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DATE/ 2019.07.02

「世渡りの上手い」人に共通する特徴とは?

 「世渡り上手」は、褒め言葉でもあり、時には皮肉や嫌味、揶揄として使われる言い回しにもなる言葉。処世術に長け、いつも「上手いことやっている」、そんな人に嫉妬したり、羨ましいと感じることもあるかもしれません。

 地味で正直な「不器用ですから…」という生き方もかっこいいと感じながらも、誰だってできることなら世の中は上手く渡っていきたいもの。そこで今回は「世渡りの上手い人」に共通する特徴を見極め、世渡り上手になるためのヒントを探っていきます。

アンケート調査「世渡り上手」に共通する5つのポイント

 20~50代の男女30人に「世渡りが上手いと感じるのは、どんな人?」というテーマでアンケートを実施しました。その結果から見えてきた、世渡り上手な人に共通する5つのポイントをご紹介します。

1:目上の人に可愛がられる素直な妹・弟キャラ
・全く営業はしないのにいつも仕事が舞い込んで来る後輩。年上の知人や友人が世話を焼きたくなる素直な妹キャラなので仕事の斡旋が絶えない。(40代・女性)
・人が嫌がる面倒なことも「自分がやっときまーす」と笑顔で対応する同僚は、上司に贔屓にされ、部下にしたい社員ナンバーワンと言われ可愛がられている。(30代・男性)

2:人の気持ちや空気を察するのが早い
・トラブルの気配を察すると、人の間に入って火消しや根回しができる友人。大きな問題になる前に素早く行動できるのは、世渡り上手のポイント。(30代・男性)
・おもしろくないだろうな、とか、何かあったのかな、とか他人の気持ちの機微に敏感な人。心配りが出来るので皆から慕われ、その結果味方がどんどん増えていく。(20代・女性)

3:人見知りせず、誰とでも会話ができる
・エレベーターで社長と一緒になったら普通緊張するのに、ガンガン話しかける同僚。おもしろくて可愛げがあり、人にすぐ覚えてもらえる世渡り上手。(20代・男性)
・パーティーなどで見ず知らずの人とのコミュニケーションを楽しめる人は、印象もいいし人脈も広がるし、困った時に助けてくれるブレーンが沢山いる。(50代・男性)

4:褒め言葉やお世辞をさらりと言える
・「これ言ったらお世辞っぽい?」と躊躇することなく、自然に人を褒められる友達。褒められて嫌な気持ちになる人はそういないので皆から好かれている。(40代・女性)
・本音か建前か分からないくらいスマートに、他人を褒めることが出来る人。褒め上手は世渡り上手だなと思う。(30代・男性)

5:頼ったり、お願いすることに抵抗がない
・ひとりで抱え込まず、すぐ誰かに相談したり頼ったりできる人は世渡り上手。プライドや意地が強いと壁を感じるし、他人に疎まれると思う。(50代・女性)
・甘えたり頼ったりすることで、人の懐に飛び込めるのは世渡り上手。頼りにされると、信頼されていると相手に思わせることができるし、どっちもハッピーになれるのがすごい。(30代・男性)

自称・他称「世渡り上手さん」に聞く、その秘訣とは?

 周りに「世渡り上手」と言われている男女ふたりにも、そのことをどう思っているのか、また世渡り上手になるためのポイント等を聞いてみました。

<男性Kさん(43歳)>
 「世渡り上手とは自分では思いません。人の見てないところで色々努力もしていますが、それを見せないのは逆にかっこいいのでは?とも思います(笑)。気を付けているのは、相手の気持ちを察したり、場の空気を考えて出来ることをすること。盛り上げ役も買って出ます。ムダに敵を作らないので、味方になってくれる人も多いのが有り難いです。世渡りの障害になるのは第一に人間関係のもつれですから、対人関係には気を使っています。」

<女性Sさん(33歳)>
 「確かにそんなに苦労せず周りに助けられて生きてきました。色んなことを学べる年上の人との付き合いが好きなのもあり、自然と世渡りが上手くなったのかも。でも、何か人にしてもらったら感謝や御礼の気持ちを表すとか恩返しするとか、そういうことをきちんとしないと、悪い意味で”世渡り上手”と言われかねないのでそこは注意しています。また、愛想がいい方なので八方美人みたいに言われることもありますが、多くの人といい関係を築くのは大事なことだと思います。」

 「世渡りが上手い」と言われる2人は、時に心ないやっかみや嫌味を感じることもあるそうですが、いずれも大切にしていることは、人間関係を良好にするためのコミュニケーション。それによって人に嫌われることなく、味方を増やしていることが、上手く世の中を渡っていくのに重要なポイントなのだということも分かってきました。

 アンケートが導き出した5つの特徴を見ても、そのいずれも対人関係に関わること。やはりコミュニケーション能力と、「人に好かれる」ということが、世渡りには最も不可欠な要素だと言えるのではないでしょうか。
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