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DATE/ 2021.11.22

デジタル生活の質が高い国ランキング

 2021年9月1日に設置されたデジタル庁は記憶に新しいところですが、2021年に行われたグローバルなデジタル福利調査によると、日本は「デジタル生活の質指数」で世界12位、昨年から3位後退しました。意外にも先進国の中でも低めのランキングといってよいでしょう。

デジタル生活の質指数、DQLとは?

 DQLは、Digital Quality of Life Indexの略で、直訳すれば、デジタル生活の質指数。今年で3年目、評価対象は110カ国に及び、リトアニアのサイバーセキュリティー企業Surfsharkによって実施されている調査になります。

 評価指標は、5つの基本的なデジタル福利の項目に基づいて各国を評価。

 日本は特にインターネットのアフォーダビリティー(値ごろ感)(6位)、電子政府(11位)、電子インフラストラクチャー(13位)の3つでそれなりのランクは維持しているものの、インターネットの品質(31位)、電子セキュリティー(32位)においては、中くらいのランキング結果となりました。

DQLランキング

 トップ10をみていくと、
1位:デンマーク
2位:韓国
3位:フィンランド
4位:イスラエル
5位:米国
6位:シンガポール
7位:フランス 8位:スイス
9位:ドイツ
10位:イギリス

 トップランキングの多くは欧米が占め、北欧のクオリティの高さが際立っています。デンマークは2年連続での1位となります。  

 アジアのなかでは韓国がトップ。日本では5Gが喧伝されていますが、韓国のモバイルインターネット(144.03 Mbps)は、日本(41.19 Mbps)より3倍速いというデータもあります。

 ちなみに、下位5カ国はエチオピア、カンボジア、カメルーン、グアテマラ、アンゴラでした。

DQLの動向

 ブロードバンドは今年、世界的に値ごろ感が低下したと調査結果もあり、2021年はブロードバンドインターネットを利用するために11%多く(25分以上)働かなければならないとのこと。一方、モバイルインターネットを利用するために29%少なく(28分少なく)働けばよいとのことで、モバイルインターネットの値ごろ感は向上しているようです。

 SurfsharkのVytautas Kaziukonis最高経営責任者(CEO)の説明によると、「COVID-19危機の間、デジタルの機会はかつてないほど重要であることが証明された。各国が自国経済に完全なリモートオペレーション能力を確保することの重要性を強調している。当社が3年連続で『デジタル生活の質』調査を継続し、各国がデジタルでどのように優れているかについての確固たるグローバルな見通しを提供しているのはこのためである。この指数は、デジタルの進歩が国の繁栄にどのように影響し、どこが改善できるかについての有意義な議論の土台を設定している」とのこと。

 デジタル庁もできたところで、政府には、日本のIT環境を、世界基準でのデジタル・クオリティとの相関で、品質向上を先導していただきたいところです。

<参考サイト>
・2021 Digital Quality of Life Index
https://surfshark.com/dql2021
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