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DATE/ 2015.04.18

ラグビー日本一のエンジンとなった財産とは~清宮監督

 創部32年で悲願の日本一(第52回日本ラグビーフットボール選手権大会での優勝)に輝いたヤマハ発動機ジュビロ。本社の業績不振による支援の縮小によって、トップリーグ降格の危機に瀕していた弱小チームを、就任4年で優勝に導いたのは、早稲田大学、サントリーの黄金時代を築いた名将・清宮克幸氏だ。

 清宮氏は監督に就任する前年(2010年)のヤマハをこう評価した。

「レギュラー選手が大量に他チームへ移籍してしまった上、入れ替え戦を2点差で逃げ切るなど、本当にギリギリの状況のチームでした。しかし、この厳しい環境の中、残った選手たちだけで1年耐え忍んだということが大きな財産なのだ感じました。1勝しただけで優勝したかのように喜び、負けたらシーズンが終わったように落ち込む。こんなチームは、この年のヤマハだけでした」

 清宮氏は、選手たちの必死な姿を見て「これを活用しない手はない。新しい選手を外部から補強するのではなく、このメンバーで結果を出していこう」と誓ったという。

 大きな補強はせず、現有戦力という「財産」を活かそうという清宮氏の方針に、選手はもちろん、スタッフ、ファン、さらには会社も一丸となった。

 就任直後に選手たちの前で話をした時だった。
 「本当に真剣に話を聞いてくれました。これは何か違うことが起こるんじゃないかという期待感を肌で感じました」と清宮氏。

 就任1年目のリーグ戦の結果は、入れ替え戦は免れたものの8位に終わった。しかし、失点の少なさは2位、得点は4位、これをみて清宮氏は「ただ不器用なだけ。鍛えれば問題ない」と今後の成長を確信したという。そういう意味で、成績以上に大きな成果を上げた年となった。

 そして、この確信は着実に現実のものとなり、今回の優勝につながった。悲願の日本一を達成した2月28日は、2010年の悔しさと、それを汲み取った指導者と、4年間の努力が報われた日となった。

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垂秀夫
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