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DATE/ 2020.11.14

外国人も困る日本の「ゴミの分別」ルール

 海外から日本に移り住んできた方々の最も困ることに《ゴミの分別がわからない》というアンケート結果が出ているそうです。自治体ごとでルールが異なっていますし、日本人でも引越ししてきたばかりだと勝手の違いに戸惑うこともあるくらいです。海外から来た方がカルチャーショックを受けるのも無理ないでしょう。

 逆に考えてみれば日本から海外へ留学・赴任すれば、現地のゴミ分別ルールに困惑することになるのでしょうか? 今回は国内外で異なるゴミの分別事情を見ていきます。

燃える? 燃えない? 自治体によって異なるゴミ区分

 日本のゴミ収集における基本的な分別はおよそ4つに分けることができます。自治体によって名称は異なりますが、

 1、燃えるゴミ
 2、燃えないゴミ
 3、資源ゴミ
 4、粗大ゴミ

 という分け方が一般的でしょう。資源ゴミは「びん/缶/ペットボトル」などで分かれ、使用済みの電池や蛍光管などを「有害ゴミ」として別枠にしているところも多く見られます。近年問題になっているプラスチックは「プラスチックゴミ」として独立して回収している自治体もあれば、「燃えるゴミ」もしくは「燃えないゴミ」に含めている自治体もあります。その「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」の仕分けさえも自治体によって異なっているのがややこしいですね。

 何故このような差が出てくるのかは、各地のゴミ処理施設の焼却能力とダイオキシンの発生を抑える設備の性能によるようです。高温を出せる炉が備え付けられていて、かつ有害物質が拡散しないシステムがあれば燃やせる物の幅が広がるというわけですね。

分別種類最多は45項目! 各自治体のゴミ収集事情

 政令指定都市のひとつである神奈川県川崎市のゴミ分別はかなりシンプルです。週2回回収される「普通ゴミ」は可燃/不燃を問わず、「資源ゴミ」「小物金属」「粗大ゴミ」以外のものすべて。「資源ゴミ」は5種類あり、「空き缶・ペットボトル」「空きびん」「使用済み乾電池」「ミックスペーパー」「プラスチック製包装容器」となっています。

 お住いの自治体によっては大雑把な分別に見えるかもしれませんが、川崎は政令指定都市の中ではゴミの排出量が最も少ないことでも有名です。1990年に「ゴミ非常事態宣言」をして以来、積極的にゴミ対策に取り組み、97年には日本初の「エコタウン地域」になりました。

 一方、高齢化・過疎化に直面していた徳島県上勝町では焼却炉を買う余裕がなかったため、ゴミを出さない方向へと舵を切りました。徹底したゴミ処理の結果、現在ではリサイクル率80%という驚異的な数値を誇っています。生ゴミは各家庭で堆肥化させるのが基本で、それ以外のゴミはなんと45項目にまで分類され、各家庭から処理場に持ち込まれるようになっています。その目覚ましい成果は日本国内のみならず、海外メディアからも注目されしばしば報道や視察が訪れているそうです。

海外ではこんな分別も

 日本の外ではどのような分別がされているのでしょうか? 韓国ソウルのゴミ分別を見てみますと、

1、一般ゴミ
2、生ゴミ
3、資源ゴミ

 と、一見シンプルです。しかしソウルでは「生ゴミ」は専門業者が処理して家畜の食料や堆肥に再利用するために、その他のゴミと一緒にならないよう集められています。そのため動物が食べられないもの、野菜の皮や骨、貝殻、塩分の強いものは「一般ゴミ」に分類されるそうです。

 この生ゴミの再利用、堆肥化は近年世界各国で取り入れられています。いずれ日本でもスタンダードになっていくかもしれません。

 中国上海では2019年から施行されているゴミの分別条例が出されました。

1、生ゴミ(濡れたゴミ、食品類)
2、乾燥ゴミ(紙など)
3、リサイクルゴミ
4、有害ゴミ

 と、大別して4種類に分けられているようですが、条例が出た当初はかなり混乱を招いたようです。「生ゴミ」と「乾燥ゴミ」の区別が難しく、どれをどこに分類するのかわからない市民が続出したとか。鶏の骨は生ゴミで、豚の骨は乾燥ゴミ……では牛の骨はどちら……? なんだかトンチを効かせて答えるクイズのようですね。現在では上海市の方で分別一覧サイトが閲覧できるようになっています。

 多くの日本人駐在員も住むドイツのデュッセルドルフ、こちらでは基本的にゴミ出しは数種類の色分けされたゴミ箱に捨てるようになっています。

1、黄色のゴミ箱(プラスチック容器、梱包材、金属容器など)
2、青色のゴミ箱(紙のゴミ)
3、茶色のゴミ箱(植物などの有機物)
4、黒色のゴミ箱(生ゴミ、その他)

 これに加えて、電池はスーパーなどの回収ボックス、飲料水のびんは街角の専用コンテナへ……やはりなれるまではどこの国でも大変そうです。日本に来た外国人が特別大変だというよりは、新しい土地に移れば誰でもゴミ分別カルチャーショックの洗礼を受けるものだと言えそうです。

<参考サイト>
・『外国人が知らない日本のルールやマナーは「ゴミ出し」と「ビジネスマナー」』YOLO JAPAN
https://www.yolo-japan.co.jp/news-release/5402
・『世界のゴミ、リサイクル』一般社団法人産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター
http://www.cjc.or.jp/study/world_recycle.html
・『川崎市がごみの排出量の少なさで政令指定都市1位達成! 日本屈指のごみ処理先進都市 川崎 には”日本初”の取り組みがいっぱい!』PRTIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000035638.html
・『徳島・上勝町「ゼロ・ウェイスト運動」前編:リサイクル率81%を達成した小さな町の大きな挑戦』nippon.com
https://www.nippon.com/ja/guide-to-japan/gu900038/
・『韓国のゴミの分別・排出方法』KONEST
https://www.konest.com/contents/korean_life_detail.html?id=2277
・『【中国トンデモ事件簿】上海の新ルールで“ゴミ分別大国”に? 注意され管理人の首絞めるトラブルも』FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/articles/-/9677
・『ゴミの分別』ネットdeデュッセル
https://www.netdesumai.de/暮らしの情報/ごみの分別/

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