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DATE/ 2018.11.21

2018年都道府県&市区町村魅力度ランキング

 いまや恒例かつ定番となった地域ランキング。なかでもとくに有名なのが「住みたい街ランキング」(SUUMO)ですが、2018年で13回目を迎える「地域ブランド調査」(ブランド総合研究所)はご存知でしょうか。

 「地域ブランド調査2018」では、なんとアノ都道府県が10年連続で1位を獲得。以下、ランキングの詳細をわかりやすく解説していきます。

10年連続1位の都道府県

 株式会社ブランド総合研究所が主催している「地域ブランド調査」は、国内1000の市区町村及び47都道府県を対象に、「認知度」や「魅力度」、「情報接触度」、「地域イメージ」など全84項目の質問からなるアンケートにより、魅力度ランキングを作成しています。今回は全国の3万人以上の消費者から有効回答を得ました。

 さて、本記事の冒頭に記した10年連続1位の都道府県はどこだと思いますか。ちなみに市区町村では函館市が2016年以来5度目の1位に輝きました。2位は前年トップだった京都市、3位は前年に引き続き札幌市という結果でした。この結果からなんとなく予想できると思いますが、都道府県の1位は、市区町村で1位だった函館市と3位の札幌市のある「北海道」でした。

世界遺産登録は効果あり?

 1位は北海道、2位は京都、3位は東京、4位は沖縄でした。実はこの上位4位は2015年以降4年連続で順位に変動がありません。また、上位9位までは前年の結果と変化がありませんでした。つまり、トップテンで前年と異なっていたのは10位のみ。

 その10位にランクインしたのは「長崎県」。今年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産に登録が決まったことが主な要因とされています。長崎県は2015年にも「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」として軍艦島などが世界遺産に登録されました。そのときは5位まで上昇したことを考えると、今回はあまり伸び率がかんばしくなかったと言えそうです。

「栃木県」と「日光市」のギャップ

 今回11位の「石川県」は、実はこの10年間で最もポイントを伸ばした都道府県です。2015年の北陸新幹線の延伸開通により、メディアで大きく取り上げられたことが最大の要因でしょう。2016年に最高位の9位に躍進しました。

 石川に次いで伸び率が大きかったのは「広島」、そして「愛知」です。ランキング全体の傾向として、上位の地域に変化はありませんが、都道府県の魅力度の差はだんだん縮まっていっています。また、広域の「県単位」よりも、より地域が特定される「市区町村」の方が魅力的と評価する傾向も高まっているようです。それが顕著なのが「栃木県」と「兵庫県」で、同県の「日光市」、「神戸市」との魅力度の差は歴然となりました。

6年連続ワースト1位

 10年連続トップの北海道に対して、6年連続でワーストの県があります。「茨城県」です。茨城県だけでなく、北関東は下位の常連となっています。前年43位だった「栃木県」は44位、前年41位だった「群馬県」は42位となりどちらも順位を下げました。「埼玉県」は昨年の44位から43位に上昇したものの、北関東エリアは40位代にとどまることになりました。

 「毎日新聞」の記事によると、今回の結果に対して、茨城県知事の大井川知事は「順位に一喜一憂せず、魅力を増やす施策を続けていく」と述べ、調査をおこなったブランド総合研究所の社長・田中章雄氏は「茨城は魅力の発信がうまくできていない」と話したとのこと。

 じつは昨年も大井川知事は「一喜一憂せず」と述べ、田中社長はアドバイスを語りました。「産経ニュース」には、魅力度ランキングを上げるには、「茨城と言えば?」と聞かれたときに、全員が同じ回答をするような「統一イメージ」を作るべきだという田中社長の具体的に指摘が掲載されています。

 また、田中社長は、手始めとして「愛着度一位」を目指すことを勧めています。これは、県民に茨城の魅力を再認識してもらうことで、その住民たちが県の魅力を周囲に伝えていくことを狙う「インターナルブランディング」という手法だそうです。どちらも「なるほど」と頷けます。

 このランキング、読書のみなさんはどう見ますか。田中社長が挙げた2つの手法は、われわれ個人のビジネススキルとしても活用できそうですね。どんな情報にしても、有効な方法が導き出せるかどうかは自分次第。ぜひぜひ、お得に情報を活用しましょう。

<参考サイト>
・地域ブランド調査2018~最も魅力的な都道府県は10年連続で北海道~
http://tiiki.jp/news/05_research/survey2018/4133.html
・茨城)魅力度、6年連続の最下位 知事「一喜一憂せず」
https://mainichi.jp/articles/20181016/ddl/k08/040/061000c
・茨城「魅力度」最下位、脱出策は…
https://www.sankei.com/region/news/180101/rgn1801010014-n1.html
(10MTV編集部)

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