社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2015.04.17

後悔NG!嫌な過去など思い出す必要ない

「できちゃった婚」と「授かり婚」

 10年前にはちょっと恥ずかしくて、声をひそめなければならなかった「できちゃった婚」が、今や「授かり婚」として周囲の祝福を浴びるようになっている。

 ほんの数年でころころ変わる社会の常識に自分を合わせようとしても、窮屈でつらいだけ。それよりも人生の捉え方を変えて、見える世界も変えよう。そう提唱するのは、人気作家の浅見帆帆子さんだ。

常識も世界も、自分で選べる

 社会の常識となる価値観は、その時々にそう思う人の数で決まっていく。だから「たまたま」であり、根拠も薄い。それよりは、自分の感覚で選んだ方がいい、と浅見さんは言う。
 自分で選ぶとなれば惑わされないし、どちらの方がワクワクするか「快・不快」で決められる。そしてたとえ間違っても後悔はしない。そうやって自分の「世界」を自分でつくっていけば、何も怖いものはない。

心配なんかしなくていい

 偶然など何一つないと考える浅見さんに言わせれば、「起きることは全て必然だし、全てベスト」。そのために心がけるのはただ一つ、「本音で思ったことを選ぶ」だけだという。

 「こうしたいな」ではなく「こうする」とはっきり決めれば、人も時期も引き寄せてくる。本音だけをつなげていけば、何も心配なんかしなくていいのだ。

トラブルは夢をかなえる試金石

 夢や望みを実現させるとき、人はまずイメージをして、それから動く。そこではトラブルがつきものだ。その時に、「いいことばかりじゃないな」と思ったり、「もう止めよう」となるのはよくない。

 悪いことを避けてばかりいると、結局夢は叶わない。それが、「全ての出来事は、必然かつベスト」の真実である。夢や望みを実現させるその途上で出会うトラブルは、自分を成長させてくれるための必然なのだ。

運のいい人になる方法

 悪いことが起こったときに「それがベスト」だと思える人間は強い。トラブルが伝えようとするメッセージは何かを考えることで、次へと展開が広がっていくからだ。そうすれば、イヤなことが起こったときにも「自分は運がいい」と思えてくる。

 トラブルはトラウマではない。トラブルは乗り越えるものであり、そんな機会に「自分は運がいい」と思える意識で、未来をつくっていきたい。過去のことなど、思い出す必要さえない。後悔することは、いやな思いを再現するに過ぎず、悪いことを引き寄せる場合も多いからだ。

 思い出していいのは気分のよくなることだけ。そう基準を決めれば、迷いはなくなる。

~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。 『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

日本でも中国でもない…ラストベルトをつくった張本人は?

内側から見たアメリカと日本(1)ラストベルトをつくったのは誰か

アメリカは一体どうなってしまったのか。今後どうなるのか。重要な同盟国として緊密な関係を結んできた日本にとって、避けては通れない問題である。このシリーズ講義では、ほぼ1世紀にわたるアメリカ近現代史の中で大きな結節点...
収録日:2025/09/02
追加日:2025/11/10
2

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

知ってるつもり、過大評価…バイアス解決の鍵は「謙虚さ」

何回説明しても伝わらない問題と認知科学(3)認知バイアスとの正しい向き合い方

人間がこの世界を生きていく上で、バイアスは避けられない。しかし、そこに居直って自分を過大評価してしまうと、それは傲慢になる。よって、どんな仕事においてももっとも大切なことは「謙虚さ」だと言う今井氏。ただそれは、...
収録日:2025/05/12
追加日:2025/11/16
今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授
3

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の階層構造」誕生の謎に迫るのが宇宙物理学のテーマ

「宇宙の創生」の仕組みと宇宙物理学の歴史(1)宇宙の階層構造

宇宙とは何かを考えるうえで中国の古典である『荘子』・『淮南子(えなんじ)』に由来する「宇宙」という言葉が意味から考えてみたい。続いて、地球から始まり、太陽系、天の川銀河(銀河系)、局所銀河群、超銀河団、そして大...
収録日:2020/08/25
追加日:2020/12/13
岡朋治
慶應義塾大学理工学部物理学科教授
4

日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは

日本は素晴らしい歴史史料の宝庫…よい史料の見つけ方とは

歴史の探り方、活かし方(1)歴史小説と史料探索の基本

「歴史を探索していく」とは、どういうことなのだろうか。また、「歴史を活かしていく」とはどういうことなのだろうか。歴史作家の中村彰彦氏に、歴史を探り、活かしていく方法論を、具体的に教えてもらう本講義。第一話は、歴...
収録日:2025/04/26
追加日:2025/11/14
5

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

なぜ空海が現代社会に重要か――新しい社会の創造のために

エネルギーと医学から考える空海が拓く未来(1)サイバー・フィジカル融合と心身一如

現代社会にとって空海の思想がいかに重要か。AIが仕事の仕組みを変え、超高齢社会が医療の仕組みを変え、高度化する情報・通信ネットワークが生活の仕組みを変えたが、それらによって急激な変化を遂げた現代社会に将来不安が増...
収録日:2025/03/03
追加日:2025/11/12