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外国人が訪れるべき「日本の観光地」ランキング
日本を訪れる外国人の数は年々増えています。特に最近では、3大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)以外を訪問する旅行者も増えています。朝日新聞の記事によると、2018年に3大都市圏のみを訪れた旅行者は1319 万人、一方、地方を訪れた旅行者は1800万人と1.4倍の差がついています。
では、実際に場所としてはどこが人気なのでしょうか。詳しく見てみましょう。
1.先進性・独創性をもつ観光についての社会的・技術的イノベーションが存在すること
2.2019年に重要な発展計画が存在する、あるいはイベントが行われること
3.ガイジンポット編集部が独自に着眼している世界の旅行・観光トレンドの1つが反映されていること
やや漠然とした基準ですが、実際のランキングおよび評価ポイントを具体的に見てみましょう。以下、ランキングトップ10です。
1位 鳥取県
2位 福岡市(福岡県)
3位 代官山(東京都)
4位 小豆島(香川県)
5位 甲州市(山梨県)
6位 みちのく潮風トレイル(青森県~福島県)
7位 三重県
8位 鶴岡市(山形県)
9位 房総半島(千葉県)
10位 静岡西部(静岡県)
なかなか個性的な顔ぶれという感じがします。1位は鳥取県、鳥取といえば砂丘がまず思い浮かびます。2位は九州の中心地福岡市、3位は東京、渋谷区代官山となりました。少し詳しくみてみましょう。
また、「大山」でのスノーボード、「鳥取砂丘」の海沿いをファットバイク(タイヤの太い自転車)で走るツアーやパラグライダー、砂丘を滑り降りるサンドボードなどといった、自然を利用した豊かな冒険アクティビティの数々も選ばれた理由のようです。
2018年に観光庁が行った「訪日外国人消費動向調査」によると、「今回の旅行でしたこと」は、スキー・スノーボード、温泉入浴、自然体験ツアー、花見が上位とのことです。観光庁の担当者は「訪日客の関心が多様化し、『コト消費』への関心が高まっている」とみているとのこと。つまり、これまでの有名な特定の場所を訪れる観光から、よりさまざまなエリアでのさまざまな「体験」をする観光にシフトしているということのようです。
ともあれ、こんなふうに普段の見方から一歩視点をずらすと、あまり見たことのない日本の姿が見えてきます。日本の魅力を味わう体験、実はまだまだ眠っているのではないでしょうか。
では、実際に場所としてはどこが人気なのでしょうか。詳しく見てみましょう。
2019年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング
外国人向け情報サイト「ガイジンポット(GaijinPot)」(株式会社ジープラスメディア・東京都港区)は2019年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング「Top 10 Japan Travel Destinations For 2019」発表しています。このサイトは、主に欧米圏の読者に向けて、日本の景観、グルメ、体験など各種観光情報を取材し英語で発信しています。今回のランキング評価基準は以下の3点。1.先進性・独創性をもつ観光についての社会的・技術的イノベーションが存在すること
2.2019年に重要な発展計画が存在する、あるいはイベントが行われること
3.ガイジンポット編集部が独自に着眼している世界の旅行・観光トレンドの1つが反映されていること
やや漠然とした基準ですが、実際のランキングおよび評価ポイントを具体的に見てみましょう。以下、ランキングトップ10です。
1位 鳥取県
2位 福岡市(福岡県)
3位 代官山(東京都)
4位 小豆島(香川県)
5位 甲州市(山梨県)
6位 みちのく潮風トレイル(青森県~福島県)
7位 三重県
8位 鶴岡市(山形県)
9位 房総半島(千葉県)
10位 静岡西部(静岡県)
なかなか個性的な顔ぶれという感じがします。1位は鳥取県、鳥取といえば砂丘がまず思い浮かびます。2位は九州の中心地福岡市、3位は東京、渋谷区代官山となりました。少し詳しくみてみましょう。
1位は「冒険とアニメ」の鳥取
鳥取は人気漫画・アニメ『名探偵コナン』の作者、青山剛昌氏の出身地です。漫画・アニメミュージアム「青山剛昌ふるさと館」があったり、街のさまざまなところにコナンの銅像や絵があったり、「コナンの聖地」となっています。これを「コナンタウン」として、2018年にアメリカの深夜トーク番組「CONAN」で、司会の同名のコナン・オブライエン氏がネタにしたことをきっかけとして注目を集めたそうです。また、「大山」でのスノーボード、「鳥取砂丘」の海沿いをファットバイク(タイヤの太い自転車)で走るツアーやパラグライダー、砂丘を滑り降りるサンドボードなどといった、自然を利用した豊かな冒険アクティビティの数々も選ばれた理由のようです。
2位は「進歩的な街」福岡市
福岡市は「パートナーシップ宣誓制度」を設け、同性のカップルをパートナーとして公的に認め、サポートを行っています。LGBTQのコミュニティとしては東京と大阪に次ぐものになってきているようです。また、海外にも広く開かれており、外国人が会社を立ち上げることも比較的容易とのこと。こういった進歩的な街の様子が、魅力として捉えられているようです。3位は「大人の街」代官山
渋谷区代官山は洗練された大人の街、というイメージのようです。また東京の名所の一つ、渋谷駅前のスクランブル交差点から遠くないのに雰囲気が全く異なります。おしゃれなカフェ、ショップにレストランなどが点在する様子は、都市を散策する楽しさに通じるようです。小豆島、甲州市、みちのく潮風トレイル
4位小豆島は香川県。瀬戸内海に浮かぶ島で、瀬戸内芸術トリエンナーレが毎回注目を集めているとのこと。5位甲州市は言わずと知れたワインの都。6位みちのく潮風トレイル(青森県~福島県)は東北の太平洋沿いを進みます。森や海、震災から回復する町を感じるルートです。日本観光は「体験」へシフト
なかなかディープだな、という印象もあります。日本で暮らしていても、知らなかった、行ってみたい!と思わせるものもあるのではないでしょうか。2018年に観光庁が行った「訪日外国人消費動向調査」によると、「今回の旅行でしたこと」は、スキー・スノーボード、温泉入浴、自然体験ツアー、花見が上位とのことです。観光庁の担当者は「訪日客の関心が多様化し、『コト消費』への関心が高まっている」とみているとのこと。つまり、これまでの有名な特定の場所を訪れる観光から、よりさまざまなエリアでのさまざまな「体験」をする観光にシフトしているということのようです。
ともあれ、こんなふうに普段の見方から一歩視点をずらすと、あまり見たことのない日本の姿が見えてきます。日本の魅力を味わう体験、実はまだまだ眠っているのではないでしょうか。
<参考サイト>
・地方に広がる訪日客の波 3大都市圏の1.4倍にも|朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASM6N6JNFM6NULFA03N.html
・2019年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング「Top 10 Japan Travel Destinations For 2019」発表!|GPlusMedia
https://gplusmedia.com/ja/press-room/top-10-japan-travel-destinations-2019/
・TOP 10 JAPAN TRAVEL DESTINATIONS FOR 2019 | GaijinPot Travel
https://travel.gaijinpot.com/top-10-japan-travel-destinations-for-2019/
・なぜ1位に鳥取?外国人にも愛される日本の個性的なまち【2019】|TRIP EDITOR
https://tripeditor.com/357357
・地方に広がる訪日客の波 3大都市圏の1.4倍にも|朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASM6N6JNFM6NULFA03N.html
・2019年外国人が訪れるべき日本の観光地ランキング「Top 10 Japan Travel Destinations For 2019」発表!|GPlusMedia
https://gplusmedia.com/ja/press-room/top-10-japan-travel-destinations-2019/
・TOP 10 JAPAN TRAVEL DESTINATIONS FOR 2019 | GaijinPot Travel
https://travel.gaijinpot.com/top-10-japan-travel-destinations-for-2019/
・なぜ1位に鳥取?外国人にも愛される日本の個性的なまち【2019】|TRIP EDITOR
https://tripeditor.com/357357
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