社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
話が「面白い人」と「つまらない人」の違いとは?
話が面白い人には自然と人が集まり、ビジネスでも活躍している人が多いものです。一方で、自分の話はつまらない、と話すことに苦手意識を持っている人も意外と多いのではないでしょうか。
そこで今回は、話が「面白い人」と「つまらない人」の違いについて30人の男女にアンケート。話の「面白さ」に決定的な違いが出るポイントを見極め、聞く人が楽しく心地よく耳を傾けてくれるコツを分析していきます。
起承転結を意識して話すことは大切ですが、文章とは違い相手に直接語りかける時は、結果から伝えたり、大事な事を先に持って来たり、その組み立てをカスタマイズできると「面白い」と思われるよう。「何について話しているのか分からないと相手が聞く姿勢にならないから時系列ではダメ」、「やはり話が面白い人は相手が納得できる最短距離で話の順番を構成できる」など、伝える順序がいつも同じでは「つまらない」と思われてしまうようです。
・パンチラインがある⇔話が平坦で抑揚がない
「話が面白い友人はキーワード的な言葉を使うのが巧い。話が終わった後も、その言葉をつい皆が使っています」という方もいるように、話の内容を一言で印象づけるようなパンチライン、つまりパワーワードを使いこなすと「面白い」と感じるもの。色々話した後に「つまりこうゆうこと?」とまとめてしまわれるようなポイントのぼやけた話し方をすると、つまらない話だったということなのかもしれません。
・語彙力が豊富⇔同じ言葉ばかり繰り返す
「何を食べて美味しかった」というような話はよくありますが、ただ「美味しかった」「旨かった」ではなく、どんな味でどんな風に美味しかったのかを豊富な語彙力で伝えられると、聞く相手の想像力をかき立て「面白い」と感じるもの。「同じことを言うのでも、色んな言葉に置き換えられる人の話は新鮮に聞こえて飽きない」、「自分の話は、楽しかった、美味しかった、疲れたと単純な言葉しか出て来ないので話が膨らまない」など、言葉のバリエーションも話し上手の秘訣です。
・譬え話が巧い⇔譬えると余計分かりにくくなる
「ちょっと難しい話も譬え話ひとつで相手に理解させる人はすごい」「頑張って面白くしようとした譬え話で、相手を混乱させるつまらない先輩に困っている」と、譬え話は諸刃の剣。話が面白い人は、身近なことや相手の興味がある分野を引き合いに出して簡潔に伝えますが、つまらない人は装飾し過ぎたり、ウケを狙って突飛な例を挙げ、余計に話を複雑にさせてしまうのでは。何に譬えるかは、相手に合わせるべきものと意識したいですね。
・ストーリーで聞かせる⇔感情優先でひとりよがり
「愚痴のはずなのに、思わずもっと聞きたいと思ってしまう友人の話はワクワクドキドキのドラマ性がある」というように、単なる愚痴でも面白い、つまらないの差があるものです。一方、「つまらないのは、ひどい、辛い、許せないなど感情ばかりの愚痴」。愚痴に至るまでのストーリーや、エピソードなどがないと、聞いている方も「つまらない」を超えて「つらい」はず。聞く人を自分に引き寄せるには、シナリオのような物語も必要なのでは。
・臨場感がある⇔事実のみを伝える
聞いている人に、まるで目の前で起こっていることを見ているように感じさせるのが「臨場感」。相手が具体的に話を理解し引き込まれるには、この臨場感も欠かせないもの。「話上手の代表格の落語家さんは、オノマトペのような擬音語や擬態語、声のトーンや大きさ、スピードや間合いなどの緩急でも話を面白く演出している」という意見もありましたが、まさにその通り。直立不動で淡々と事実のみ伝えるのではなく、身振りや手振りも使って聞く人の心を掴むのも「面白い」のポイントです。
これから始まるドラマがあるとして、その内容が面白いこともさることながら、「こんなドラマが始まるよ!」「こんなテーマのドラマで、見所は…」といった、興味をそそる予告までできるのが、話が「面白い人」になれるかどうかの境界線なのかも。なんとなく着けたテレビで流し見されるだけのつまらないドラマにならないためにも、観る人=ここでは聞く人の興味や期待など、相手の立場を汲んだストーリーテラーになることを意識したいものですね。
そこで今回は、話が「面白い人」と「つまらない人」の違いについて30人の男女にアンケート。話の「面白さ」に決定的な違いが出るポイントを見極め、聞く人が楽しく心地よく耳を傾けてくれるコツを分析していきます。
「面白い」と「つまらない」の分かれ目、ここにあり!
・話しの組み立てが巧い⇔時系列でしか話せない起承転結を意識して話すことは大切ですが、文章とは違い相手に直接語りかける時は、結果から伝えたり、大事な事を先に持って来たり、その組み立てをカスタマイズできると「面白い」と思われるよう。「何について話しているのか分からないと相手が聞く姿勢にならないから時系列ではダメ」、「やはり話が面白い人は相手が納得できる最短距離で話の順番を構成できる」など、伝える順序がいつも同じでは「つまらない」と思われてしまうようです。
・パンチラインがある⇔話が平坦で抑揚がない
「話が面白い友人はキーワード的な言葉を使うのが巧い。話が終わった後も、その言葉をつい皆が使っています」という方もいるように、話の内容を一言で印象づけるようなパンチライン、つまりパワーワードを使いこなすと「面白い」と感じるもの。色々話した後に「つまりこうゆうこと?」とまとめてしまわれるようなポイントのぼやけた話し方をすると、つまらない話だったということなのかもしれません。
・語彙力が豊富⇔同じ言葉ばかり繰り返す
「何を食べて美味しかった」というような話はよくありますが、ただ「美味しかった」「旨かった」ではなく、どんな味でどんな風に美味しかったのかを豊富な語彙力で伝えられると、聞く相手の想像力をかき立て「面白い」と感じるもの。「同じことを言うのでも、色んな言葉に置き換えられる人の話は新鮮に聞こえて飽きない」、「自分の話は、楽しかった、美味しかった、疲れたと単純な言葉しか出て来ないので話が膨らまない」など、言葉のバリエーションも話し上手の秘訣です。
・譬え話が巧い⇔譬えると余計分かりにくくなる
「ちょっと難しい話も譬え話ひとつで相手に理解させる人はすごい」「頑張って面白くしようとした譬え話で、相手を混乱させるつまらない先輩に困っている」と、譬え話は諸刃の剣。話が面白い人は、身近なことや相手の興味がある分野を引き合いに出して簡潔に伝えますが、つまらない人は装飾し過ぎたり、ウケを狙って突飛な例を挙げ、余計に話を複雑にさせてしまうのでは。何に譬えるかは、相手に合わせるべきものと意識したいですね。
・ストーリーで聞かせる⇔感情優先でひとりよがり
「愚痴のはずなのに、思わずもっと聞きたいと思ってしまう友人の話はワクワクドキドキのドラマ性がある」というように、単なる愚痴でも面白い、つまらないの差があるものです。一方、「つまらないのは、ひどい、辛い、許せないなど感情ばかりの愚痴」。愚痴に至るまでのストーリーや、エピソードなどがないと、聞いている方も「つまらない」を超えて「つらい」はず。聞く人を自分に引き寄せるには、シナリオのような物語も必要なのでは。
・臨場感がある⇔事実のみを伝える
聞いている人に、まるで目の前で起こっていることを見ているように感じさせるのが「臨場感」。相手が具体的に話を理解し引き込まれるには、この臨場感も欠かせないもの。「話上手の代表格の落語家さんは、オノマトペのような擬音語や擬態語、声のトーンや大きさ、スピードや間合いなどの緩急でも話を面白く演出している」という意見もありましたが、まさにその通り。直立不動で淡々と事実のみ伝えるのではなく、身振りや手振りも使って聞く人の心を掴むのも「面白い」のポイントです。
話が「面白い人」は、聞かせる準備ができている?
30人の方からいただいたアンケートから抽出した6つの分かれ目は、いずれも「分かる!」というポイントだったのではないでしょうか。この6つの相違点を見てみると、話が「面白い人」とは、単にウケを狙えたり、笑えるオチをつけられるというのではなく、聞く相手の気持ちや、期待などを回収できる人だとも言えます。これから始まるドラマがあるとして、その内容が面白いこともさることながら、「こんなドラマが始まるよ!」「こんなテーマのドラマで、見所は…」といった、興味をそそる予告までできるのが、話が「面白い人」になれるかどうかの境界線なのかも。なんとなく着けたテレビで流し見されるだけのつまらないドラマにならないためにも、観る人=ここでは聞く人の興味や期待など、相手の立場を汲んだストーリーテラーになることを意識したいものですね。
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
物知りもいいけど知的な教養人も“あり”だと思います。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,500本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
地球上の火山活動の8割を占める「中央海嶺」とは何か
海底の仕組みと地球のメカニズム(1)海底の生まれるところ
海底はどうやってできるのか。なぜ火山ができるのか。プレートが動くのは地球だけなのか。またそれはどうしてか。ではプレートは海底の動きの全てを説明できるのか。地球史規模の海底の動きについて、海底調査の実態から最新の...
収録日:2020/10/22
追加日:2021/05/02
「国際月探査」とは?アルテミス合意と月探査の意味
未来を知るための宇宙開発の歴史(9)宇宙開発を継続するための国際月探査
現在の宇宙開発は「国際月探査」を合言葉に掲げている。だが月は人類の移住先にも適さず、探査にさほどメリットがない。にもかかわらずなぜ「月探査」が目標として掲げられているのか。それは冷戦後、宇宙開発の目標を失った各...
収録日:2024/11/14
追加日:2025/09/16
成長を促す「3つの経験」とは?経験学習の基本を学ぶ
経験学習を促すリーダーシップ(1)経験学習の基本
組織のまとめ役として、どのように接すれば部下やメンバーの成長をサポートできるか。多くの人が直面するその課題に対して、「経験学習」に着目したアプローチが有効だと松尾氏はいう。では経験学習とは何か。個人、そして集団...
収録日:2025/06/27
追加日:2025/09/10
トランプ・ドクトリンの衝撃――民主主義からの大転換へ
トランプ・ドクトリンと米国第一主義外交(1)リヤド演説とトランプ・ドクトリン
アメリカのトランプ大統領は、2025年5月に訪れたサウジアラビアでの演説で「トランプ・ドクトリン」を表明した。それは外交政策の指針を民主主義の牽引からビジネスファーストへと転換することを意味していた。中東歴訪において...
収録日:2025/08/04
追加日:2025/09/13
各々の地でそれぞれ勝手に…森林率が高い島国・日本の特徴
「集権と分権」から考える日本の核心(5)島国という地理的条件と高い森林率
日本の政治史を見る上で地理的条件は外せない。「島国」という、外圧から離れて安心をもたらす環境と、「山がち」という大きな権力が生まれにくく拡張しにくい風土である。特に日本の国土は韓国やバルカン半島よりも高い割合の...
収録日:2025/06/14
追加日:2025/09/15