テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
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DATE/ 2018.08.04

効果的な「ストレスへの対処法」とは?

 ストレスとうまくつき合えていますか? 現代社会に生きる私たちは人間関係や仕事など、さまざまなストレスに日々さらされ、度を越すと心身の健康を害してしまうケースもあります。趣味や運動などでストレス発散することも大切ですが、そもそも自分にかかるストレスを軽減することができたら、生きるのがもっと楽になりますよね。今回はストレスがたまる前にストレスを減らす方法を探っていきましょう。

ストレスに強いのは「合理的な思考」

 ストレスに対する耐性は人により異なり、ストレスに弱い人もいれば強い人もいます。それは生まれ育った環境にもよりますが、その人の考え方に大きく左右される部分もあります。

 ストレスに強い人の大きな特徴は「合理的な思考ができる」ことです。たとえば職場でミスをしたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?落ち込んでしまう、自分の仕事に自信が持てなくなる、ショックをひきずって他の仕事に響いてしまう、という人が多いかもしれません。ストレスに強い人は、そのミスは経験のひとつに過ぎず、自分が成長するために必要な過程だと捉えることができるのです。

 また、マイペースで細かいことを気にしない、大ざっぱな性格の人もストレスに強いといえるでしょう。こうした人に見られる特徴は、自分のペースを乱されないことで他人からのストレスを受けにくい、完璧主義ではないから多少の不完全さは許容できる、そしてスルースキルが高いという点が挙げられます。自分が生きていく上で非合理的なことを排除することで、ストレスをためない生き方ができているのです。

 こうした合理的な思考によって、ストレスを抱えるというムダを省くことができるので、ストレスに強い人といえるでしょう。

ストレスとのうまい付き合い方

 ストレスに強くなるためにいきなり考え方をがらりと変えるのは難しいですが、自分の考え方を少しだけ変えてみるのはできるのではないでしょうか。視点を変えてストレスを軽減させる、その方法を3つほど紹介しましょう。

 一つめは「ストレスを自覚する」こと。なんとなく気分が晴れなくて調子が悪い状態が続いている人は、知らず知らずのうちにストレスをためているかもしれません。そのまま放っておくと心身の健康を害する危険性もあるので、自分のメンタルを点検してみることが大切です。自分に対して厳しくしすぎるのではなく、リラックスできる時間を作ってみてください。

 二つめは「他己評価でなく自己評価を大切にする」こと。周りの目を気にする人ほどストレスをためやすい傾向にありますが、他人からの評価は人によって、またその人の性格や機嫌によっても変わるもの。絶対的ではないので、それに合わせるのはとても非合理的です。それよりも自己評価を大切にすることで自信をつけて、自分らしさを認めてもらう方がずっと生きやすくなります。

 三つめは「他人はコントロールできないと諦める」こと。他人の仕草や行動、言動などにストレスを感じている人も多いかもしれませんが、自分のストレス解消のために相手を変えることはできませんよね。自分でどうにもできない物事に対しては、気にしすぎないようにする、スルースキルで対処するのがベストです。視界に入れない、気にしないようにすれば、その人が原因で起こるストレスは軽減できるはずです。

規則正しい生活も忘れずに

 考え方の視点を変えるだけでもストレス耐性を強くすることができますし、トレーニング次第ではストレスに強い人になることも可能です。ここで忘れてはいけないのは、そのためには規則正しい生活も心がけること。中でも特に睡眠不足はメンタルに影響を与えやすいものでもあります。自分に充分な睡眠時間を確保することは忘れないようにしましょう。

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