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賃貸より安い?高級ホテルの長期滞在プラン
「ホテルに住む」と聞くと、一部の有名人やセレブの生活をイメージします。しかし、今は少し間口が広がっているようです。ホテル業界は新型コロナウイルスの影響で宿泊客が減少しており、長期滞在向けプランが比較的割安で販売されています。20代向けから富裕層向けやビジネス向けまで、さまざまな利用者層が想定されたプランがあるようです。ホテルで生活すればさまざまなサービスを享受することができます。清掃や洗濯のサービスに加えて、レストランやラウンジも使えます。もう少しラグジュアリーに暮らしたければ、トレーニングジムやプール、スパといった施設が利用できるホテルもあります。実際のプランを少しみてみましょう。
また、有料サブスクリプションとしてランドリーサービス30泊3万円/一室、ルームサービス30泊6万円/一人といったものが用意されています。プランには、ホテルラウンジでのコーヒーや紅茶、駐車場利用、フィットネスセンター・プール・サウナ利用、ミーティングルームやビジネスラウンジの利用、荷物預かりといったサービスが含まれています。
有料サブスクリプションまで支払うと合計30泊で45万円。一般的な感覚で言えば高額であることに変わりありませんが、一泊あたりで考えると約1.5万円です。同じくらいの広さの部屋を通常予約すると1泊2名1室の最安値でおおよそ4万円弱(税金・サービス料込み)といったイメージ。こう考えると帝国ホテルに住んで1泊1.5万円はかなりお得です。今回の販売の狙いについて、帝国ホテルは「エグゼクティブ層を中心とした"第2の仕事場"としてのご利用のほか、企業規模でのBCP対策や、富裕層のセカンドハウスなどの需要を見込んでいます」とコメントしています。
他にも、京王プラザホテル(新宿区)では、最も高いデラックスタイプの客室で30泊27万円といったプランも販売されました。また同ホテルでは一泊5000円あまりのプランも販売しました(30泊の場合16万円、税・サービス料込)。これは5月中旬までの予約が販売開始2時間で完売したそうです。こういった試みには、他の高級ホテルも続々参入しているようです。
安いプランだと部屋が狭い点は否めませんが、家具などの私物は置かないことを考えれば支障はないかもしれません。7万円程度となれば、一人暮らしの場合もはや都内の賃貸と同程度か、もしくは場所によっては賃貸よりも安いかもしれません。ここまで紹介した「ホテル暮らし」は、これまでは多くの場合両立しなかった、旅行しているように暮らすという新たな経験といえるかもしれません。もしかしたら今だからできる楽しみ方の一つとも言えるのではないでしょうか。高級ホテルのプランの場合、期間は7月あたりまでが多いようです。すでに売り切れているものも多いようなので、計画はお早めに。
帝国ホテル30泊36万円
最初に話題になったのは帝国ホテル(東京都千代田区)です。アパートメントフロアとして3フロア99室を改装し、3月15日から7月15日の期間、1ヶ月単位で長期滞在できる「帝国ホテル サービスアパートメント」を発表しました。2月1日に販売を開始したところ、即日完売したとのこと。料金は30平方メートルの部屋で30泊36万円です。最低宿泊日数は5泊で15万円(いずれも税金・サービス料込)から。よりラグジュアリーに暮らしたければ、より広い部屋での30泊60万円や30泊72万円といったプランもあります。また、有料サブスクリプションとしてランドリーサービス30泊3万円/一室、ルームサービス30泊6万円/一人といったものが用意されています。プランには、ホテルラウンジでのコーヒーや紅茶、駐車場利用、フィットネスセンター・プール・サウナ利用、ミーティングルームやビジネスラウンジの利用、荷物預かりといったサービスが含まれています。
有料サブスクリプションまで支払うと合計30泊で45万円。一般的な感覚で言えば高額であることに変わりありませんが、一泊あたりで考えると約1.5万円です。同じくらいの広さの部屋を通常予約すると1泊2名1室の最安値でおおよそ4万円弱(税金・サービス料込み)といったイメージ。こう考えると帝国ホテルに住んで1泊1.5万円はかなりお得です。今回の販売の狙いについて、帝国ホテルは「エグゼクティブ層を中心とした"第2の仕事場"としてのご利用のほか、企業規模でのBCP対策や、富裕層のセカンドハウスなどの需要を見込んでいます」とコメントしています。
ホテルニューオータニ30泊75万円、京王プラザホテル30泊27万円
他の高級ホテルにも同様のプランがあります。ホテルニューオータニでは36平方メートルの部屋で30泊1名75万円(2名97.5万)といったプラン「新・スーパーTOKYOCATION」があります。期間は2021年2月15日から6月30日のチェックインまで。こちらのプランは朝・昼・晩の3食込でランドリーと会議室利用が無料です。このプランだと一泊あたりの換算で2.5万円。一般の価格だと、スタンダードルーム・食事なしで一泊4万円程度からといったイメージです。これに朝食で和洋食ビュッフェをつけるだけでもプラス5000円くらいになるので、やはり朝・昼・晩の3食込みで一泊2.5万円は破格と言えます。また6泊7日1名21万円(1泊3.5万円)、2名25.5万円(1泊4.25万円)などといったプランも用意されています。他にも、京王プラザホテル(新宿区)では、最も高いデラックスタイプの客室で30泊27万円といったプランも販売されました。また同ホテルでは一泊5000円あまりのプランも販売しました(30泊の場合16万円、税・サービス料込)。これは5月中旬までの予約が販売開始2時間で完売したそうです。こういった試みには、他の高級ホテルも続々参入しているようです。
月額6万9800円から
ここまで、比較的高価な価格帯のホテルをみてきましたが、もう少し気軽に利用できるところもあります。長期滞在プランを提案する予約サイト「goodroomホテルパス」では、定額で全国各地のホテルを検索でき、登録されている施設で自由に住み替えできます。つまりホテルのサブスクです。月額(31日あたり)最安値は6万9800円からで、タイプに応じた料金を支払います(他にも初回登録料9,800円、水道光熱費一泊300円が必要)。試しに都内の物件に絞ると、最安値の6万9800円ではかなり少ないですが、予算を上げていくとそれなりにヒットするようです。安いプランだと部屋が狭い点は否めませんが、家具などの私物は置かないことを考えれば支障はないかもしれません。7万円程度となれば、一人暮らしの場合もはや都内の賃貸と同程度か、もしくは場所によっては賃貸よりも安いかもしれません。ここまで紹介した「ホテル暮らし」は、これまでは多くの場合両立しなかった、旅行しているように暮らすという新たな経験といえるかもしれません。もしかしたら今だからできる楽しみ方の一つとも言えるのではないでしょうか。高級ホテルのプランの場合、期間は7月あたりまでが多いようです。すでに売り切れているものも多いようなので、計画はお早めに。
<参考サイト>
ホテルを生活の場に 長期滞在型プランの販売広がる|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210221/k10012878901000.html
帝国ホテルサービアパートメント|帝国ホテル
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/special/serviced_apartments/index.html
【朝・昼・夕 3食付 長期連泊プラン】新・スーパーTOKYOCATION|The New Otani
https://www.newotani.co.jp/tokyo/stay/plan/staytokyoeattokyo-long/
ホテルを生活の場に 長期滞在型プランの販売広がる|NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210221/k10012878901000.html
帝国ホテルサービアパートメント|帝国ホテル
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/special/serviced_apartments/index.html
【朝・昼・夕 3食付 長期連泊プラン】新・スーパーTOKYOCATION|The New Otani
https://www.newotani.co.jp/tokyo/stay/plan/staytokyoeattokyo-long/
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