テンミニッツTV|有識者による1話10分のオンライン講義
会員登録 テンミニッツTVとは
社会人向け教養サービス 『テンミニッツTV』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
DATE/ 2023.12.15

無駄だと思っても続けてしまう出費は?

 クレジットカードの明細を見て、思ったより出費が多いと感じたことはありませんか。月額課金のいわゆるサブスクリプション型で、毎月一定額を引き落とされている出費もまとまるとそれなりの額になりびっくりします。そんな時に気がつくことが多いのは出費の質や傾向です。

 今回は、無駄だと思っても続けてしまう出費についての声を集めてみました。

チリもつもれば山になる

 「最近、モバイルSuicaにしてから使用明細がスマホで確認できるようになって驚きました。コンビニで買うペットボトル飲料が多いこと多いこと!スーパーなどで買えば、60円台から買えるのに、100円以上も出してコンビニで毎日数本は購入しているという現実をつきつけられた感じで...ということで、なんとなく分かっていたのですがコンビニでの定価購入はかなりムダというか深刻なレベルでした」(27歳、女性)

 「風邪などちょっとした薬代がそうかも。病院に行って処方されたほうが安くすむんだけど、めんどくさくてドラッグストアに駆け込みます」(33歳、女性)

 「最近は、テザリングもそれほど高くないし、ノラも含めて街中のWi-Fi環境は充実しているんだけど、イザというときの保険として契約しているポケットWi-Fi代かな。年間でまとめるとそれなりの額になってしまうので...」(41歳、男性)

 「スマホの契約時にセットされたオプションサービスなど。ムダという認識はあるんだけど、解約する手続きが面倒くさくて放置している状態。でも、経費清算で、スマホの使用明細を確認するたびに、支払っている年間額を想像してウツになる」(41歳、男性)

 「あらためて気づいたのがタクシー代ですね。初乗りが安くなったとはいえ、経費精算でまとまったレシートを見ると、ドキドキします」(36歳、男性)

わかっちゃいるけど止められない

 「『ポケモンGO』の孵化装置代ですかね。ゲームの課金なので、まったくのムダとはわかるのですが、後発スタートで図鑑を早く埋めたくて、かなりムリしてます」(55歳、男性)

 「どうしても欲しいキャラがあって、ガチャ課金(ソーシャルゲーム)はやめられないです」(19歳、女性)

 「ズバリ、パチンコ代。それなりに勝つことはあるんだけど、トータルではかなりのマイナスかな。でも、自分のクリエイティブはパチンコ台に向き合っているときに(アイディアが)降りてくることがあるので、まぁ、仕事のスタイルとして止められない」(49歳、男性)

 「通勤時のスタバ代ですかね。コンビニのほうが安いんだけど、会社の隣にあるので習慣になっています。まとめた額は考えないようにしています」(28歳、女性)

 「観たい作品が分散しているので、複数契約している動画サービスですね。Amazonはもともとプライム会員だったのでよかったのですが、Hulu、Netflix、dTV、U-NEXTなど増えてしまいました」(57歳、男性)

 「コンビニのスイーツやお菓子代ですね。仕事帰りに、どうしても甘いものが欲しくなって...まとめ買いも考えるのですが、コンビニに寄るのが習慣化してしまって、ムダとわかっていてもやめられないコンビニ消費という感じです」(42歳、女性)

 「最近肩身の狭い喫煙族なのですが、やっぱりタバコ代ですかね。まわりに迷惑をかけたり、自分の健康面からも禁煙したところ、仕事に影響がでるほど集中できなくなって...結果、このままタバコを続けることにした次第です」(55歳、男性)

人間の行動傾向から無駄な出費の温床がよく分かる

 無駄だと思っても続けてしまう出費、様々な声が集まりましたが、塵も積もって愕然と反省するケース、生活習慣や仕事のスタイルで、分かっちゃいるけど止められないというように二つの傾向に分けることができそうです。

 こうした、人間の行動傾向から、少額課金にして解約の手間を設定しているサブスクリプションモデル、ゲームやタバコなど依存傾向が無駄な出費の温床になっているのがよく分かるのではないでしょうか。新年度に向かって思い切った仕分けを考えてみてもよいでしょう。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,400本以上。 『テンミニッツTV』 で人気の教養講義をご紹介します。
1

自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く

自発性を重んじる――藤田一照師が禅と仏教の心を説く

禅とは何か~禅と仏教の心(1)アメリカの禅と日本の禅

大学院を中退して禅の道に進み、アメリカ東海岸で18年間禅堂を開いた藤田一照師に、禅と仏教の心について話を聞いていく。アメリカの禅にはすでに百年近い歴史があり、最初に鈴木大拙が伝えたといわれている。その後、一時はカ...
収録日:2024/08/09
追加日:2025/01/13
藤田一照
曹洞宗僧侶
2

大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟

大人の学び・3つの心得=自由、世間が教科書、孤独を覚悟

「50歳からの勉強法」を学ぶ(1)大人の学びの心得三箇条

大人の学び、50歳からの勉強法について童門冬二氏に伺ったシリーズ講義。人生のプロセスをある程度終えてからの勉強の仕方として、童門氏は三つのポイントを挙げている。一つ目は「学びの姿勢は自由でいい」、二つ目は「教科書...
収録日:2020/01/09
追加日:2020/05/14
3

平々凡々も大事、慎まなくてはいけないのはヤンチャな行動

平々凡々も大事、慎まなくてはいけないのはヤンチャな行動

『孫子』を読む:行軍篇(2)4つの地形での戦い方:後編

前回に続き、戦いにおける4つの地形、その環境の具体的な注意点を示し、それらをビジネス戦略や人生の局面に応用する方法を解説していく第2話。川、沼地、平地、そして高地においての戦いの要点が語られているが、広い視野を持...
収録日:2020/10/09
追加日:2025/01/12
田口佳史
東洋思想研究家
4

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で追う近現代史

なぜ働いていると本が読めなくなるのか問答(1)読書と教養からみた日本の近現代史

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(三宅香帆著、集英社新書)では、日本人の本の読み方の変遷を追うとともに、明治以降、日本人が読んできた本を知ることで、日本の世相や文化史を克明に伝えている。本講義では2回にわ...
収録日:2024/08/26
追加日:2024/10/06
三宅香帆
文芸評論家
5

『貞観政要』が人気…日本の経営幹部研修で好まれる理由

『貞観政要』が人気…日本の経営幹部研修で好まれる理由

オリエント 東西の戦略史と現代経営論に学ぶ(5)東洋的リーダーシップ

年功序列の上下関係が根を張る日本型組織が、いきなりその体制を超分権型組織に切り替えるのは容易ではない。そこで今、日本の経営者が注目しているのが、部下からの忌憚ない助言の価値を説く『貞観政要』だ。これからの日本の...
収録日:2024/09/17
追加日:2025/01/10
三谷宏治
KIT(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授