いい歳して幼稚な「ベビー社員」とは
皆さんの職場に、いい歳をして幼稚な振る舞いで周りに迷惑をかける「ベビー社員」はいませんか?年齢や肩書きに関係なく、幾つになっても手の焼ける社員に振り回されている方も、少なからずいるのでは。そんな困ったベビー社員の特徴や心理を知り、その対処の仕方を身につけるヒントをご紹介します。
・主演女優症型
スポットライトが当たっていないと気が済まず、悲劇のヒロインを演じて構ってもらおうとするタイプ。人前で泣いたり「もうやめる」と宣言したり、意味深なSNSの発信など、芝居がかった行動で周りを振り回す。感情の起伏が激しく周りを疲弊させるが、アピールの割には仕事の成果が伴わない。
・ヒガミーライン型
自分より優れた人を認めず、上を行かれそうになると嫌味を言ったり悪い噂を吹聴し陥れようとするタイプ。自分を差し置き先を越されるラインを踏まれると、相手を落として自分を守ろうと自信のなさが表面化。努力している人の苦労は理解せず、自分はあまり努力をせずおいしい思いをしたい傾向が。
・女帝たきやま型
大奥の権力者「瀧山」が由来の、長けた社内スキルで支配力を振るいたがるタイプ。権力に敏感で役職者には尽くし信頼を得る一方、部下や出入り業者には別人のようにきつく態度を使い分ける。自分なしでは仕事が回らないシステムを構築して立場を保持しているが、実務能力が高い訳ではない。
・ひとり懲罰委員会型
気に触る言動をする人に、何らかの制裁を加えないと気が済まないタイプ。周りが諌めても「泣き寝入りはしない」と、納得いく謝罪や補償があるまで騒ぎ続ける。ミスの指摘や注意をされると、逆に「自分は悪くない」「パワハラ、モラハラだ」と被害者として訴え、何とか相手を罰しようと画策する。
・フローズンマウス型
思っていることをそのまま口に出し、周りを凍りつかせ職場の雰囲気を壊すタイプ。自分は何を言っても大丈夫という特別感や、「誰も言わないなら自分が言ってあげないと」という使命感を持ち、「さすがだね」と感謝されたり評価されてもおかしくないと思っているため、いくら注意されても響かない。
・正義や純粋という仮面で、わがままを通す
・感情を抑えられず、不満を撒き散らす
・自分は特別扱いして、大事にしてもらいたい
・その時の気分、立場によって態度が豹変する
・自分の非を認めず、他人のせいにする
そのような行動で自分が「他人からどう思われるか」と客観視できていないのが自分が一番のベビー社員ですから、トラブルの際に頭から否定したり、こちらの理論で言って聞かせようとしても、話は通じません。まずは相手の望みを知り、理解して対処の方法を選択する必要があります。
・主演女優症型には?
自分の存在が無視されていると思うと爆発するので、気にかけている、見守っているという態度で接し、時には感謝や賞賛をすること。放っておくとヒロイン街道を暴走しがちなので、細かい指示出しを怠らないようにする。
・ヒガミーライン型には?
自分が脅かされている! という一線を越えると嫉妬で攻撃的になる相手には、「敵ではない」アピールが重要。時には弱みを見せたり愚痴をこぼしたり、「あなたのお陰」と感謝の言葉を伝えて謙虚に振る舞うのも効果的。
・女帝たきやま型には?
本人の資質もあるが、女帝を誕生させるのは職場環境に大きな原因が。社歴が長いから、任せておけば楽だから、そんな理由で能力に見合わないポジションを与え続けるのはNG。新しいスキル獲得に挑戦させるなど、危機感を持たせるのも良いのでは。
・ひとり懲罰委員会型には?
自分が正しい、間違っていない、と優位に立ちたいタイプなので、真っ向から話し合いをしても火に油を注ぐだけ。しかし権威には弱いため、第三者として権威ある立場の人が味方となり仲裁へ導く形がベスト。
・フローズンマウス型には?
若い社員なら空気が読めないで呆れられても、管理職になって部下に言ってはならない一言を放てば「パワハラ」になることを自覚させましょう。総スカンを食らったり、部下からの訴えなどショックなことがないと治らない可能性もありますが、自己反省する機会を持たせるのも大切。
どんなタイプのベビー社員とトラブル等が起こった時でも、決してこちらも感情的になったり、頭ごなしに叱責するのは厳禁。子供同士の喧嘩のようにどちらかが泣いて傷つくまでエスカレートさせずに、保護者の存在となるような冷静な第三者を入れて、対処に当たることも頭の隅に入れて置きたいですね。
職場を乱す、ベビー社員の5つのタイプとは
まずは、社会労務士という立場から様々な企業の内側を見てきた田北百樹子さんの著書『ベビー社員ー職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理』(PHP研究所)を参考に、5つのタイプ別にベビー社員の傾向を紹介します。・主演女優症型
スポットライトが当たっていないと気が済まず、悲劇のヒロインを演じて構ってもらおうとするタイプ。人前で泣いたり「もうやめる」と宣言したり、意味深なSNSの発信など、芝居がかった行動で周りを振り回す。感情の起伏が激しく周りを疲弊させるが、アピールの割には仕事の成果が伴わない。
・ヒガミーライン型
自分より優れた人を認めず、上を行かれそうになると嫌味を言ったり悪い噂を吹聴し陥れようとするタイプ。自分を差し置き先を越されるラインを踏まれると、相手を落として自分を守ろうと自信のなさが表面化。努力している人の苦労は理解せず、自分はあまり努力をせずおいしい思いをしたい傾向が。
・女帝たきやま型
大奥の権力者「瀧山」が由来の、長けた社内スキルで支配力を振るいたがるタイプ。権力に敏感で役職者には尽くし信頼を得る一方、部下や出入り業者には別人のようにきつく態度を使い分ける。自分なしでは仕事が回らないシステムを構築して立場を保持しているが、実務能力が高い訳ではない。
・ひとり懲罰委員会型
気に触る言動をする人に、何らかの制裁を加えないと気が済まないタイプ。周りが諌めても「泣き寝入りはしない」と、納得いく謝罪や補償があるまで騒ぎ続ける。ミスの指摘や注意をされると、逆に「自分は悪くない」「パワハラ、モラハラだ」と被害者として訴え、何とか相手を罰しようと画策する。
・フローズンマウス型
思っていることをそのまま口に出し、周りを凍りつかせ職場の雰囲気を壊すタイプ。自分は何を言っても大丈夫という特別感や、「誰も言わないなら自分が言ってあげないと」という使命感を持ち、「さすがだね」と感謝されたり評価されてもおかしくないと思っているため、いくら注意されても響かない。
ベビー社員の問題行動には、どう対処するのが正解?
上記5つのようなベビー社員の心理の根底には、歪んだ自己愛、自信のなさ、コンプレックス、共感力の欠如、プライドの高さなどの厄介なポイントがあり、以下のような問題行動に出がちです。・正義や純粋という仮面で、わがままを通す
・感情を抑えられず、不満を撒き散らす
・自分は特別扱いして、大事にしてもらいたい
・その時の気分、立場によって態度が豹変する
・自分の非を認めず、他人のせいにする
そのような行動で自分が「他人からどう思われるか」と客観視できていないのが自分が一番のベビー社員ですから、トラブルの際に頭から否定したり、こちらの理論で言って聞かせようとしても、話は通じません。まずは相手の望みを知り、理解して対処の方法を選択する必要があります。
・主演女優症型には?
自分の存在が無視されていると思うと爆発するので、気にかけている、見守っているという態度で接し、時には感謝や賞賛をすること。放っておくとヒロイン街道を暴走しがちなので、細かい指示出しを怠らないようにする。
・ヒガミーライン型には?
自分が脅かされている! という一線を越えると嫉妬で攻撃的になる相手には、「敵ではない」アピールが重要。時には弱みを見せたり愚痴をこぼしたり、「あなたのお陰」と感謝の言葉を伝えて謙虚に振る舞うのも効果的。
・女帝たきやま型には?
本人の資質もあるが、女帝を誕生させるのは職場環境に大きな原因が。社歴が長いから、任せておけば楽だから、そんな理由で能力に見合わないポジションを与え続けるのはNG。新しいスキル獲得に挑戦させるなど、危機感を持たせるのも良いのでは。
・ひとり懲罰委員会型には?
自分が正しい、間違っていない、と優位に立ちたいタイプなので、真っ向から話し合いをしても火に油を注ぐだけ。しかし権威には弱いため、第三者として権威ある立場の人が味方となり仲裁へ導く形がベスト。
・フローズンマウス型には?
若い社員なら空気が読めないで呆れられても、管理職になって部下に言ってはならない一言を放てば「パワハラ」になることを自覚させましょう。総スカンを食らったり、部下からの訴えなどショックなことがないと治らない可能性もありますが、自己反省する機会を持たせるのも大切。
どんなタイプのベビー社員とトラブル等が起こった時でも、決してこちらも感情的になったり、頭ごなしに叱責するのは厳禁。子供同士の喧嘩のようにどちらかが泣いて傷つくまでエスカレートさせずに、保護者の存在となるような冷静な第三者を入れて、対処に当たることも頭の隅に入れて置きたいですね。
<参考文献>
『ベビー社員ー職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理』(田北百樹子著、PHP研究所)
『ベビー社員ー職場をイライラさせる幼稚な人の深層心理』(田北百樹子著、PHP研究所)