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意味不明?職場のローカルルール
「もしかしてうちの会社だけ?」、そう常日頃感じている変なルールがあなたの職場にはありますか?馴れてしまえば当たり前、暗黙の了解として実践している社内ルールも、外野から見たら「そんなのおかしい!」と感じることもありますし、意味不明なローカルルールにいい加減うんざり、という人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、理解しにくい会社のローカルルールをアンケート調査。笑えるものから、ちょっと羨ましいもの、それは即刻やめてあげてと思うものまで、社風をうかがわせる職場のローカルルールを聞かせてもらいました。
「毎朝朝礼があり、社長のつまらない社内放送を起立して聞く儀式がある(小売業)」、「始業前に全員でラジオ体操と社歌を歌わされる(食品メーカー)」、「始業の1時間前には出社しておかなければいけない謎のルール(金融系)」。朝の始業時から職場の独自ルールに縛られている人は案外多く、1日の始まりの朝時間にこそ社内の空気を律したいという姿勢の会社も見られました。しかし朝は忙しく、ムダなルールに割く時間は省いてもらいたい…という声も。
【学校は卒業したのに…うるさい服装ルール】
「外資の広告代理店なのに男性は長髪と髭が禁止。女性はノースリーブとネイルアート禁止。社長の”品が大事”というモットーで、やたら地味な服装が推奨されている(広告系)」、「軽労働もしないし人前にも出ない経理なのに、作業ジャンパーを羽織らないといけないのはなぜ?(製造業・経理)」。他にも、大人になっても校則か?というくらいの服装規定がある職場も多数。一方、「社内は制服ポロシャツというルールがあり、最初は嫌でしたが今は楽でいいなと思っている(設計事務所)」と歓迎するパターンも。
【距離感が居心地悪い?呼び名の決まり】
「社員のコミュニケーションのためという名目で、あだ名や下の名前で呼び合うのがルール(デザイン会社)」、「役職で呼ぶのは禁止。社長でも役員でも”○○さん”とさんづけが義務化(設備会社)」。社員間の距離を縮める目的で、堅苦しい呼び方を禁止する会社も。上層部が良かれと思って作ったルールでしょうが「学生やサークルじゃないんだからあだ名はやめて」、「歳のずっと離れた社長や役員をさんづけは逆に呼びづらい」という新入社員の意見も。気の置けない上司と思われたい人の暴走ルール?
【嬉しいはずの休暇に報連相の義務】
「誕生日休暇があり無条件で休めるのでそれ自体は有り難いのですが…翌月何をして過ごしたか社内報に書かされるという地獄のルールが(アパレル)」、「旅行で休暇を取る時は、訪れる観光地や滞在ホテルの連絡先、交通機関の便名など、詳細に日程表を提出しなくてはいけない(IT系)」。本来休暇は個人の権利や自由があるはずなのに、プライベートを公開して共有する方向の会社も。休暇が推奨されるのは良い事ですが、休暇の内容を報連相しなくてはいけないのはちょっとやり過ぎ?
【社内清掃って業務の一環なの?】
「社内は毎日清掃会社が入りますが、社長の方針でトイレだけは自分たちで掃除する(化粧品会社)」、「月イチで大掃除デーが。その日は仕事を早めに切り上げ、全員で2時間びっちり社内清掃をするというイベント(製造業)」。自分の職場を自分で掃除をすることで仕事の質を高める、という精神論的なルールも。確かに職場を清潔で衛生的に保つのは大切ですが、「トイレを素手で掃除させる小学校のメンタルと一緒」と、自分たちで清掃するのは精神論であって合理的ではないという意見も。
【テレワークでおかしなルール急増】
「上司より先に退室してはいけない暗黙のルールがあるチャットやズーム(不動産会社)」、「テレワークでもなぜかスーツやネクタイ着用というルール(保険代理店)」、「テレワークになってから、1日の仕事スケジュールを毎朝提出しなくてはいけなくなり面倒(電機メーカー)」。テレワークになってから、面倒で意味不明な社内ルールが出来てしまったとお嘆きの方も増えています。会社も馴れないリモートワークで試行錯誤しているのかもしれませんが、まるで遠隔操作!と、それなら出社した方が楽だという人もいました。
しかし、会社のルールを作るのは何も上層部だけではありません。特に新設されたばかりのテレワークに関するルールなどは、リモート作業に詳しい若手社員達が声を上げて変革していくチャンスなのかもしれません。
社内ルールとは社員を一律管理するためにあるものではなく、社員同士の信頼関係をベースに、働き方やポジション、職種などの多様性にも適応したものでなければ不満は溜まる一方に。仕事のモチベーションや効率をアップし、働きやすい職場であるために公平に設定されるべきではないでしょうか。
そこで今回は、理解しにくい会社のローカルルールをアンケート調査。笑えるものから、ちょっと羨ましいもの、それは即刻やめてあげてと思うものまで、社風をうかがわせる職場のローカルルールを聞かせてもらいました。
これって何のため?あなたの職場のローカルルール
【朝礼で社歌に体操?朝の変なお作法】「毎朝朝礼があり、社長のつまらない社内放送を起立して聞く儀式がある(小売業)」、「始業前に全員でラジオ体操と社歌を歌わされる(食品メーカー)」、「始業の1時間前には出社しておかなければいけない謎のルール(金融系)」。朝の始業時から職場の独自ルールに縛られている人は案外多く、1日の始まりの朝時間にこそ社内の空気を律したいという姿勢の会社も見られました。しかし朝は忙しく、ムダなルールに割く時間は省いてもらいたい…という声も。
【学校は卒業したのに…うるさい服装ルール】
「外資の広告代理店なのに男性は長髪と髭が禁止。女性はノースリーブとネイルアート禁止。社長の”品が大事”というモットーで、やたら地味な服装が推奨されている(広告系)」、「軽労働もしないし人前にも出ない経理なのに、作業ジャンパーを羽織らないといけないのはなぜ?(製造業・経理)」。他にも、大人になっても校則か?というくらいの服装規定がある職場も多数。一方、「社内は制服ポロシャツというルールがあり、最初は嫌でしたが今は楽でいいなと思っている(設計事務所)」と歓迎するパターンも。
【距離感が居心地悪い?呼び名の決まり】
「社員のコミュニケーションのためという名目で、あだ名や下の名前で呼び合うのがルール(デザイン会社)」、「役職で呼ぶのは禁止。社長でも役員でも”○○さん”とさんづけが義務化(設備会社)」。社員間の距離を縮める目的で、堅苦しい呼び方を禁止する会社も。上層部が良かれと思って作ったルールでしょうが「学生やサークルじゃないんだからあだ名はやめて」、「歳のずっと離れた社長や役員をさんづけは逆に呼びづらい」という新入社員の意見も。気の置けない上司と思われたい人の暴走ルール?
【嬉しいはずの休暇に報連相の義務】
「誕生日休暇があり無条件で休めるのでそれ自体は有り難いのですが…翌月何をして過ごしたか社内報に書かされるという地獄のルールが(アパレル)」、「旅行で休暇を取る時は、訪れる観光地や滞在ホテルの連絡先、交通機関の便名など、詳細に日程表を提出しなくてはいけない(IT系)」。本来休暇は個人の権利や自由があるはずなのに、プライベートを公開して共有する方向の会社も。休暇が推奨されるのは良い事ですが、休暇の内容を報連相しなくてはいけないのはちょっとやり過ぎ?
【社内清掃って業務の一環なの?】
「社内は毎日清掃会社が入りますが、社長の方針でトイレだけは自分たちで掃除する(化粧品会社)」、「月イチで大掃除デーが。その日は仕事を早めに切り上げ、全員で2時間びっちり社内清掃をするというイベント(製造業)」。自分の職場を自分で掃除をすることで仕事の質を高める、という精神論的なルールも。確かに職場を清潔で衛生的に保つのは大切ですが、「トイレを素手で掃除させる小学校のメンタルと一緒」と、自分たちで清掃するのは精神論であって合理的ではないという意見も。
【テレワークでおかしなルール急増】
「上司より先に退室してはいけない暗黙のルールがあるチャットやズーム(不動産会社)」、「テレワークでもなぜかスーツやネクタイ着用というルール(保険代理店)」、「テレワークになってから、1日の仕事スケジュールを毎朝提出しなくてはいけなくなり面倒(電機メーカー)」。テレワークになってから、面倒で意味不明な社内ルールが出来てしまったとお嘆きの方も増えています。会社も馴れないリモートワークで試行錯誤しているのかもしれませんが、まるで遠隔操作!と、それなら出社した方が楽だという人もいました。
ルールだからと諦めず、まずは新規のルールから変革を。
だいたい「何だかおかしいな」と感じる職場のローカルルールは、時代が変わっても見直されず、目的を忘れて習慣だけが残ってしまったものや、トップの独善的な方針や精神論、それがルールだからと「おかしい」「変えたい」とも考えなくなってしまった人によって現存維持されているものがほとんど。一朝一夕に撤廃して変えるには、負の歴史と闘わなくてはならないこともありそうです。しかし、会社のルールを作るのは何も上層部だけではありません。特に新設されたばかりのテレワークに関するルールなどは、リモート作業に詳しい若手社員達が声を上げて変革していくチャンスなのかもしれません。
社内ルールとは社員を一律管理するためにあるものではなく、社員同士の信頼関係をベースに、働き方やポジション、職種などの多様性にも適応したものでなければ不満は溜まる一方に。仕事のモチベーションや効率をアップし、働きやすい職場であるために公平に設定されるべきではないでしょうか。
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