのステータスでした。でも、それが大きく変わってきたようです。クレジットカード選びにおいて、すべての世代で圧倒的にステータスよりもお得さを重視するという調査結果が出ています。ただし、どのくらいキャッシュレスで買い物するかは世代によって異なるようです。バブル世代を中心とした50代より就職氷河期世代である30代の方がキャッシュレスな買い物をする人が多いことがわかっています。30代はお得に、しかも効率的に買い物をしたいという傾向があるようです。
キャッシュレス傾向はどんどん進んでいく
JCBの「クレジットカードに関する総合調査」(2017年度)の調査でもクレジットを使う理由はマイルやポイントを貯めたいから、すなわちお得をしたいからという結果になりました。世代によって多少の違いはあるにせよ、キャッシュレス傾向は今後もどんどん進んでいくでしょう。日本は世界的に見てキャッシュレス化が遅れています。現金主義が強いとみられています。しかし、日本人はいったん頭が切り替わればものすごい勢いとスピードで変化を遂げるので、もしかしたら、もう数年もすれば、どこ国よりもキャッシュレス大国になっているかもしれません。
<参考サイト>
・NTTドコモ:世代・地域で異なる「クレジットカード」事情を調査
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics/topics_180312_00.pdf#page=1
・Select a JCB:JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2017年度の調査結果を発表
http://www.global.jcb/ja/press/00000000162602.html
・NTTドコモ:世代・地域で異なる「クレジットカード」事情を調査
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/topics/topics_180312_00.pdf#page=1
・Select a JCB:JCB、「クレジットカードに関する総合調査」2017年度の調査結果を発表
http://www.global.jcb/ja/press/00000000162602.html
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