社会人向け教養サービス 『テンミニッツ・アカデミー』 が、巷の様々な豆知識や真実を無料でお届けしているコラムコーナーです。
デジタル生活の質が高い国ランキング
2021年9月1日に設置されたデジタル庁は記憶に新しいところですが、2021年に行われたグローバルなデジタル福利調査によると、日本は「デジタル生活の質指数」で世界12位、昨年から3位後退しました。意外にも先進国の中でも低めのランキングといってよいでしょう。
評価指標は、5つの基本的なデジタル福利の項目に基づいて各国を評価。
日本は特にインターネットのアフォーダビリティー(値ごろ感)(6位)、電子政府(11位)、電子インフラストラクチャー(13位)の3つでそれなりのランクは維持しているものの、インターネットの品質(31位)、電子セキュリティー(32位)においては、中くらいのランキング結果となりました。
1位:デンマーク
2位:韓国
3位:フィンランド
4位:イスラエル
5位:米国
6位:シンガポール
7位:フランス 8位:スイス
9位:ドイツ
10位:イギリス
トップランキングの多くは欧米が占め、北欧のクオリティの高さが際立っています。デンマークは2年連続での1位となります。
アジアのなかでは韓国がトップ。日本では5Gが喧伝されていますが、韓国のモバイルインターネット(144.03 Mbps)は、日本(41.19 Mbps)より3倍速いというデータもあります。
ちなみに、下位5カ国はエチオピア、カンボジア、カメルーン、グアテマラ、アンゴラでした。
SurfsharkのVytautas Kaziukonis最高経営責任者(CEO)の説明によると、「COVID-19危機の間、デジタルの機会はかつてないほど重要であることが証明された。各国が自国経済に完全なリモートオペレーション能力を確保することの重要性を強調している。当社が3年連続で『デジタル生活の質』調査を継続し、各国がデジタルでどのように優れているかについての確固たるグローバルな見通しを提供しているのはこのためである。この指数は、デジタルの進歩が国の繁栄にどのように影響し、どこが改善できるかについての有意義な議論の土台を設定している」とのこと。
デジタル庁もできたところで、政府には、日本のIT環境を、世界基準でのデジタル・クオリティとの相関で、品質向上を先導していただきたいところです。
デジタル生活の質指数、DQLとは?
DQLは、Digital Quality of Life Indexの略で、直訳すれば、デジタル生活の質指数。今年で3年目、評価対象は110カ国に及び、リトアニアのサイバーセキュリティー企業Surfsharkによって実施されている調査になります。評価指標は、5つの基本的なデジタル福利の項目に基づいて各国を評価。
日本は特にインターネットのアフォーダビリティー(値ごろ感)(6位)、電子政府(11位)、電子インフラストラクチャー(13位)の3つでそれなりのランクは維持しているものの、インターネットの品質(31位)、電子セキュリティー(32位)においては、中くらいのランキング結果となりました。
DQLランキング
トップ10をみていくと、1位:デンマーク
2位:韓国
3位:フィンランド
4位:イスラエル
5位:米国
6位:シンガポール
7位:フランス 8位:スイス
9位:ドイツ
10位:イギリス
トップランキングの多くは欧米が占め、北欧のクオリティの高さが際立っています。デンマークは2年連続での1位となります。
アジアのなかでは韓国がトップ。日本では5Gが喧伝されていますが、韓国のモバイルインターネット(144.03 Mbps)は、日本(41.19 Mbps)より3倍速いというデータもあります。
ちなみに、下位5カ国はエチオピア、カンボジア、カメルーン、グアテマラ、アンゴラでした。
DQLの動向
ブロードバンドは今年、世界的に値ごろ感が低下したと調査結果もあり、2021年はブロードバンドインターネットを利用するために11%多く(25分以上)働かなければならないとのこと。一方、モバイルインターネットを利用するために29%少なく(28分少なく)働けばよいとのことで、モバイルインターネットの値ごろ感は向上しているようです。SurfsharkのVytautas Kaziukonis最高経営責任者(CEO)の説明によると、「COVID-19危機の間、デジタルの機会はかつてないほど重要であることが証明された。各国が自国経済に完全なリモートオペレーション能力を確保することの重要性を強調している。当社が3年連続で『デジタル生活の質』調査を継続し、各国がデジタルでどのように優れているかについての確固たるグローバルな見通しを提供しているのはこのためである。この指数は、デジタルの進歩が国の繁栄にどのように影響し、どこが改善できるかについての有意義な議論の土台を設定している」とのこと。
デジタル庁もできたところで、政府には、日本のIT環境を、世界基準でのデジタル・クオリティとの相関で、品質向上を先導していただきたいところです。
<参考サイト>
・2021 Digital Quality of Life Index
https://surfshark.com/dql2021
・2021 Digital Quality of Life Index
https://surfshark.com/dql2021
~最後までコラムを読んでくれた方へ~
より深い大人の教養が身に付く 『テンミニッツTV』 をオススメします。
明日すぐには使えないかもしれないけど、10年後も役に立つ“大人の教養”を 5,600本以上。
『テンミニッツ・アカデミー』 で人気の教養講義をご紹介します。
平和の実現を哲学的に追求する…どんな平和でもいいのか?
平和の追求~哲学者たちの構想(1)強力な世界政府?ホッブズの思想
平和は、いかにすれば実現できるのか――古今東西さまざまに議論されてきた。リアリズム、強力な世界政府、国家連合・連邦制、国連主義……。さまざまな構想が生み出されてきたが、ここで考えなければならないのは「平和」だけで良...
収録日:2025/08/02
追加日:2025/12/08
熟睡できる習慣や環境は?西野精治先生に学ぶ眠りの本質
編集部ラジオ2025(30)西野精治先生に学ぶ「熟睡の習慣」
テンミニッツ・アカデミーで、様々な角度から「睡眠」についてお話しいただいている西野精治先生(スタンフォード大学医学部精神科教授)に「熟睡できる環境・習慣とは」というテーマで具体的な方法論をお話しいただいた講義を...
収録日:2025/10/17
追加日:2025/12/11
PDCAサイクルを回すための5つのプロセスとそのすすめ方
プロジェクトマネジメントの基本(3)プロジェクトのすすめ方
プロジェクトを進める際にPDCAサイクルの概念は欠かせない。国際標準PMBOKでは、PDCAを応用した「立上げ」「計画」「実行」「監視コントロール」「終結」の5段階をプロジェクトに有用とし、複数フェーズでそれを回す。ステーク...
収録日:2025/09/10
追加日:2025/12/10
『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏のすごさ…波へのこだわり
葛飾北斎と応為~その生涯と作品(2)『富嶽三十六景』神奈川沖浪裏への道
役者絵からキャリアを始め、西洋の画法を取り入れながら読本の挿絵を大ヒットさせた葛飾北斎。その後、北斎が描いていった『北斎漫画』や浮世絵などの数々は、海外に衝撃を与えてファンを広げるほどのものになっていく。60代は...
収録日:2025/10/29
追加日:2025/12/06
熟睡のために――自分にあった「理想的睡眠」の見つけ方
熟睡できる環境・習慣とは(1)熟睡のための条件と認知行動療法
「熟睡とは健康な睡眠」だと西野氏はいうが、健康な睡眠のためには具体的にどうすればいいのか。睡眠とは壊れやすいもので、睡眠に影響を与える環境要因、内面的要因、身体的要因など、さまざまな要因を取り除いていくことが大...
収録日:2025/03/05
追加日:2025/11/23


