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DATE/ 2018.09.03

【仕事と年収】ボイスタレント(34歳女性)

 今回は「ボイスタレント」の方に年収などのリアルなお金事情、その仕事の内容をうかがいました。

【年齢】34歳(女性)
【住まい】関西地方
【独身or既婚】独身

経歴を教えてください。

 短大在学中に始めたラジオ局でのアルバイトで、声を使わせて欲しいとの依頼がいくつかあり、素人ながらラジオCMやラジオ番組を経験。自分の声が仕事になる!本格的にやってみよう!と、短大卒業後、プロダクション事務所の養成所に入所。半年ほど勉強した後、ラジオ番組のレギュラーが決まったのがきっかけとなり、事務所に所属しボイスタレントとして歩み始める。現在はフリーで活動中。

年収/月収/賞与について教えてください。

 年収350万円、月収15~50万、賞与はなし。賃金は1案件ごとに発生し、稼働時間の長さではなく、内容によって異なる。

貯蓄額はおいくらですか?

 300万円。

年間休日は?

 決まった休日はなし。スケジュールは自分で管理しているため、調整は可能。

仕事の内容は?残業はどれぐらい?

 ラジオCM、TVCM、TV番組、企業用VTRのナレーション、ラジオ番組のDJ、イベント司会、専門学校の講師など多岐にわたる。

 ナレーションは決められた時間(TVCM 15秒、ラジオCM 20秒など)に、決められた文言をいかに伝わりやすく語り掛けるかが勝負。声のトーンや言い回しを変えたりしながら、クライアントの意に添う語りを作り上げる。職人的な作業。

 ラジオ番組のDJは、構成、選曲、時にはミキサーの操作も自ら行う。現在は、15分×週4本の映画紹介番組を担当しているため、時間の許す限り新作映画の試写会に足を運び、番組で紹介する作品を自らチョイスし、構成もしている。イベント司会は、式典、パーティー、スポーツイベントなど、内容は様々。それぞれに台本が用意されるので、その台本に添って事をスムーズに運ぶのが主な役割だが、トラブルが発生した際の対応力が最も重要となる。

 残業という概念はなく、1案件の稼働時間は内容により異なる。15分で終了するものもあれば、15時間以上を要するものもあり、内容によって様々。イベント司会の現場では、リハーサルから本番までの間に空き時間が数時間できることもある。また、同日内のナレーション収録の掛け持ちなども空き時間が出来ることが多く、時間の管理は難しい。

この仕事の良い点は?

 好きなことを仕事にしていること。自由でいられる。旅先での体験や喜怒哀楽の感情など、経験が全て仕事に反映される。TVやカーステレオから自分の声が聞こえてくる。毎日同じ時間、同じ場所に通う仕事ではなく、内容も多岐にわたるので、仕事がマンネリ化しにくい。

この仕事の悪い点は?

 自由でいられる分、リスクは大きい。夜明け前からイベントの仕事に出かけることも、深夜にナレーションの読み直しで呼び出されることもよくある。自分の時間を確保することは難しくないが、時間はかなり不規則。収入に浮き沈みがあるため、副業やアルバイトを掛け持ちしている人もいる。今ある仕事がこの先も続く保証はなく、改編のたびに不安になる。周りはライバルなので、友達ができにくい。

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 「ボイスタレント」の仕事と年収、いかがでしたでしょうか?声のお仕事なので、のどのケアには人一倍気を遣わなければいけないなど、健康管理は大変そうですが、好きなことを仕事にしている部分では、ストレスを感じにくいかもしれません。ただ、周りがライバルなので、友達ができにくいというのは、何とも難しいところです。
(10MTV編集部)

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