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DATE/ 2021.03.02

顔の正しい「角質ケア」の方法とは?

 顔の角質ケア、きちんとしていますか? スキンケアはきちんとしているのに肌がごわついたりくすんでしまう、毛穴につまってしまうといった肌トラブルが起こる場合には、角質のターンオーバーがうまくいっていないのかもしれません。間違った角質ケアでも肌トラブルを引き起こしてしまうので、正しいやり方を改めて確認しておきましょう。

なぜ角質ケアが必要なのか?

 私たちの皮膚はいくつもの層が重なって構成されていますが、その一番外側にあるのが角質層になります。角質層は外的刺激から体を守ること、肌の水分を保つことの2つの役割を持っていて、私たちの肌が潤いを保つのに欠かせないものでもあります。

 皮膚の内部では日々新しい細胞が生まれていて、古くなった細胞は内側から外側へ押し上げられて、最終的には角質としてはがれ落ちていく仕組みになっています。これをターンオーバーといいますが、聞いたことがあるかと思います。しかし、生活の乱れなど何らかの原因でうまくターンオーバーが行われないと古い角質が肌に残ったままになり、肌トラブルの原因になってしまうのです。

 そのため、古くなった角質をしっかり取り除いてあげることが健やかな肌を作るのに欠かせないことになっているのです。

角質ケアをするときに気を付けたいポイント

 角質ケアというと「角質はすべて除去しよう」と思うかもしれませんが、本来肌に残るべき角質も除去してしまうと本来の役割を果たすことができずに肌トラブルの原因になってしまうことも。正しくターンオーバーされるよう、角質ケアは古い角質だけを除去することが目的だということを忘れないようにしましょう。

 クレンジングバームやふき取り化粧水など、さまざまな角質ケアアイテムが出ていますが、使うときに気を付けたいのは「やりすぎないこと」です。毎日ケアしてしまうと肌への負担が大きくなってしまうので、スペシャルケアの位置づけで週1~2回程度に抑えるのが良いでしょう。また、ごっそり角質をとりたいという気持ちで長時間かけたり、ついつい力が入ってしまうかもしれませんが、肌への負担を考えてほどほどに抑えるのが良いでしょう。

こんなケアをしていたら見直しを

・肌への刺激が強いものを使う

 はがすタイプの毛穴パックや、皮脂対策のさっぱり系洗顔などは、肌への刺激が強くダメージを与えてしまう可能性もあるので控えるのが良いです。また、毛穴の角栓を強引に抜くことも肌を傷めることにつながるので避けるのが良いでしょう。

・複数のアイテムを併用する

 クレンジングバームを使って、スクラブをして、ふき取り化粧水をして…と複数のアイテムを併用することでより効果が得られそうですが、過剰に角質を除去してしまうことにつながりかねません。ケアの過程でアイテムをひとつ追加するだけでも充分効果があるので、角質を除去しすぎないようにすることが大切です。

・角質オフだけでケアを終了してしまう

 角質オフをしたら必ず保湿するのが大切です。スキンケアの基本ですが、特に角質オフをしたあとの肌はとても敏感。なるべく早く保湿して、クリームなどでフタをするようにしましょう。特に紫外線のダメージを受けやすくなっているので気を付けるのが良いでしょう。

正しい角質ケアでつるすべ美肌を手に入れよう

 いかがでしたか? 角質ケアを正しく取り入れるとターンオーバーが正常に行われ、健やかな肌を手に入れることにもつながります。ターンオーバーがうまくいかなくなる原因は加齢もありますが、生活の乱れやストレスも原因といわれています。健やかな肌を手に入れるために、普段から心身ともに健やかであることを心がけたいですね。
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今井むつみ
一般社団法人今井むつみ教育研究所代表理事 慶應義塾大学名誉教授