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今の私立大学生の仕送り額や生活費の平均は?
現在、大学無償化へ向けての審議が進んでいます。実施は2020年4月が想定されているとのこと。たしかに大学はお金がかかりすぎることで、経済的に余裕のない世帯から教育を受ける機会を奪っているという状況があります。では現在、大学生が生活していくにはどのようなお金がかかっているのでしょうか。ここでは、特に私立大学に通う学生について、経済的な状況を見てみましょう。
内訳を見ると、受験費用253,300円。住居費595,100円、初年度納付金1,333,418円、仕送り額(4月~12月)が781,000です。家賃や敷金礼金といった住居費に関しては、都心部の大学とそれ以外の大学でやや差があることは想定できます。しかし、初年度納付金が大きなウェイトを占めていることはどの地域の大学でも共通と考えていいでしょう。また、こういった費用をまかなうために「借入れ」をした家庭は17.0%、金額は199万円で過去最高となっています。
この仕送り額は家賃(平均62,800円)を含んでいるので、仕送りに占める家賃の割合は75.6%となります。つまり、大学生の仕送りによる生活費は20,300円、一日あたり、677円(30日計算)です。これは過去もっとも低い水準となっています。ちなみにピーク時は1990年度の2460円。この時から比較すると現在は2割という低水準です。いくら学生は贅沢できないとはいえ、1日677円での生活はほぼ不可能です。大学生はアルバイトすることが前提であることは間違いないでしょう。
入学の年にかかる費用は年収の3割
東京私大教連(東京地区私立大学教職員組合連合)は、2018年に関東1都5県の私立大学14大学を対象として「私立大学新入生の家計負担についてのアンケート」を行いました。有効回答件数は4181件。ここに記された情報によると、「入学の年にかかる費用(自宅外通学者)」は296万2918円となっています。また、私立大学に子どもを進学させる世帯の平均年収は939万6000円。つまり年収の31.9%が入学の年にかかることが明らかになっています。内訳を見ると、受験費用253,300円。住居費595,100円、初年度納付金1,333,418円、仕送り額(4月~12月)が781,000です。家賃や敷金礼金といった住居費に関しては、都心部の大学とそれ以外の大学でやや差があることは想定できます。しかし、初年度納付金が大きなウェイトを占めていることはどの地域の大学でも共通と考えていいでしょう。また、こういった費用をまかなうために「借入れ」をした家庭は17.0%、金額は199万円で過去最高となっています。
仕送りによる1日の生活費は677円
「仕送り額の平均」は、新生活準備や教材購入費用がかかる5月で99,700円、6月以降の月平均が83,100円です。この金額はいずれも過去もっとも低い水準となっています。6月以降の仕送り額が最も高かったのは1994年の124,900円。この時と比べて現在は41,800円(33.5%)減少しています。この仕送り額は家賃(平均62,800円)を含んでいるので、仕送りに占める家賃の割合は75.6%となります。つまり、大学生の仕送りによる生活費は20,300円、一日あたり、677円(30日計算)です。これは過去もっとも低い水準となっています。ちなみにピーク時は1990年度の2460円。この時から比較すると現在は2割という低水準です。いくら学生は贅沢できないとはいえ、1日677円での生活はほぼ不可能です。大学生はアルバイトすることが前提であることは間違いないでしょう。
なぜ仕送りは減っているのか
私立大学に送り出す世帯の平均年収939万円という数字を見ると、それなりに豊かな層という感じがします。それでも、仕送り額は年々減っています。この点はどう考えたらいいのでしょうか。ひとつには、大学生の子どもがいる世帯は同時に親の介護を行っている可能性があります。また同時に、老後の資金に対する不安が高く、あまり支出にまわせないのかもしれません。少なくとも1990年代のように、団塊の世代が働き盛りだった時代とは、かなり様相が異なっていると言えるでしょう。<参考サイト>
私立大学新入生の家計負担調査 2018年度│東京私大教連
http://tfpu.or.jp/wp-content/uploads/2019/04/2018kakei-hutan-chousa20190403.pdf
私立大学新入生の家計負担調査 2018年度│東京私大教連
http://tfpu.or.jp/wp-content/uploads/2019/04/2018kakei-hutan-chousa20190403.pdf
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