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アルコール消毒による手荒れ対策とは
すっかり日常に溶けこんだアルコール消毒。しかしそのおかげで手荒れの症状に悩む人が増えたといいます。
なぜアルコールで手荒れが起きるのでしょうか。手荒れが起こる原因や防ぐ方法、その後のハンドケアについて調べてみました。
しかし、石けんやハンドソープによる手洗いやアルコール消毒は、そのバリア機能を弱めてしまいます。バリア機能が弱まると外部からの刺激を受けやすくなるうえ、肌の内部で保たれていた水分も失われがちになります。
皮脂膜はある程度時間が経てば回復しますが、手洗いや消毒をくり返すと回復しきれない状態が続いてしまい、バリア機能はますます低下していきます。その結果、肌の炎症を起こしやすくなり、水分も失われ、乾燥しやすい状態となります。これが手荒れのメカニズムです。
もっとも効果的といわれるのが、「手洗い・消毒直後のハンドクリーム(ジェル)」です。特にアルコール消毒直後は、低刺激性、敏感肌用など手にやさしいタイプのもの、保湿作用のものを選ぶとよいでしょう。
クリームやジェルの塗り方には以下を参考にしてください。せっかく質の高いクリームを買っても塗り方が不十分であれば、うるおい効果も半減してしまいます。
【正しいクリーム・ジェルの塗り方】
1:クリームを適量(人さし指の先から第1関節までの分)とり、手のひらで温めます。
2:クリームを手の甲全体になじませます。
3:指の付け根から、らせんを描くように指先へマッサージするように塗布します。特に爪周りは乾燥しやすいので念入りに行います。
4:指と指の間のつけね(水かき)をつまむように塗り込みます。
5:指が交互になるように両手をギュッとにぎりしめ、血行を促進させましょう。
(コーセー「Dr.PHIL COSMETICS」より。一部編集)
特に親指と人差し指、手のひらの真ん中は荒れやすい箇所。気になるようであれば二度塗りしてしっかり保湿しましょう。特にお風呂上がりは顔同様、重点的にケアをしたいところです。
そのほかにも「手を洗ったあとは保湿化粧水をたっぷりつける」「洗い物の時はゴム手袋をはめる」「洗濯物などの家事では木綿の手袋を使う」といった対応法もあります。
ついつい面倒になってしまう、塗り忘れてしまうという人は、手が濡れたままでも使えるタイプのものがおすすめ。洗面所に置いて視界に入るようにしておけば、塗り忘れが少なくなります。
実は正しい手洗いをしていれば、アルコール消毒は必要ありません。厚生労働省のホームページ「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」(※参考サイト参照)にも、手洗いの後に消毒液を使用する必要はないとあります。手を水ですすぐだけでも、かなりの数のウイルスを減らすことができるからです。
アルコールに敏感な方はアルコールの使用を控え、石けん洗い&ハンドクリームで、しっかりウイルス&手荒れ対策をしましょう!
2:手洗いは、お湯よりも水で!
お湯は皮脂を洗い流してしまいます。手を洗う時はできるだけ水、またはぬるま湯で行いましょう。
3:石けんはよく泡立てる(泡タイプのハンドソープを使う)!
泡タイプのハンドソープを使うか、石けんを泡立てて手を洗いましょう。泡立てたほうが汚れがキレイに落ちるだけでなく、肌への負担も最小限に抑えることができます。
洗い終わったら、泡をしっかりすすいで流しましょう。石けん成分が残っていると肌への刺激となり、手荒れの原因となります。
4:手についた水分は優しく、かつすべて拭き取る!
洗いたての濡れた手は、とても敏感な状態です。手についた水分は、清潔なタオルやペーパーですべて拭き取り、そのあとでハンドクリームを塗りましょう。
ゴシゴシと拭くと肌を痛めるので、タオルなどをそっとあてて、水分を吸い込ませるように拭き取ることが大切です。
いかがでしたか。ほんの少し意識を変えるだけで、手荒れは抑えることができます。
毎日がんばっている手を大切にするためにも、上記の方法をぜひ取り入れてみてくださいね!
なぜアルコールで手荒れが起きるのでしょうか。手荒れが起こる原因や防ぐ方法、その後のハンドケアについて調べてみました。
くり返すアルコール消毒は、皮脂膜にダメージ
皮膚の表面には、皮脂膜と呼ばれる「皮膚のバリア」があります。皮脂膜には化学物質や微生物といった、外からの刺激物の侵入を防ぐ役割があります。しかし、石けんやハンドソープによる手洗いやアルコール消毒は、そのバリア機能を弱めてしまいます。バリア機能が弱まると外部からの刺激を受けやすくなるうえ、肌の内部で保たれていた水分も失われがちになります。
皮脂膜はある程度時間が経てば回復しますが、手洗いや消毒をくり返すと回復しきれない状態が続いてしまい、バリア機能はますます低下していきます。その結果、肌の炎症を起こしやすくなり、水分も失われ、乾燥しやすい状態となります。これが手荒れのメカニズムです。
手荒れしてしまった場合のケア方法
頻繁に手洗いや消毒をしなければならない現状において、少しでも手荒れを防ぐために必要なことは何でしょうか。もっとも効果的といわれるのが、「手洗い・消毒直後のハンドクリーム(ジェル)」です。特にアルコール消毒直後は、低刺激性、敏感肌用など手にやさしいタイプのもの、保湿作用のものを選ぶとよいでしょう。
クリームやジェルの塗り方には以下を参考にしてください。せっかく質の高いクリームを買っても塗り方が不十分であれば、うるおい効果も半減してしまいます。
【正しいクリーム・ジェルの塗り方】
1:クリームを適量(人さし指の先から第1関節までの分)とり、手のひらで温めます。
2:クリームを手の甲全体になじませます。
3:指の付け根から、らせんを描くように指先へマッサージするように塗布します。特に爪周りは乾燥しやすいので念入りに行います。
4:指と指の間のつけね(水かき)をつまむように塗り込みます。
5:指が交互になるように両手をギュッとにぎりしめ、血行を促進させましょう。
(コーセー「Dr.PHIL COSMETICS」より。一部編集)
特に親指と人差し指、手のひらの真ん中は荒れやすい箇所。気になるようであれば二度塗りしてしっかり保湿しましょう。特にお風呂上がりは顔同様、重点的にケアをしたいところです。
そのほかにも「手を洗ったあとは保湿化粧水をたっぷりつける」「洗い物の時はゴム手袋をはめる」「洗濯物などの家事では木綿の手袋を使う」といった対応法もあります。
ついつい面倒になってしまう、塗り忘れてしまうという人は、手が濡れたままでも使えるタイプのものがおすすめ。洗面所に置いて視界に入るようにしておけば、塗り忘れが少なくなります。
手荒れ対策の注意点
1:手洗いをしっかりしていれば、アルコール消毒は必要なし!実は正しい手洗いをしていれば、アルコール消毒は必要ありません。厚生労働省のホームページ「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について」(※参考サイト参照)にも、手洗いの後に消毒液を使用する必要はないとあります。手を水ですすぐだけでも、かなりの数のウイルスを減らすことができるからです。
アルコールに敏感な方はアルコールの使用を控え、石けん洗い&ハンドクリームで、しっかりウイルス&手荒れ対策をしましょう!
2:手洗いは、お湯よりも水で!
お湯は皮脂を洗い流してしまいます。手を洗う時はできるだけ水、またはぬるま湯で行いましょう。
3:石けんはよく泡立てる(泡タイプのハンドソープを使う)!
泡タイプのハンドソープを使うか、石けんを泡立てて手を洗いましょう。泡立てたほうが汚れがキレイに落ちるだけでなく、肌への負担も最小限に抑えることができます。
洗い終わったら、泡をしっかりすすいで流しましょう。石けん成分が残っていると肌への刺激となり、手荒れの原因となります。
4:手についた水分は優しく、かつすべて拭き取る!
洗いたての濡れた手は、とても敏感な状態です。手についた水分は、清潔なタオルやペーパーですべて拭き取り、そのあとでハンドクリームを塗りましょう。
ゴシゴシと拭くと肌を痛めるので、タオルなどをそっとあてて、水分を吸い込ませるように拭き取ることが大切です。
いかがでしたか。ほんの少し意識を変えるだけで、手荒れは抑えることができます。
毎日がんばっている手を大切にするためにも、上記の方法をぜひ取り入れてみてくださいね!
<参考サイト>
・手洗い・アルコール消毒で手荒れや乾燥する方は必見! 正しいハンドケア方法│コーセー「ドクターフィルの読む処方箋」
https://maison.kose.co.jp/article/drphil/g/g-phil-beauty-column-20201006/
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について│厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ「2. 手や指などのウイルス対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
・手洗い・アルコール消毒で手荒れや乾燥する方は必見! 正しいハンドケア方法│コーセー「ドクターフィルの読む処方箋」
https://maison.kose.co.jp/article/drphil/g/g-phil-beauty-column-20201006/
新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について│厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ「2. 手や指などのウイルス対策」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/syoudoku_00001.html
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