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DATE/ 2018.10.02

美容・健康に良い「グレープフルーツ」の力とは?

 グレープフルーツは美容や健康に良いと言われていますよね。ビタミンCが豊富で、実の周りの白い筋には食物繊維がある...そんな印象を持っている人が多いのではないでしょうか。しかしグレープフルーツには、もっとすごい効果が秘められているのです。今回はグレープフルーツが持つすごい力について紹介していきましょう。

食事の前に食べるだけで痩せる?

 グレープフルーツ・ダイエットは朝と夜、もしくは夜に置き換えるパターンもありますが、もっと手軽に「毎食、食事の前に1/3個のグレープフルーツを食べる」習慣をつけるだけでもダイエット効果が期待できます。「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、これがグレープフルーツのすごい力。では、どんな成分が含まれているのでしょうか。

香りまでダイエット効果がある!?

 紹介する成分の一つ目は、血糖値の上昇を穏やかにしてくれる食物繊維の「ペクチン」。これは果実の皮や袋、白い筋に多く含まれる水溶性食物繊維です。食物繊維には腸内環境を整える働きがあるので、ダイエッターの大敵である便秘の改善が期待できますし、ペクチンにはコレステロールや中性脂肪の吸収を抑える働きがあるので、脂肪燃焼効果も期待できます。

 またグレープフルーツには、食欲抑制の効果を持つ成分も含まれているのです。それが二つ目、苦み成分「ナリンギン」です。ナリンギンを摂取することで、空腹を緩和する効果が期待できるので、余計な食べ過ぎを防ぐことができます。なお、グレープフルーツを食べたあとに舌や唇がざらざらするのは、この成分が原因だといわれています。

 そして最後に紹介したいのが、香りにもダイエット効果があること。「ヌートカトン」という香り成分は、脂肪燃焼を促進する成分を作り出し、「リモネン」という香り成分は柑橘類に含まれる成分で、血行を促してくれるので代謝アップや、消化促進の効果が期待できます。なので、食事の前にグレープフルーツが食べられないときは、香りをかぐだけでも良いかもしれません。

 他にもむくみ解消に効果のあるカリウムや、女性の美容に欠かせないビタミンC、糖質の代謝を手助けしてくれるビタミンB1など、ダイエッターにはうれしい成分がたくさん入っているのが、このグレープフルーツなのです。

グレープフルーツを取り入れる基本ルール

 スーパーでも購入しやすいグレープフルーツですが、白い果肉のホワイト種と、赤い果肉のルビー種とがありますよね。ダイエット効果で考えるとさほど違いはないので、味の好みで選ぶのが良いでしょう。選ぶときのポイントは「皮の色が鮮やか」で「ずっしり重いもの」を選ぶことがポイント。皮がごわごわしている場合には、実もやせてしまっている可能性があるので、避けるのがベターでしょう。

 簡単に生活に取り入れられるグレープフルーツですが、必ず気をつけなければいけないのは「薬との飲み合わせ」です。飲み合わせによっては薬の効果を増幅させたり、減退させてしまうことがあるので、日常的に薬を飲んでいる人は注意が必要です。グレープフルーツを生活に取り入れる場合、必ず医師に相談するようにしましょう。

 ダイエットだけでなく、グレープフルーツに多く含まれるクエン酸には疲労回復効果、豊富なビタミンCには、かぜ、がん予防の効果、さらには香りに含まれるリラックス効果がストレス解消に適しているなど、グレープフルーツには私たちの体にうれしい成分がたくさん入っているのです。

 ぜひ、グレープフルーツを取り入れた生活を始めてみてはいかがでしょうか。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
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